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28日の中国本土市場概況:上海総合1.0%安で続落、大型株が下げ主導

注目トピックス 外国株
28日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比32.66ポイント(0.99%)安の3259.41ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、34.30ポイント(0.99%)安の3413.74ポイントで取引を終えた。

中国景気の先行き不安が強まる流れ。寄り付き前に公表された今年2月の中国製造業PMIは50.3ポイントにとどまり、事前予想の51.1を超えて低下した(1月は51.3)。国内金利の上昇懸念も続く。国人民銀行(中央銀行)が近く、公開市場操作(オペ)の金利水準を引き上げる??との観測が浮上している。

時価総額上位の銘柄群が下げを主導する。中国工商銀行(601398/SH)が1.8%安、中国平安保険(601318/SH)が2.9%安、中国石油化工(600028/SH)が2.3%安で引けた。自動車株、インフラ関連株、空運株、消費関連株などもさえない。

半面、ITハイテク関連株はしっかり。ステム開発の用友網絡(600588/SH)が7.9%上昇した。直近で下げのきつかった不動産株にも買い戻しが入っている。

他の個別株動向では、非鉄・レアメタルの洛陽モリブデン(603993/SH)が4.3%高と反発した。同社は主要産地コンゴ民主共和国にコバルト鉱山を持っているため、コバルト相場の上昇基調が改めて材料視されている。リチウムイオン電池などに使用されるレアメタル(希少金属)コバルトを巡っては、「長期の安定調達に向けて、米アップルが鉱山会社と直接取引を模索している」と報じられるなど争奪戦が始まるとの見方も流れている。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.14ポイント(0.04%)安の327.93ポイント、深センB株指数が4.87ポイント(0.42%)安の1163.18ポイントで終了した。

【亜州IR】



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