20日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で続落、中国旺旺5.6%安など
[20/08/20]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
20日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比387.52ポイント(1.54%)安の24791.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が157.50ポイント(1.53%)安の10155.81ポイントとそろって続落した。売買代金は1181億8700万香港ドルとなっている(短縮取引の19日は845億8100万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)
米株安を嫌気した売りが先行する流れ。経済の先行き不安と追加緩和期待の後退で、昨夜のNYダウは3日続落した。また、香港で主要企業の決算報告が進むなか、業績の低迷を明らかにする企業が相次いだことも嫌気されている。また、中国証券報は20日、「預金準備率引き下げの可能性は低下した」との論説記事を掲載したこともマイナス材料だ。
なお、中国人民銀行(中央銀行)は朝方、事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート(LPR)」(月に一度、原則20日に公表)を発表。市場予想通り前月の水準を据え置いた。
ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が5.6%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.7%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.3%安と下げが目立った。中国蒙牛乳業については、オーストラリア同業のライオンデイリー&ドリンクス(Lion-Dairy&Drinks)を買収する計画について、「現地政府は認可しない」などと伝わったことがネガティブ。約1カ月ぶりの安値に沈んだ。AIAに関しては、中間決算の35%減益が嫌気されている。
セクター別では、中国の自動車が安い。長城汽車(2333/HK)が5.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.7%、北京汽車(1958/HK)が3.3%、吉利汽車HD(175/HK)が2.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.5%ずつ下落した。
中国金融セクターもさえない。中国建設銀行(939/HK)が3.2%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.7%安、招商銀行(3968/HK)が2.5%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.1%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.0%安で引けた。
他の個別株動向では、建築材料大手の北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が3.4%安と急反落。中間決算の利益半減を売り材料視している。
本土市場も続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.30%安の3363.90ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。自動車株、消費関連株、資源・素材株、ハイテク株、不動産株、インフラ関連株、防衛関連株なども売られた。半面、発電株や医薬品株の一角は買われている。
亜州リサーチ(株)
<FA>
米株安を嫌気した売りが先行する流れ。経済の先行き不安と追加緩和期待の後退で、昨夜のNYダウは3日続落した。また、香港で主要企業の決算報告が進むなか、業績の低迷を明らかにする企業が相次いだことも嫌気されている。また、中国証券報は20日、「預金準備率引き下げの可能性は低下した」との論説記事を掲載したこともマイナス材料だ。
なお、中国人民銀行(中央銀行)は朝方、事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート(LPR)」(月に一度、原則20日に公表)を発表。市場予想通り前月の水準を据え置いた。
ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が5.6%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.7%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.3%安と下げが目立った。中国蒙牛乳業については、オーストラリア同業のライオンデイリー&ドリンクス(Lion-Dairy&Drinks)を買収する計画について、「現地政府は認可しない」などと伝わったことがネガティブ。約1カ月ぶりの安値に沈んだ。AIAに関しては、中間決算の35%減益が嫌気されている。
セクター別では、中国の自動車が安い。長城汽車(2333/HK)が5.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.7%、北京汽車(1958/HK)が3.3%、吉利汽車HD(175/HK)が2.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.5%ずつ下落した。
中国金融セクターもさえない。中国建設銀行(939/HK)が3.2%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.7%安、招商銀行(3968/HK)が2.5%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.1%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.0%安で引けた。
他の個別株動向では、建築材料大手の北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が3.4%安と急反落。中間決算の利益半減を売り材料視している。
本土市場も続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.30%安の3363.90ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。自動車株、消費関連株、資源・素材株、ハイテク株、不動産株、インフラ関連株、防衛関連株なども売られた。半面、発電株や医薬品株の一角は買われている。
亜州リサーチ(株)
<FA>