シンガポール航空 2012年-13年会計年度連結決算報告
[13/05/20]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2013年5月20日
シンガポール航空
シンガポール航空 2012年-13年会計年度連結決算報告
純利益は12.8%上昇するも燃料費の高騰とイールド低下が営業利益を下押し
・このSIAグループ年次決算(2012年4月1日〜2013年3月31日)は、2013年5月16日、シンガポールにて発表された資料の日本語抄訳です。
・金額は一部を除きすべてシンガポール・ドルです。
・「シンガポール航空(SIA)」としている場合はシンガポール航空単体のみを、「グループ」としている場合は、シンガポール航空ならびに子会社、合弁会社、関連会社を含みます。
********************************************************************************
■ 2012-13年会計年度
営業利益は減益となりましたが、グループの連結純利益は前年度から12.8%増の3億7,900万ドルとなりました。これは、SIAカーゴがオーストラリア・ニュージーランドの独禁法問題に関係する引当金2,000万ドルを計上したものの (注1)、機材・スペア・予備エンジンの売却益と前年より増加した受取利息がそれを相殺して余りあったために営業外利益が増加したことによるものです。
続く燃料価格の高騰と世界経済の低迷によるイールド低下が影響し、営業利益は前年比19.8%減(5,700万ドル減)の2億2,900万ドルとなりました。
こうした厳しい環境の中、イールドは低下したものの旅客輸送量は7.3%増加したことから旅客関係収入が増加し、グループ連結の売上高は2億4000万ドル増加(1.6%増)しました。航空会社間での競争激化に伴う販促活動のコストに加え、旅客収入の現地通貨に対するシンガポール・ドル高が原因となり、旅客イールドは4.2%低下しました。貨物収入については引き続き貨物輸送量とイールドが共に低下しました(貨物輸送量は6.0%減・イールドは4.3%減)。
グループの連結営業費用は主に燃料費・人件費・変動費の増加により前年比で2億9,700万ドル増加(2.0%増)しました。当期の連結営業費用のうち燃料費が40%を占めています。
グループ内の主要企業の業績は以下の通りです。
主要子会社:シンガポール航空
営業利益:1億8,700万ドル
前年同期:1億8,100万ドル
主要子会社:SIAエンジニアリング・カンパニー(SIAEC)
営業利益:1億2,800万ドル
前年同期:1億3,000万ドル
主要子会社:シルクエアー
営業利益:9,700万ドル
前年同期:1億500万ドル
主要子会社:SIAカーゴ
営業利益:1億6,700万ドル(損失)
前年同期:1億1,900万ドル(損失)
注 1. この2,000万ドルの引当金とは、SIAカーゴとオーストラリア公正取引委員会とが合意した1,220万豪ドル(1,550万ドル)の罰金・費用およびSIAカーゴとニュージーランド公正取引委員会とが合意した440万ニュージーランド・ドル(440万ドル)の罰金・費用に関係したものです。罰金・費用については両当事者が提案したものを各裁判所が承認済であり、それにより各公正取引委員会によるSIAカーゴの調査およびSIAカーゴに関するオーストラリア・ニュージーランド両国での法的手続きは終了しています。
■ 第4四半期決算
2012-13年会計年度第4四半期のグループの売上高は前年同期比で1.0%減少(3,800万ドル減)し、それに伴い連結営業損失は3,900ドル拡大しました。この主な原因は旅客および貨物イールドの低下によるものです。特にシンガポール航空とSIAカーゴは当四半期に営業損失を計上することとなりました。
一方、前年同期は連結損失が3,800万ドルであったのに対して、当第4四半期は連結当期純利益が6,800万ドルとなりました。これは主に機材・スペア・予備エンジンの売却によるものです。
■ 配当
取締役会は2013年8月13日に1株当たり17セント(非課税、一段階配当制度)の配当を2013年8月1日現在の株主に対して実施するとしています。2012年11月に支払われた1株当りの中間配当金6セントと合わせると1株当りの配当金は合計23セントとなります(昨年度は1株当り20セント)。
■ 2012-13年会計年度輸送実績
シンガポール航空の当期の提供座席数(有効座席キロ数)は4.3%増加し、旅客輸送量(有償乗客キロ数)は6.8%増加して利用率は1.9ポイント増となる79.3%となりました。
シルクエアーは旅客輸送量が16.9%増加しましたが提供座席数の増加率である20.2%には届かず、利用率は2.1ポイント減となる73.6%となりました。
SIAカーゴは、貨物積載能力(トンキロ)が5.5%減少しました。貨物輸送量(トンキロ)の減少はそれを上回る6.0%となったため、貨物利用率は0.4ポイント下落して63.4%となりました。
■ 保有機と路線の動き
シンガポール航空は、2012-13年会計年度第4四半期にA330-300型機1機を受領し、B777-200型機1機を退役させました。この結果、保有機数は101機のままでした。2013年3月31日現在の保有機はB777型機57機、A330-300型機20機、A380-800型機19機、A340-500型機5機で、保有航空機の平均使用年数は6年8か月です。
シンガポール航空は2013年3月31日からの2013年夏期スケジュールでコペンハーゲン便を週3便から週5便に増便しました。2013年5月31日以降は、福岡便を週5便から毎日運航に増便し、大阪便を週11便から日2便運航とします。2013年7月には新路線のスラバヤ便を就航するとともにデンパサール(バリ島)便とジャカルタ便を増便します。
シンガポール航空は2013年度にA330-300型機6機とB777-300ER型機3機を受領し、B777-200型機6機とA340-500型機5機を退役させる予定です。さらに、ロイヤルブルネイ航空に対するリース期間満了に伴いB777-200ER型機2機が返却される予定です。これにより、シンガポール航空の2014年3月時点での保有機数は合計101機となる見込みです。
SIAカーゴは2012年12月に1機を運航休止させたため、2013年3月31日現在ではB747-400型機12機を運航しています。2013年度のSIAカーゴは成長が期待できる新興国市場に重点を置く予定です。
シルクエアーは2013年3月31日現在A320-200型機16機とA319-100型機6機の計22機を運航しています。シルクエアーはペナン線とプーケット線で1日5便目の運航を開始し、コインバトール、ダナン、マナド、深●(=土へんに川)、シェムリアップ、武漢、厦門の各路線でも増便を行いました。また、シルクエアーは規制当局の承認を待ってスマラン線を2013年7月29日から、マカッサル線を2013年8月1日から、週3便に増便する予定です。シルクエアーは2013-14年会計年度にA320-200型機2機とB737-800型機2機を受領する予定であり、退役予定のA320-200型機2機を差し引いても合計保有機数は24機に増加します。
スクートは2013年3月31日現在B777-200型機4機を保有しており、さらにもう1機のB777-200型機を2013年4月に受領しました。ソウルと南京への初便は2013年5月29日と2013年6月3日にそれぞれ就航する予定です。
当社グループは継続的に路線網を見直し、輸送能力が需要に合致するよう図ってまいります。シンガポール航空とシルクエアーは、イースター休暇後の閑散期を考慮しつつ、2013年4月から6月にかけての低調な市場に対応できるよう輸送能力の調整を行ってまいります。
■後発事象
シンガポール航空は、保有するヴァージンアトランティック航空の株式(全株式の49%に相当)を3億6,000万米ドル(4億4,700万シンガポール・ドル)でデルタ航空に売却する計画を2012年12月11日に発表しました。この売却を実行するためにはヨーロッパおよび米国の当局の承認が必要であり、売買完了の予定時期は2013年(歴年)第4四半期となっています。
シンガポール航空は、タイガー・エアウェイズ・ホールディングズ・リミテッド(「タイガー・エアウェイズ」)が実施する譲渡可能型ライツ・イシューおよびタイガー・エアウェイズの払込済普通株式に転換可能な2.0%永久転換可能資本証券(「転換証券」)の譲渡不能型優先割当の要項に従って、ライツ・イシューに係る株式53,702,775株および転換証券189,390,367個の割当を受けました。ライツ・イシューに係る株式の発行価格は一株当り0.47ドル、転換証券の発行価格は1.07ドルであり、それに基づいて計算すると、当社がこのライツ・イシューと転換証券の引受に関して支払った対価の総額は2億2,790万ドルでした。当社が保有する株式数はこのライツ・イシューの直後に322,216,650株に増加し、増加後の株式数に基づく当社の持株比率は32.7%を維持しました。転換証券を転換価格0.74ドルで全て普通株式に転換した場合には、当社が保有する株式の総数は596,064,883株に増加し、増加後の株式数に基づくタイガー・エアウェイズに対する当社の持株比率は約46.5%に上昇します。
当社は2012年10月30日に公表した株式買取契約に従って、希薄化防止権を2013年4月22日に行使し、ヴァージン・オーストラリア・ホールディングズ・リミテッド(「ヴァージン・オーストラリア」)の発行済普通株式12,545,666株を買取りました。1株当り行使価格は0.4288豪ドルであり、当社が支払った対価の総額は540万豪ドル(700万ドル)となりました。これにより当社はヴァージン・オーストラリアに対する10%の持株比率を維持しました。
当社は、ヴァージン・オーストラリアの普通株式255,541,946株を1株当り0.48豪ドルで取得し総額1億2,270万豪ドル(1億5,890万ドル)の対価を支払う旨の株式売買契約を2013年4月24日に締結しました。この取得には規制当局の承認が必要であり、承認された場合にはヴァージン・オーストラリアに対する当社の持株比率は19.9%に上昇することとなります。
■ 業績予想
続くユーロ圏の低迷や遅い米国の景気回復により、世界経済の先行きも不透明です。
今後数か月の旅客予約状況は前年の同時期と比較してほぼ横這いです。イールドについては低調な経済状況を反映して今後も低下圧力が強いと予想され、旅客収入についても主要な現地通貨に対するシンガポール・ドル高が続けばさらに減少するものと見られます。貨物事業については市場での供給過剰の問題もあり、貨物輸送量・イールドともに低下圧力が強まると予想されます。さらには、燃料価格の高騰も続いております。
こうした中、当社グループは強固な財務基盤を活かして難局を乗り越え、商品とサービスの品質向上のための投資を継続してまいります。
<シンガポール航空について>
シンガポール航空は、世界各国にて数々の名誉あるアワードを受賞しています。シンガポール航空カーゴ、シルクエアーを含め、世界39カ国105都市を結ぶ充実したネットワークを有しており、日本には東京、大阪、名古屋、福岡の4都市に就航しています。常に最新鋭の機材を導入しており、保有機材の平均使用年数は2013年3月31日現在6年8ヶ月です。世界を代表するエアライン・ネットワーク「スターアライアンス」に加盟しています。
シンガポール航空ホームページ: http://singaporeair.com/
シンガポール航空
シンガポール航空 2012年-13年会計年度連結決算報告
純利益は12.8%上昇するも燃料費の高騰とイールド低下が営業利益を下押し
・このSIAグループ年次決算(2012年4月1日〜2013年3月31日)は、2013年5月16日、シンガポールにて発表された資料の日本語抄訳です。
・金額は一部を除きすべてシンガポール・ドルです。
・「シンガポール航空(SIA)」としている場合はシンガポール航空単体のみを、「グループ」としている場合は、シンガポール航空ならびに子会社、合弁会社、関連会社を含みます。
********************************************************************************
■ 2012-13年会計年度
営業利益は減益となりましたが、グループの連結純利益は前年度から12.8%増の3億7,900万ドルとなりました。これは、SIAカーゴがオーストラリア・ニュージーランドの独禁法問題に関係する引当金2,000万ドルを計上したものの (注1)、機材・スペア・予備エンジンの売却益と前年より増加した受取利息がそれを相殺して余りあったために営業外利益が増加したことによるものです。
続く燃料価格の高騰と世界経済の低迷によるイールド低下が影響し、営業利益は前年比19.8%減(5,700万ドル減)の2億2,900万ドルとなりました。
こうした厳しい環境の中、イールドは低下したものの旅客輸送量は7.3%増加したことから旅客関係収入が増加し、グループ連結の売上高は2億4000万ドル増加(1.6%増)しました。航空会社間での競争激化に伴う販促活動のコストに加え、旅客収入の現地通貨に対するシンガポール・ドル高が原因となり、旅客イールドは4.2%低下しました。貨物収入については引き続き貨物輸送量とイールドが共に低下しました(貨物輸送量は6.0%減・イールドは4.3%減)。
グループの連結営業費用は主に燃料費・人件費・変動費の増加により前年比で2億9,700万ドル増加(2.0%増)しました。当期の連結営業費用のうち燃料費が40%を占めています。
グループ内の主要企業の業績は以下の通りです。
主要子会社:シンガポール航空
営業利益:1億8,700万ドル
前年同期:1億8,100万ドル
主要子会社:SIAエンジニアリング・カンパニー(SIAEC)
営業利益:1億2,800万ドル
前年同期:1億3,000万ドル
主要子会社:シルクエアー
営業利益:9,700万ドル
前年同期:1億500万ドル
主要子会社:SIAカーゴ
営業利益:1億6,700万ドル(損失)
前年同期:1億1,900万ドル(損失)
注 1. この2,000万ドルの引当金とは、SIAカーゴとオーストラリア公正取引委員会とが合意した1,220万豪ドル(1,550万ドル)の罰金・費用およびSIAカーゴとニュージーランド公正取引委員会とが合意した440万ニュージーランド・ドル(440万ドル)の罰金・費用に関係したものです。罰金・費用については両当事者が提案したものを各裁判所が承認済であり、それにより各公正取引委員会によるSIAカーゴの調査およびSIAカーゴに関するオーストラリア・ニュージーランド両国での法的手続きは終了しています。
■ 第4四半期決算
2012-13年会計年度第4四半期のグループの売上高は前年同期比で1.0%減少(3,800万ドル減)し、それに伴い連結営業損失は3,900ドル拡大しました。この主な原因は旅客および貨物イールドの低下によるものです。特にシンガポール航空とSIAカーゴは当四半期に営業損失を計上することとなりました。
一方、前年同期は連結損失が3,800万ドルであったのに対して、当第4四半期は連結当期純利益が6,800万ドルとなりました。これは主に機材・スペア・予備エンジンの売却によるものです。
■ 配当
取締役会は2013年8月13日に1株当たり17セント(非課税、一段階配当制度)の配当を2013年8月1日現在の株主に対して実施するとしています。2012年11月に支払われた1株当りの中間配当金6セントと合わせると1株当りの配当金は合計23セントとなります(昨年度は1株当り20セント)。
■ 2012-13年会計年度輸送実績
シンガポール航空の当期の提供座席数(有効座席キロ数)は4.3%増加し、旅客輸送量(有償乗客キロ数)は6.8%増加して利用率は1.9ポイント増となる79.3%となりました。
シルクエアーは旅客輸送量が16.9%増加しましたが提供座席数の増加率である20.2%には届かず、利用率は2.1ポイント減となる73.6%となりました。
SIAカーゴは、貨物積載能力(トンキロ)が5.5%減少しました。貨物輸送量(トンキロ)の減少はそれを上回る6.0%となったため、貨物利用率は0.4ポイント下落して63.4%となりました。
■ 保有機と路線の動き
シンガポール航空は、2012-13年会計年度第4四半期にA330-300型機1機を受領し、B777-200型機1機を退役させました。この結果、保有機数は101機のままでした。2013年3月31日現在の保有機はB777型機57機、A330-300型機20機、A380-800型機19機、A340-500型機5機で、保有航空機の平均使用年数は6年8か月です。
シンガポール航空は2013年3月31日からの2013年夏期スケジュールでコペンハーゲン便を週3便から週5便に増便しました。2013年5月31日以降は、福岡便を週5便から毎日運航に増便し、大阪便を週11便から日2便運航とします。2013年7月には新路線のスラバヤ便を就航するとともにデンパサール(バリ島)便とジャカルタ便を増便します。
シンガポール航空は2013年度にA330-300型機6機とB777-300ER型機3機を受領し、B777-200型機6機とA340-500型機5機を退役させる予定です。さらに、ロイヤルブルネイ航空に対するリース期間満了に伴いB777-200ER型機2機が返却される予定です。これにより、シンガポール航空の2014年3月時点での保有機数は合計101機となる見込みです。
SIAカーゴは2012年12月に1機を運航休止させたため、2013年3月31日現在ではB747-400型機12機を運航しています。2013年度のSIAカーゴは成長が期待できる新興国市場に重点を置く予定です。
シルクエアーは2013年3月31日現在A320-200型機16機とA319-100型機6機の計22機を運航しています。シルクエアーはペナン線とプーケット線で1日5便目の運航を開始し、コインバトール、ダナン、マナド、深●(=土へんに川)、シェムリアップ、武漢、厦門の各路線でも増便を行いました。また、シルクエアーは規制当局の承認を待ってスマラン線を2013年7月29日から、マカッサル線を2013年8月1日から、週3便に増便する予定です。シルクエアーは2013-14年会計年度にA320-200型機2機とB737-800型機2機を受領する予定であり、退役予定のA320-200型機2機を差し引いても合計保有機数は24機に増加します。
スクートは2013年3月31日現在B777-200型機4機を保有しており、さらにもう1機のB777-200型機を2013年4月に受領しました。ソウルと南京への初便は2013年5月29日と2013年6月3日にそれぞれ就航する予定です。
当社グループは継続的に路線網を見直し、輸送能力が需要に合致するよう図ってまいります。シンガポール航空とシルクエアーは、イースター休暇後の閑散期を考慮しつつ、2013年4月から6月にかけての低調な市場に対応できるよう輸送能力の調整を行ってまいります。
■後発事象
シンガポール航空は、保有するヴァージンアトランティック航空の株式(全株式の49%に相当)を3億6,000万米ドル(4億4,700万シンガポール・ドル)でデルタ航空に売却する計画を2012年12月11日に発表しました。この売却を実行するためにはヨーロッパおよび米国の当局の承認が必要であり、売買完了の予定時期は2013年(歴年)第4四半期となっています。
シンガポール航空は、タイガー・エアウェイズ・ホールディングズ・リミテッド(「タイガー・エアウェイズ」)が実施する譲渡可能型ライツ・イシューおよびタイガー・エアウェイズの払込済普通株式に転換可能な2.0%永久転換可能資本証券(「転換証券」)の譲渡不能型優先割当の要項に従って、ライツ・イシューに係る株式53,702,775株および転換証券189,390,367個の割当を受けました。ライツ・イシューに係る株式の発行価格は一株当り0.47ドル、転換証券の発行価格は1.07ドルであり、それに基づいて計算すると、当社がこのライツ・イシューと転換証券の引受に関して支払った対価の総額は2億2,790万ドルでした。当社が保有する株式数はこのライツ・イシューの直後に322,216,650株に増加し、増加後の株式数に基づく当社の持株比率は32.7%を維持しました。転換証券を転換価格0.74ドルで全て普通株式に転換した場合には、当社が保有する株式の総数は596,064,883株に増加し、増加後の株式数に基づくタイガー・エアウェイズに対する当社の持株比率は約46.5%に上昇します。
当社は2012年10月30日に公表した株式買取契約に従って、希薄化防止権を2013年4月22日に行使し、ヴァージン・オーストラリア・ホールディングズ・リミテッド(「ヴァージン・オーストラリア」)の発行済普通株式12,545,666株を買取りました。1株当り行使価格は0.4288豪ドルであり、当社が支払った対価の総額は540万豪ドル(700万ドル)となりました。これにより当社はヴァージン・オーストラリアに対する10%の持株比率を維持しました。
当社は、ヴァージン・オーストラリアの普通株式255,541,946株を1株当り0.48豪ドルで取得し総額1億2,270万豪ドル(1億5,890万ドル)の対価を支払う旨の株式売買契約を2013年4月24日に締結しました。この取得には規制当局の承認が必要であり、承認された場合にはヴァージン・オーストラリアに対する当社の持株比率は19.9%に上昇することとなります。
■ 業績予想
続くユーロ圏の低迷や遅い米国の景気回復により、世界経済の先行きも不透明です。
今後数か月の旅客予約状況は前年の同時期と比較してほぼ横這いです。イールドについては低調な経済状況を反映して今後も低下圧力が強いと予想され、旅客収入についても主要な現地通貨に対するシンガポール・ドル高が続けばさらに減少するものと見られます。貨物事業については市場での供給過剰の問題もあり、貨物輸送量・イールドともに低下圧力が強まると予想されます。さらには、燃料価格の高騰も続いております。
こうした中、当社グループは強固な財務基盤を活かして難局を乗り越え、商品とサービスの品質向上のための投資を継続してまいります。
<シンガポール航空について>
シンガポール航空は、世界各国にて数々の名誉あるアワードを受賞しています。シンガポール航空カーゴ、シルクエアーを含め、世界39カ国105都市を結ぶ充実したネットワークを有しており、日本には東京、大阪、名古屋、福岡の4都市に就航しています。常に最新鋭の機材を導入しており、保有機材の平均使用年数は2013年3月31日現在6年8ヶ月です。世界を代表するエアライン・ネットワーク「スターアライアンス」に加盟しています。
シンガポール航空ホームページ: http://singaporeair.com/