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21日の香港市場概況:ハンセン1.4%安で反落、業績不安で舜宇光学は9.0%安

注目トピックス 外国株
21日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比400.12ポイント(1.35%)安の29296.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が141.08ポイント(1.23%)安の11364.66ポイントとそろって反落した。売買代金は1034億7200万香港ドルとなっている(20日の売買代金は1098億2600万香港ドル)。

本土株安が逆風。上海総合指数が中盤からマイナスに転じるなか、香港の各指数も次第に売りが優勢となった。米中貿易摩擦の警戒感が依然としてくすぶるなか、本土の指数は約2年ぶりの安値水準を切り下げている。20日の国務院常務会議で一部銀行向け預金準備率の引き下げが決定された??と伝えられたものの、相場を押し上げるには至っていない。
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が9.0%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.3%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.5%安と下げが目立った。舜宇光学科技に関しては、20日に開いた同社のロードショー(業況説明)で、カメラモジュールの粗利益低下を報告したことが嫌気されている。

中国の証券・保険セクターも安い。中信証券(CITICセキュリティーズ:6030/HK)が5.1%、中国銀河証券(6881/HK)が3.7%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.3%、新華人寿保険(1336/HK)が3.2%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.2%ずつ値を下げた。

半面、半導体セクターは高い。華虹半導体(1347/HK)が9.1%、上海先進半導体製造(3355/HK)が6.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.3%ずつ上昇した。米当局が中国通信機器メーカーの中興通訊(ZTE:763/HK)に制裁を課して以降、中国政府は半導体などコア電子デバイスの国産化を急ぐスタンスを強めている。

一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.37%安の2875.81ポイントで取引を終えた。ITハイテク関連株が安い。証券株や保険株、空運株、消費関連株、インフラ関連株、自動車株、不動産株なども売られた。半面、セメント株や鉄鋼株の一角は物色されている。


【亜州IR】




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