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15日の香港市場概況:ハンセン1.6%安で4日続落、決算報告前のテンセントが3.6%安

注目トピックス 外国株
15日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比429.34ポイント(1.55%)安の27323.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が209.17ポイント(1.95%)安の10535.14ポイントとそろって4日続落した。ハンセン指数は3日に付けた年初来安値を下回り、約1年ぶりの低い水準に落ち込んでいる。売買代金は1194億9600万香港ドルとやや拡大した(14日の売買代金は1024億900万香港ドル)。

人民元安などが逆風。上海外国為替市場では元安に下げ止まりの兆しがみられず、依然として約1年3カ月ぶりの水準で推移している。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、対米ドルの人民元レートを5営業日連続で元安方向に設定した。香港ドルの対米ドル相場も弱含み。香港金融当局が買い支えに動いた??と伝えられたものの、依然として許容変動幅(7.75〜7.85香港ドル)の安値下限近くで推移している。域内資金の流出が警戒される状況だ。前日公表された7月の中国経済指標で、消費や投資の減速が鮮明化したことも引き続き売り材料視されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.3%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.4%安、石炭生産大手の中国中煤能源(1898/HK)が4.0%安と下げが目立った。中煤能源に関しては、7月の石炭販売量が前月から鈍化したことを嫌気している。このほかインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.6%安と続落。同社が本日報告する予定の中間決算を巡っては、弱い内容になるとの観測が浮上した。

非鉄やセメント、鉄鋼など景気動向に敏感な素材セクターも安い。中国アルミ(2600/HK)が3.8%、江西銅業(358/HK)が2.7%、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が4.6%、中国建材(3323/HK)が4.4%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.4%、鞍鋼(347/HK)が4.3%ずつ下落した。

空運セクターも売られる。中国南方航空(1055/HK)が8.6%安、中国国際航空(753/HK)が3.9%安、中国東方航空(670/HK)が4.4%安と値を下げた。そろって年初来安値を更新。空運各社は米ドル建て債務の比率が高いため、人民元安が逆風となった。

他の個別株動向では、レンタカー中国最大手の神州租車(CAR:699/HK)が11.0%安と急落。中間業績の6割減益が売り材料視された。

半面、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)は、中間減益にもかかわらず8.2%高と急伸。同社トップが決算説明会で、米中貿易摩擦の対応策に言及し、米国産豚肉の販売先を中国以外に広げる方針を示したことが好感された。

一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.08%安の2723.26ポイントで取引を終えた。ハイテク・医薬関連株が安い。空運株、消費関連株、金融株、不動産株、自動車株、素材株なども売られた。


【亜州IR】




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