12日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で4日ぶり反発、科技指数は2.8%上昇
[21/05/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
12日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比217.23ポイント(0.78%)高の28231.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が125.02ポイント(1.20%)高の10556.57ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1609億900万香港ドルにやや縮小している(11日は1887億4900万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが優勢。ハンセン指数は前日まで3日続落し、足もとで約1カ月ぶりの安値を付けていた。中国本土でインフレ加速や金利上昇の警戒感後退、根強い景気の期待感も相場を支えている。ただ、上値は限定的。外部環境の不透明感や、中国の不動産を巡る悪材料浮上などを嫌気し、ハンセン指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が相場をけん引。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は2.8%高と4日ぶりに反発した。主要な構成銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)と小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)がそろって6.1%高、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.2%高、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が4.0%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.5%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.4%高と値を上げている。アリババはあす13日、1〜3月期決算を報告する予定だ。
中国自動車セクターもしっかり。比亜迪(BYD:1211/HK)が4.9%、長城汽車(2333/HK)が2.3%、吉利汽車HD(175/HK)が2.1%、広州汽車集団(2238/HK)が1.5%、東風汽車集団(489/HK)が1.4%ずつ上昇した。全国乗用車市場信息聯席会は11日、今年4月の乗用車小売台数が前年同月比で12%増加したと発表している。増加率は前月から鈍化したものの、7カ月連続でプラス成長が維持された。
医薬品セクターも物色される。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が5.4%高、四環医薬HD集団(460/HK)が4.0%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.2%高、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が2.9%高、中国神威薬業集団(2877/HK)と上海復星医薬集団(2196/HK)がそろって2.6%高で取引を終えた。
半面、中国不動産セクターは安い。龍湖集団HD(960/HK)が3.5%、首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が2.9%、融創中国HD(1918/HK)が2.2%、世茂房地産(813/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって2.1%ずつ値を下げている。財政部など関係部局は11日、「個人固定資産税」を2021〜25年にかけて導入する姿勢を示した。また、中国人民銀行(中央銀行)が11日夜に公表した1〜3月の金融政策執行報告では、住宅高騰を容認しないスタンスが改めて強調されている。
一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.61%高の3462.75ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。石油・石炭株、農業関連株、食品飲料株、医薬品株、非鉄・鉄鋼株、海運株、ハイテク株、銀行株なども買われた。半面、不動産株の一角は安い。発電株、保険株、証券株、防衛関連株も売られた。
亜州リサーチ(株)
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自律反発狙いの買いが優勢。ハンセン指数は前日まで3日続落し、足もとで約1カ月ぶりの安値を付けていた。中国本土でインフレ加速や金利上昇の警戒感後退、根強い景気の期待感も相場を支えている。ただ、上値は限定的。外部環境の不透明感や、中国の不動産を巡る悪材料浮上などを嫌気し、ハンセン指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が相場をけん引。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は2.8%高と4日ぶりに反発した。主要な構成銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)と小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)がそろって6.1%高、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.2%高、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が4.0%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.5%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.4%高と値を上げている。アリババはあす13日、1〜3月期決算を報告する予定だ。
中国自動車セクターもしっかり。比亜迪(BYD:1211/HK)が4.9%、長城汽車(2333/HK)が2.3%、吉利汽車HD(175/HK)が2.1%、広州汽車集団(2238/HK)が1.5%、東風汽車集団(489/HK)が1.4%ずつ上昇した。全国乗用車市場信息聯席会は11日、今年4月の乗用車小売台数が前年同月比で12%増加したと発表している。増加率は前月から鈍化したものの、7カ月連続でプラス成長が維持された。
医薬品セクターも物色される。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が5.4%高、四環医薬HD集団(460/HK)が4.0%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.2%高、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が2.9%高、中国神威薬業集団(2877/HK)と上海復星医薬集団(2196/HK)がそろって2.6%高で取引を終えた。
半面、中国不動産セクターは安い。龍湖集団HD(960/HK)が3.5%、首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が2.9%、融創中国HD(1918/HK)が2.2%、世茂房地産(813/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって2.1%ずつ値を下げている。財政部など関係部局は11日、「個人固定資産税」を2021〜25年にかけて導入する姿勢を示した。また、中国人民銀行(中央銀行)が11日夜に公表した1〜3月の金融政策執行報告では、住宅高騰を容認しないスタンスが改めて強調されている。
一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.61%高の3462.75ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。石油・石炭株、農業関連株、食品飲料株、医薬品株、非鉄・鉄鋼株、海運株、ハイテク株、銀行株なども買われた。半面、不動産株の一角は安い。発電株、保険株、証券株、防衛関連株も売られた。
亜州リサーチ(株)
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