10日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で続伸、科技指数は1.9%上昇
[21/03/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
10日の香港市場は、主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比134.29ポイント(0.47%)高の28907.52ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が86.52ポイント(0.79%)高の11059.67ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は1904億7900万香港ドルに縮小している(9日は2759億5900万香港ドル)。
米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米金利の上昇一服を受け、割高感から売り込まれていたハイテクなど高PERグロース株(成長株)に買い戻しが加速した。ナスダック指数は3.7%高と急反発している。中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)に関しても、翌日物などが低下に転じた。「ニューエコノミー」関連に買いが先行し、ハンセン科技指数は1.9%高と5日ぶりに反発している。ただ、上値は限定的。あす閉幕する全国人民代表大会(全人代)の内容を見極めたいとするスタンスが漂う。閉会後、李克強首相が記者会見する予定だ。大型株の一角が売られ、ハンセン指数は一時、小幅ながらマイナス圏に沈んでいる。寄り付き後に公表された2月の中国物価統計では、生産者物価指数(PPI)が前年同月比で1.7%上昇。市場予想(プラス1.5%)を超え、前月実績(プラス0.3%)から上向いた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.2%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.7%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.0%高と上げが目立った。
セクター別では、自動車が高い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.4%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.2%、長城汽車(2333/HK)が3.6%、吉利汽車HD(175/HK)が2.7%、広州汽車集団(2238/HK)が2.1%ずつ上昇した。
太陽光などエコ発電関連の銘柄群も急伸。新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が9.6%高、陽光能源HD(757/HK)が7.9%高、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が5.3%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が4.6%高、信義光能HD(968/HK)が4.3%高と値を上げた。そのほか、風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が10.1%高。今年2月の発電量は前年同月比で29.1%増加し、9カ月連続でプラス成長した。
不動産管理サービスの銘柄群も物色される。碧桂園服務HD(6098/HK)が5.6%高、保利物業発展(6049/HK)が5.4%高、融創服務HD(1516/HK)が4.5%高、世茂服務HD(873/HK)が3.9%高で取引を終えた。政策支援の動きが改めて期待される。5日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で示された第14次5カ年計画(21〜25年)では、都市化率を65%に引き上げる目標が掲げられた(2019年実績は60.6%)。住宅賃貸の税金費用引き下げなどを通じ、若年層などの住宅難問題を改善する必要性も強調している。
半面、金融や石油、通信など大型株の一角はさえない。HSBC(5/HK)が2.1%安、中国建設銀行(939/HK)が1.1%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.6%安、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.1%安で引けた。
一方、本土市場は5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の3357.74ポイントで取引を終了した。石油関連株が安い。不動産株、公益株、保険・証券株、銀行株の一角も売られた。半面、消費関連株は高い。医薬品株や半導体株の一角も物色されている。
亜州リサーチ(株)
<FA>
米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米金利の上昇一服を受け、割高感から売り込まれていたハイテクなど高PERグロース株(成長株)に買い戻しが加速した。ナスダック指数は3.7%高と急反発している。中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)に関しても、翌日物などが低下に転じた。「ニューエコノミー」関連に買いが先行し、ハンセン科技指数は1.9%高と5日ぶりに反発している。ただ、上値は限定的。あす閉幕する全国人民代表大会(全人代)の内容を見極めたいとするスタンスが漂う。閉会後、李克強首相が記者会見する予定だ。大型株の一角が売られ、ハンセン指数は一時、小幅ながらマイナス圏に沈んでいる。寄り付き後に公表された2月の中国物価統計では、生産者物価指数(PPI)が前年同月比で1.7%上昇。市場予想(プラス1.5%)を超え、前月実績(プラス0.3%)から上向いた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.2%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.7%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.0%高と上げが目立った。
セクター別では、自動車が高い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.4%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.2%、長城汽車(2333/HK)が3.6%、吉利汽車HD(175/HK)が2.7%、広州汽車集団(2238/HK)が2.1%ずつ上昇した。
太陽光などエコ発電関連の銘柄群も急伸。新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が9.6%高、陽光能源HD(757/HK)が7.9%高、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が5.3%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が4.6%高、信義光能HD(968/HK)が4.3%高と値を上げた。そのほか、風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が10.1%高。今年2月の発電量は前年同月比で29.1%増加し、9カ月連続でプラス成長した。
不動産管理サービスの銘柄群も物色される。碧桂園服務HD(6098/HK)が5.6%高、保利物業発展(6049/HK)が5.4%高、融創服務HD(1516/HK)が4.5%高、世茂服務HD(873/HK)が3.9%高で取引を終えた。政策支援の動きが改めて期待される。5日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で示された第14次5カ年計画(21〜25年)では、都市化率を65%に引き上げる目標が掲げられた(2019年実績は60.6%)。住宅賃貸の税金費用引き下げなどを通じ、若年層などの住宅難問題を改善する必要性も強調している。
半面、金融や石油、通信など大型株の一角はさえない。HSBC(5/HK)が2.1%安、中国建設銀行(939/HK)が1.1%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.6%安、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.1%安で引けた。
一方、本土市場は5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の3357.74ポイントで取引を終了した。石油関連株が安い。不動産株、公益株、保険・証券株、銀行株の一角も売られた。半面、消費関連株は高い。医薬品株や半導体株の一角も物色されている。
亜州リサーチ(株)
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