フィリピン台風災害 12月23日帰国の医療チーム 第1班 帰国報告会
[13/12/19]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2013年12月19日
日本赤十字社
フィリピン台風災害 12月23日帰国の医療チーム 第1班 帰国報告会
日本赤十字社の医療チーム第1班は、11月13日にフィリピンに入り、セブ島最北部のダンバンタヤン郡で11月20日から医療活動を開始しました。無医村の1つであるマヤ村に仮設診療所を開設するとともに、19の村々を巡回診療しています。
このたび、第2班に活動を引き継ぎ、40日間の活動を終えて12月23日(月)に帰国する医療チームの報告会を下記のとおり行います。
また、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の現地調査・調整チームの一員(救援物資の配付の総合調整役)として派遣された職員も一時帰国し、報告会に参加しますので、併せてご取材ください。
※東日本大震災では、フィリピンから約1.6億円の救援金が寄せられました。その恩返しの意味も込めて、現地で支援活動を行っております。
■ 無医村に仮設診療所と巡回診療
ダンバンタヤン郡は、レイテ島のような高潮の被害こそなかったものの、9割の家屋が全半壊し、生活基盤のほとんどが破壊されてしまいました。
被災前から医療インフラも十分に整っておらず、郡の病院のほかに診療所2か所、医師1人、看護師1人で人口8万6千人の村々をカバーせざるを得ない状況です。
日赤は海外での災害発生に備え、「基礎保健ERU(Emergency Response Unit)」※を保有しており、訓練を受けた人材が最も有効に活動できる場所を綿密に調査。フィリピン赤十字社や地元自治体とも協議を重ね、無医村の1つであるマヤ村に仮設診療所を設置しました。そこを拠点に地域内の19の村々へ巡回診療も行い、のべ1,874人(12/12時点)を診療しています。
※「基礎保健ERU(Emergency Response Unit)」
外来患者に対する簡単な手術を含む基礎的な治療、母子保健、地域保健、予防接種、栄養状況の観察などの支援ができる仮設診療所と資器材。赤十字の医師、看護師、事務職員など計11名で構成される保健医療チームが平時から訓練を行っています。
■ 公衆衛生や予防に関する知識の普及と教育
この地域は、例年台風が通過し、そのたびに被害を受けていますが、健康や予防に関する基礎知識を普及することで、自分たちで健康管理を行い、次の災害に備えることができます。
そのために、地域保健の専門家(医師)が、各村で中心的役割を担う助産師(村の保健センターの管理者)やヘルスケア・ワーカー(健康管理を行うボランティア)に教育研修を行い、今後起こり得る災害へ地域全体で対応できるように知識と技術を残します。
■ 日赤初の臨床心理士による「こころのケア」
今回、日赤として初めてチームに臨床心理士を加え、「こころのケア」に取り組んでいます。
診察に来る患者の心理状態をチェックするほか、「こころのケア」の技術や観察するポイントを地元のヘルスケア・ワーカーやボランティア等に指導し、復興するまで続くストレスを抱えた方々への対応、そして今後起こり得る災害へ地域全体で対応できるように知識と技術を残します。
■ 国際赤十字・赤新月社連盟による調査、救援物資の配布
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、被災地の6万1千世帯(12/13時点)に衛生キット・ビニールシート・給水用ポリタンクなどを配付しています。
IFRCは、この救援活動のために78億2千万円以上の緊急アピールを発表し、各国赤十字社に支援を呼びかけており、日本赤十字社はこれに応えて1千万円の拠出をしています。
この活動について、現地調査・調整チーム(FACT)の一員として派遣された職員から報告します。
※FACT(Field Assessment and Coordination Team)
大規模災害時に有効な救援活動を迅速に行うためのIFRCのシステムで、専門研修を受けた要員が被災地に派遣されます。早急に被害の程度や救援のニーズを調査し、その結果から支援計画を策定して連盟に報告します。
■ 記者報告会概要
1.日 時:12月24日(火) 14時30分〜15時00分 ※受付 14:00〜
2.場 所:日本赤十字社 (港区芝大門1−1−3) 東館2階 201会議室
3.帰国する職員:
(1)医療チーム
(1)大津 聡子 (おおつ さとこ) 医師(チームリーダー) 日本赤十字社和歌山医療センター
(2)関塚 美穂 (せきづか みほ) 看護師長 名古屋第二赤十字病院
(3)ヤップ 巳雅 (やっぷ みか) 看護師 名古屋第二赤十字病院
(4)森光 玲雄 (もりみつ れお) 臨床心理士(こころのケア要員)諏訪赤十字病院
(5)溝口 幸介 (みぞぐち こうすけ) 技術要員 熊本赤十字病院
(6)田中 嘉一 (たなか よしかず) 技術要員 熊本県支部
(7)曽篠 恭裕 (そしの やすひろ) 事務管理要員 熊本赤十字病院
(8)石橋 奈緒子 (いしばし なおこ) 事務管理要員 日本赤十字社 本社
(9)芳原 みなみ (ほうばら みなみ) 事務管理要員 愛知県支部
(2)国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の現地調査・調整チーム(FACT)(一時帰国)
(1)松永 一 (まつなが はじめ) 救援物資担当 日本赤十字社 本社
4.動画・写真データの提供
当日は、被災地の動画や写真データなども提供させていただきます。
5.駐車場
日本赤十字社の敷地内に駐車することが可能です。
別紙申込書に記載いただき、当日は入口の警備員の指示に従い、駐車してください。
参加ご希望の場合は、別紙にご記入の上、FAXにてお申込みください。
日本赤十字社
フィリピン台風災害 12月23日帰国の医療チーム 第1班 帰国報告会
日本赤十字社の医療チーム第1班は、11月13日にフィリピンに入り、セブ島最北部のダンバンタヤン郡で11月20日から医療活動を開始しました。無医村の1つであるマヤ村に仮設診療所を開設するとともに、19の村々を巡回診療しています。
このたび、第2班に活動を引き継ぎ、40日間の活動を終えて12月23日(月)に帰国する医療チームの報告会を下記のとおり行います。
また、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の現地調査・調整チームの一員(救援物資の配付の総合調整役)として派遣された職員も一時帰国し、報告会に参加しますので、併せてご取材ください。
※東日本大震災では、フィリピンから約1.6億円の救援金が寄せられました。その恩返しの意味も込めて、現地で支援活動を行っております。
■ 無医村に仮設診療所と巡回診療
ダンバンタヤン郡は、レイテ島のような高潮の被害こそなかったものの、9割の家屋が全半壊し、生活基盤のほとんどが破壊されてしまいました。
被災前から医療インフラも十分に整っておらず、郡の病院のほかに診療所2か所、医師1人、看護師1人で人口8万6千人の村々をカバーせざるを得ない状況です。
日赤は海外での災害発生に備え、「基礎保健ERU(Emergency Response Unit)」※を保有しており、訓練を受けた人材が最も有効に活動できる場所を綿密に調査。フィリピン赤十字社や地元自治体とも協議を重ね、無医村の1つであるマヤ村に仮設診療所を設置しました。そこを拠点に地域内の19の村々へ巡回診療も行い、のべ1,874人(12/12時点)を診療しています。
※「基礎保健ERU(Emergency Response Unit)」
外来患者に対する簡単な手術を含む基礎的な治療、母子保健、地域保健、予防接種、栄養状況の観察などの支援ができる仮設診療所と資器材。赤十字の医師、看護師、事務職員など計11名で構成される保健医療チームが平時から訓練を行っています。
■ 公衆衛生や予防に関する知識の普及と教育
この地域は、例年台風が通過し、そのたびに被害を受けていますが、健康や予防に関する基礎知識を普及することで、自分たちで健康管理を行い、次の災害に備えることができます。
そのために、地域保健の専門家(医師)が、各村で中心的役割を担う助産師(村の保健センターの管理者)やヘルスケア・ワーカー(健康管理を行うボランティア)に教育研修を行い、今後起こり得る災害へ地域全体で対応できるように知識と技術を残します。
■ 日赤初の臨床心理士による「こころのケア」
今回、日赤として初めてチームに臨床心理士を加え、「こころのケア」に取り組んでいます。
診察に来る患者の心理状態をチェックするほか、「こころのケア」の技術や観察するポイントを地元のヘルスケア・ワーカーやボランティア等に指導し、復興するまで続くストレスを抱えた方々への対応、そして今後起こり得る災害へ地域全体で対応できるように知識と技術を残します。
■ 国際赤十字・赤新月社連盟による調査、救援物資の配布
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、被災地の6万1千世帯(12/13時点)に衛生キット・ビニールシート・給水用ポリタンクなどを配付しています。
IFRCは、この救援活動のために78億2千万円以上の緊急アピールを発表し、各国赤十字社に支援を呼びかけており、日本赤十字社はこれに応えて1千万円の拠出をしています。
この活動について、現地調査・調整チーム(FACT)の一員として派遣された職員から報告します。
※FACT(Field Assessment and Coordination Team)
大規模災害時に有効な救援活動を迅速に行うためのIFRCのシステムで、専門研修を受けた要員が被災地に派遣されます。早急に被害の程度や救援のニーズを調査し、その結果から支援計画を策定して連盟に報告します。
■ 記者報告会概要
1.日 時:12月24日(火) 14時30分〜15時00分 ※受付 14:00〜
2.場 所:日本赤十字社 (港区芝大門1−1−3) 東館2階 201会議室
3.帰国する職員:
(1)医療チーム
(1)大津 聡子 (おおつ さとこ) 医師(チームリーダー) 日本赤十字社和歌山医療センター
(2)関塚 美穂 (せきづか みほ) 看護師長 名古屋第二赤十字病院
(3)ヤップ 巳雅 (やっぷ みか) 看護師 名古屋第二赤十字病院
(4)森光 玲雄 (もりみつ れお) 臨床心理士(こころのケア要員)諏訪赤十字病院
(5)溝口 幸介 (みぞぐち こうすけ) 技術要員 熊本赤十字病院
(6)田中 嘉一 (たなか よしかず) 技術要員 熊本県支部
(7)曽篠 恭裕 (そしの やすひろ) 事務管理要員 熊本赤十字病院
(8)石橋 奈緒子 (いしばし なおこ) 事務管理要員 日本赤十字社 本社
(9)芳原 みなみ (ほうばら みなみ) 事務管理要員 愛知県支部
(2)国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の現地調査・調整チーム(FACT)(一時帰国)
(1)松永 一 (まつなが はじめ) 救援物資担当 日本赤十字社 本社
4.動画・写真データの提供
当日は、被災地の動画や写真データなども提供させていただきます。
5.駐車場
日本赤十字社の敷地内に駐車することが可能です。
別紙申込書に記載いただき、当日は入口の警備員の指示に従い、駐車してください。
参加ご希望の場合は、別紙にご記入の上、FAXにてお申込みください。