Liskが多くの開発者を惹きつけ、活発な地元コミュニティを形成している理由【フィスコ・暗号資産コラム】
[20/10/23]
提供元:株式会社フィスコ
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暗号資産コラム
以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2020年10月21日に執筆
最近日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、JavaScriptでのブロックチェーンアプリケーション開発を可能にすることで知られるLiskのマーケティングヘッド、モニカ タルタウ氏(以下、モ)にお話を聞く機会をいただきました。
タ「モニカさん、こんにちは。Liskと言えば、昨年訪問させていただいたベルリンにある大きなオフィスが印象的です。今日は宜しくお願いします。さっそくですが、まずはLISKを知らない人向けに簡単な紹介お願いします。」
モ「タマラさん、こんにちは。Liskはオープンソースのブロックチェーンアプリケーションプラットフォームです。私たちは現在、JavaScript開発者が独自のブロックチェーンアプリケーションを構築できるようにするLisk SDKを構築しています。また、これらのブロックチェーンをLiskメインチェーンに接続し、誰もがシームレスに私たちのプラットフォームを利用できるようにするためのインターオペラビリティ(相互運用性)ソリューション開発にも取り組んでいます。
タ「ありがとうございます。多くの開発者がシームレスに利用できるというのがポイントですね。次にLiskチームが現在最も注力している分野を教えてください。」
モ「はい、それではLiskが『開発』『リサーチ』『マーケティング』それぞれの分野で注力していることについてご紹介したいと思います。
まず、開発についての次の大きなマイルストーンは、私たちの開発者コミュニティが心待ちにしている多くの機能変更と新しいフィーチャーをもたらす「Lisk Core 3.0」のリリースです。このメジャーリリースでは、4つのロードマップフェーズのプロトコル変更が実装される予定です。最も重要な変更点は、ビザンチン耐障害性コンセンサス、新しい動的手数料システム、DPoS コンセンサスアルゴリズムの改善、新しいアドレスシステム、マルチシグネチャメカニズム、その他多くの変更点に関連します。
次に研究についてですが、私たちは開発の前に、研究に多大な時間とリソースを投資しているんです。研究チームは『ブロックチェーンのインターオペラビリティ』フェーズに焦点を当て、Liskの方向性を決定してきました。この方向性が決定された後、チームはこのソリューションの仕様を準備し、いくつかのLIP(Lisk Improvement Proposals)を発表する予定です。これはLiskにとって最も重要なフェーズの一つで、コミュニティはLiskの方向性を知ることを非常に楽しみにしています。
最後に、開発と研究の他に、私たちは常にコミュニティに最新の進捗状況を伝えるために努力しており、可能な限り透明性を保つため、マーケティングにも最善を尽くしています。毎月のブログ記事更新の他、SNS、プレスリリース、記事、ウェブサイトを通じて情報を発信しています。2020年のもう一つの重要なマーケティング活動は、ベルリンLiskセンターの開設です。オランダの地元コミュニティが素晴らしい活動をしているのを見て、私たちはここベルリンで出会いの場を提供し、ブロックチェーンアプリケーションのアイデアをブレインストーミングし、Lisk SDKを使ってそれらを構築することを決めました。」
タ「Liskは開発者コミュニティをとても重視していることが分かりますね。それでは開発者にとってPolkadotやCosmosではなく、Liskを使うメリットは何でしょうか?」
モ「この2つはインターオペラビリティを重視している点ではLiskと非常によく似ていますが、比較的異なっています。Liskでは、JavaScript / Typescriptという最もポピュラーで一般的に使用されているプログラミング言語を使用して実装されます。Liskもこの2つのプロジェクトも、ブロックチェーン間のコミュニケーションソリューションを提供することを計画していますが、Liskのメリットは、インターオペラビリティの面だけでなく、ブロックチェーンを一般的にアクセスしやすくすることを優先していることです。」
タ「幅広い開発者がアクセスしやすいということがLiskということですね。そうしたLiskコミュニティはどのような人たちで構成されていますか?」
モ「Liskコミュニティはブロックチェーンの愛好家や開発者で構成されており、彼らは積極的に私たちの研究開発の最新情報をチェックしているだけでなく、私たちのプロジェクトを継続的にサポートしています。主要なコミュニティメンバーが #developers チャンネルで開発に焦点を当てたサポートを提供し、技術的な質問に答えてくれていて、素晴らしいです。簡単なことではありませんが、みんな強いモチベーションを持っていて、私たちはそれに深く感謝しています。ブロックチェーン技術をすべての人に届ける、そしてLiskを通じてそれを行う、という同じ目標をコミュニティと共有していると感じます。 」
タ「Liskコミュニティが特に活発なエリアはどこでしょうか?」
モ「オランダのLiskコミュニティは重要な部分を担っています。彼らはオランダの地元コミュニティが最初に作ったLiskセンターを始めとして、ブレインストーミングやオンラインミートアップを通じてLiskについての情報を広めています。
また私たちは現在Lisk Buildersプログラムを運営しており、ブロックチェーンアプリケーションを構築するためのサポートと金銭的インセンティブを開発者に提供しています。このプログラムは、Liskコミュニティとの関わりを持ち、開発者とビジネスの両方を促進することを目的としています。現在はブロックチェーンアプリケーション開発の事例が多く、最近ではLisk SDKを使ったアプリ開発の実証実験をよく目にします。」
タ「Lisk上で最も多いユースケースは?」
モ「ウェブサイトのAppsページでは、Lisk SDKを使って構築されたブロックチェーンアプリケーションを確認することができます。例えば、ゲーム業界向けのDAO(分散型自律組織)プラットフォーム、クラウドファンディングプラットフォームなど、いくつかのブロックチェーンアプリケーションがコミュニティによって構築されています。ブロックチェーン技術導入のポテンシャルが高い業界については、Lisk Enterprisesのポータルでもご覧いただけます。」
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※2020年10月21日に執筆
最近日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、JavaScriptでのブロックチェーンアプリケーション開発を可能にすることで知られるLiskのマーケティングヘッド、モニカ タルタウ氏(以下、モ)にお話を聞く機会をいただきました。
タ「モニカさん、こんにちは。Liskと言えば、昨年訪問させていただいたベルリンにある大きなオフィスが印象的です。今日は宜しくお願いします。さっそくですが、まずはLISKを知らない人向けに簡単な紹介お願いします。」
モ「タマラさん、こんにちは。Liskはオープンソースのブロックチェーンアプリケーションプラットフォームです。私たちは現在、JavaScript開発者が独自のブロックチェーンアプリケーションを構築できるようにするLisk SDKを構築しています。また、これらのブロックチェーンをLiskメインチェーンに接続し、誰もがシームレスに私たちのプラットフォームを利用できるようにするためのインターオペラビリティ(相互運用性)ソリューション開発にも取り組んでいます。
タ「ありがとうございます。多くの開発者がシームレスに利用できるというのがポイントですね。次にLiskチームが現在最も注力している分野を教えてください。」
モ「はい、それではLiskが『開発』『リサーチ』『マーケティング』それぞれの分野で注力していることについてご紹介したいと思います。
まず、開発についての次の大きなマイルストーンは、私たちの開発者コミュニティが心待ちにしている多くの機能変更と新しいフィーチャーをもたらす「Lisk Core 3.0」のリリースです。このメジャーリリースでは、4つのロードマップフェーズのプロトコル変更が実装される予定です。最も重要な変更点は、ビザンチン耐障害性コンセンサス、新しい動的手数料システム、DPoS コンセンサスアルゴリズムの改善、新しいアドレスシステム、マルチシグネチャメカニズム、その他多くの変更点に関連します。
次に研究についてですが、私たちは開発の前に、研究に多大な時間とリソースを投資しているんです。研究チームは『ブロックチェーンのインターオペラビリティ』フェーズに焦点を当て、Liskの方向性を決定してきました。この方向性が決定された後、チームはこのソリューションの仕様を準備し、いくつかのLIP(Lisk Improvement Proposals)を発表する予定です。これはLiskにとって最も重要なフェーズの一つで、コミュニティはLiskの方向性を知ることを非常に楽しみにしています。
最後に、開発と研究の他に、私たちは常にコミュニティに最新の進捗状況を伝えるために努力しており、可能な限り透明性を保つため、マーケティングにも最善を尽くしています。毎月のブログ記事更新の他、SNS、プレスリリース、記事、ウェブサイトを通じて情報を発信しています。2020年のもう一つの重要なマーケティング活動は、ベルリンLiskセンターの開設です。オランダの地元コミュニティが素晴らしい活動をしているのを見て、私たちはここベルリンで出会いの場を提供し、ブロックチェーンアプリケーションのアイデアをブレインストーミングし、Lisk SDKを使ってそれらを構築することを決めました。」
タ「Liskは開発者コミュニティをとても重視していることが分かりますね。それでは開発者にとってPolkadotやCosmosではなく、Liskを使うメリットは何でしょうか?」
モ「この2つはインターオペラビリティを重視している点ではLiskと非常によく似ていますが、比較的異なっています。Liskでは、JavaScript / Typescriptという最もポピュラーで一般的に使用されているプログラミング言語を使用して実装されます。Liskもこの2つのプロジェクトも、ブロックチェーン間のコミュニケーションソリューションを提供することを計画していますが、Liskのメリットは、インターオペラビリティの面だけでなく、ブロックチェーンを一般的にアクセスしやすくすることを優先していることです。」
タ「幅広い開発者がアクセスしやすいということがLiskということですね。そうしたLiskコミュニティはどのような人たちで構成されていますか?」
モ「Liskコミュニティはブロックチェーンの愛好家や開発者で構成されており、彼らは積極的に私たちの研究開発の最新情報をチェックしているだけでなく、私たちのプロジェクトを継続的にサポートしています。主要なコミュニティメンバーが #developers チャンネルで開発に焦点を当てたサポートを提供し、技術的な質問に答えてくれていて、素晴らしいです。簡単なことではありませんが、みんな強いモチベーションを持っていて、私たちはそれに深く感謝しています。ブロックチェーン技術をすべての人に届ける、そしてLiskを通じてそれを行う、という同じ目標をコミュニティと共有していると感じます。 」
タ「Liskコミュニティが特に活発なエリアはどこでしょうか?」
モ「オランダのLiskコミュニティは重要な部分を担っています。彼らはオランダの地元コミュニティが最初に作ったLiskセンターを始めとして、ブレインストーミングやオンラインミートアップを通じてLiskについての情報を広めています。
また私たちは現在Lisk Buildersプログラムを運営しており、ブロックチェーンアプリケーションを構築するためのサポートと金銭的インセンティブを開発者に提供しています。このプログラムは、Liskコミュニティとの関わりを持ち、開発者とビジネスの両方を促進することを目的としています。現在はブロックチェーンアプリケーション開発の事例が多く、最近ではLisk SDKを使ったアプリ開発の実証実験をよく目にします。」
タ「Lisk上で最も多いユースケースは?」
モ「ウェブサイトのAppsページでは、Lisk SDKを使って構築されたブロックチェーンアプリケーションを確認することができます。例えば、ゲーム業界向けのDAO(分散型自律組織)プラットフォーム、クラウドファンディングプラットフォームなど、いくつかのブロックチェーンアプリケーションがコミュニティによって構築されています。ブロックチェーン技術導入のポテンシャルが高い業界については、Lisk Enterprisesのポータルでもご覧いただけます。」
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