6日の香港市場概況:ハンセン0.7%高と4日続伸、海運セクターに買い
[16/10/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
6日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比164.19ポイント(0.69%)高の23952.50ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が135.92ポイント(1.39%)高の9947.10ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は646億3200万香港ドル(5日は523億4200万香港ドル)。
資源相場の値上がりが追い風だ。WTI原油先物は昨夜、前日比2.3%高の49.83米ドルと急反発。心理的節目の50米ドルに接近し、およそ3カ月ぶりの高値を付けた。燃料炭相場の上昇が続いていることも好感されている。
ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連株の上げが目立つ。石油大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.1%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.9%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.3%高で引けた。マカオ・カジノ株も急伸。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.8%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.7%高と買われた。国慶節連休の1〜5日の集計で、本土からのマカオ訪問客数が前年同期比で7.3%増加したことが材料視されている。時価総額上位の金融株もしっかり。
海運セクターも物色される。中海集装箱運輸(中海コンテナ:2866/HK)が6.0%高、太平洋航運集団(2343/HK)が5.5%高、中国遠洋HD(1919/HK)が4.8%高、中海発展(1138/HK)が3.6%高と値を上げている。米国や中国の景気改善期待、荷動きの活発化、資源価格の上昇、海運市況の先高観が意識された。
半面、中国の不動産セクターはさえない。広州富力地産(広州R&Fプロパティーズ:2777/HK)が3.1%安、万科企業(2202/HK)が2.3%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.2%安、華潤置地(1109/HK)が1.7%安と値を下げた。不動産引き締めの動きが広がっていることを引き続き嫌気。南京とアモイは5日に住宅購入制限措置を強化した。
【亜州IR】
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