SIIナノテク、アルゴンガス消費を半減するICP-OES用オプション「ActiveFlowシステム」を発売
[12/06/05]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2012年6月5日
セイコーインスツル株式会社
SIIナノテク、ICP-OES用オプション「ActiveFlowシステム」を発売
アルゴンガス消費を半減、世界最高レベルの低消費量
セイコーインスツル株式会社(略称:SII、社長:鎌田國雄、本社:千葉県千葉市)の100%子会社で計測分析装置の製造販売を行っているエスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社(略称:SIIナノテク、社長:川崎賢司、本社:千葉県千葉市)は、SIIナノテクのICP発光分光分析装置(ICP-OESまたはICP-AES*1)SPS3500シリーズに装着する事で、アルゴンガス*2の消費を半減、世界最高レベルの低消費量を実現するオプションの「ActiveFlow(アクティブフロー)システム」を本日6月5日に発売します。
ICP-OESは、ppm(百万分率)から ppb(十億分率)オーダーで、含有元素の精密分析を行なう装置です。利用分野は金属・セラミックスなどの素材、石油化学、医学、農業、環境と大変広く、多くの分野で公定法となっています。SIIナノテクは1980年に国内で初めてコンピュータ制御によるシーケンシャル型ICP-OES「JY-38P?」を発売。以降革新的な製品の提供を続け、同分野で国内トップシェアを持っています。
ICP-OESは分析の際にアルゴンガスを利用しますが、このうちプラズマ*3を生成するために用いるガスをプラズマガスといい、標準機では毎分16リットル程度消費します。「ActiveFlowシステム」では、流体力学を用いてガスの流れを解析することにより専用トーチを新設計し、精度・感度を損なうことなくガスの消費量を毎分約8リットルに半減しました。これによりアルゴンガス購入にかかる費用を年間100万円程度削減し*4、かつ環境にも優しい運用をすることができます。
また「ActiveFlowシステム」は、アルゴンガスの消費が少ない状況でも安定したプラズマを生成できるため、高塩濃度サンプルの分析も行なえます*5。
【ActiveFlowシステムの主な特徴】
1. アルゴンガスの消費を半減し、ランニングコストを低減
プラズマを生成するトーチの形状、アルゴンガス流入方法および高周波電流制御などを改良する事により、プラズマガスの消費を毎分8リットルに半減しました。これによりガス購入費用を半減できます。
2. 高塩濃度サンプルの分析が可能
一般的にガス流量を下げるとプラズマが不安定になり測定精度が下がりますが、「ActiveFlowシステム」では安定したプラズマを生成できるため、高塩濃度サンプルの分析も可能です。
3. 標準機と互換性ある専用トーチは簡単装着
「ActiveFlowシステム」に用いる専用トーチは標準のファッセル型トーチと外形寸法は同じです。トーチには位置認識機構がありますので、誰でも簡単に装着、測定ができます。
【予定価格】 ActiveFlowシステム 180万円(税別)
(参考)ICP-OES本体 SPS3500DD 1,700万円から(税別)
【販売予定】 年間50セット
【注】
*1 ICP-OES:Inductively Coupled Plasma - Optical Emission Spectrometer(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)、ICP-AES:Inductively Coupled Plasma - Atomic Emission Spectrometry(誘導結合プラズマ原子発光分析装置)、双方とも同義語。
*2 アルゴン: 常温、常圧で無色、無臭の不活性な無害の気体。地球の大気中には0.93%の濃度で存在し、窒素、酸素に次いで三番目に多い。
*3 プラズマ:気体が外部から高いエネルギーを受けて、陽子と電子が分離(電離)している状態となったもの。ICP-OESではアルゴンガスに高周波を加えることで、7,000から10,000℃の高温プラズマを生成している。
*4 毎日8時間、月20日運用、7m3ボンベのアルゴンガス価格を8,000円とした場合。
*5 試料のマトリクス濃度によっては本オプションと標準トーチとの使い分けが必要になる場合もあります。
以上
セイコーインスツル株式会社
SIIナノテク、ICP-OES用オプション「ActiveFlowシステム」を発売
アルゴンガス消費を半減、世界最高レベルの低消費量
セイコーインスツル株式会社(略称:SII、社長:鎌田國雄、本社:千葉県千葉市)の100%子会社で計測分析装置の製造販売を行っているエスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社(略称:SIIナノテク、社長:川崎賢司、本社:千葉県千葉市)は、SIIナノテクのICP発光分光分析装置(ICP-OESまたはICP-AES*1)SPS3500シリーズに装着する事で、アルゴンガス*2の消費を半減、世界最高レベルの低消費量を実現するオプションの「ActiveFlow(アクティブフロー)システム」を本日6月5日に発売します。
ICP-OESは、ppm(百万分率)から ppb(十億分率)オーダーで、含有元素の精密分析を行なう装置です。利用分野は金属・セラミックスなどの素材、石油化学、医学、農業、環境と大変広く、多くの分野で公定法となっています。SIIナノテクは1980年に国内で初めてコンピュータ制御によるシーケンシャル型ICP-OES「JY-38P?」を発売。以降革新的な製品の提供を続け、同分野で国内トップシェアを持っています。
ICP-OESは分析の際にアルゴンガスを利用しますが、このうちプラズマ*3を生成するために用いるガスをプラズマガスといい、標準機では毎分16リットル程度消費します。「ActiveFlowシステム」では、流体力学を用いてガスの流れを解析することにより専用トーチを新設計し、精度・感度を損なうことなくガスの消費量を毎分約8リットルに半減しました。これによりアルゴンガス購入にかかる費用を年間100万円程度削減し*4、かつ環境にも優しい運用をすることができます。
また「ActiveFlowシステム」は、アルゴンガスの消費が少ない状況でも安定したプラズマを生成できるため、高塩濃度サンプルの分析も行なえます*5。
【ActiveFlowシステムの主な特徴】
1. アルゴンガスの消費を半減し、ランニングコストを低減
プラズマを生成するトーチの形状、アルゴンガス流入方法および高周波電流制御などを改良する事により、プラズマガスの消費を毎分8リットルに半減しました。これによりガス購入費用を半減できます。
2. 高塩濃度サンプルの分析が可能
一般的にガス流量を下げるとプラズマが不安定になり測定精度が下がりますが、「ActiveFlowシステム」では安定したプラズマを生成できるため、高塩濃度サンプルの分析も可能です。
3. 標準機と互換性ある専用トーチは簡単装着
「ActiveFlowシステム」に用いる専用トーチは標準のファッセル型トーチと外形寸法は同じです。トーチには位置認識機構がありますので、誰でも簡単に装着、測定ができます。
【予定価格】 ActiveFlowシステム 180万円(税別)
(参考)ICP-OES本体 SPS3500DD 1,700万円から(税別)
【販売予定】 年間50セット
【注】
*1 ICP-OES:Inductively Coupled Plasma - Optical Emission Spectrometer(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)、ICP-AES:Inductively Coupled Plasma - Atomic Emission Spectrometry(誘導結合プラズマ原子発光分析装置)、双方とも同義語。
*2 アルゴン: 常温、常圧で無色、無臭の不活性な無害の気体。地球の大気中には0.93%の濃度で存在し、窒素、酸素に次いで三番目に多い。
*3 プラズマ:気体が外部から高いエネルギーを受けて、陽子と電子が分離(電離)している状態となったもの。ICP-OESではアルゴンガスに高周波を加えることで、7,000から10,000℃の高温プラズマを生成している。
*4 毎日8時間、月20日運用、7m3ボンベのアルゴンガス価格を8,000円とした場合。
*5 試料のマトリクス濃度によっては本オプションと標準トーチとの使い分けが必要になる場合もあります。
以上