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15日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で12日ぶり反落、IT・ハイテク株に売り

注目トピックス 外国株
週明け15日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比18.45ポイント(0.54%)安の3410.49ポイントと12日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、19.26ポイント(0.54%)安の3572.01ポイントで取引を終えている。

資金流出の動きが懸念される。中国本土・香港株式市場間の相互取引を通じたこの日の取引では、香港からの本土株売買が売り越しに転じた。売り越しは今年に入り初めて。金融統計の下振れもネガティブ。昨年12月の国内金融機関の人民元建て新規融資は、前月実績の1兆1200億人民元を下回る5844億人民元にとどまった。市場予想の1兆人民元を大幅に下回っている。人民元高の進行などを手がかりに、指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、中盤から売りの勢いが増した。新興企業株の下落が目立つ。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は3.0%安と続落し、約5カ月ぶりの安値水準に低迷した。
業種別では、ITハイテク関連の下げが目立つ。スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が7.4%安、システム開発の用友網絡科技(600588/SH)が3.5%安、電子・通信機器メーカーの航天信息(600271/SH)が3.1%安で引けた。非鉄や鉄鋼の素材株、自動車株、海運株、インフラ関連株なども安い。消費関連株の一角も売られた。

半面、銀行株と保険株は高い。中国平安保険(601318/SH)が4.4%、中国人寿保険(601628/SH)が3.5%、中国工商銀行(601398/SH)が2.9%ずつ上昇した。足元販売が好調な不動産株も物色されている。主力株に買いが入るなか、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は1.0%高と続伸した。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が4.06ポイント(1.18%)安の341.38ポイント、深センB株指数が11.38ポイント(0.95%)安の1190.92ポイントで終了した。

【亜州IR】




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