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事前防災に有効なトンネル補修技術 『アキレスTn-p工法』で受注拡大を目指す

2014年2月25日

アキレス株式会社


インフラ分野強化の新組織「開発営業部」

事前防災に有効なトンネル補修技術
『アキレスTn-p工法』で受注拡大を目指す


アキレス株式会社(本社:東京都新宿区、社長:伊藤 守)は、インフラ分野の事業展開を強化するため、2014年1月1日(水)から新組織「開発営業部」を設置。まずは、昨今需要が急増している事前防災に有効なトンネル補修技術『アキレスTn-p工法』の受注拡大を目指して2014年3月1日(土)より本格始動いたします。

平成24年12月の笹子トンネル天井板崩落事故後、老朽化したトンネルの安全性への関心が高まっております。供用後50年を経過した道路トンネルは、平成23年で18%、20年後には50%近くに急増することが見込まれ、こうした老朽化したインフラへの対策は急務となっています。政府もインフラ強化を中心とした事前防災に注力、「国土強靭化基本法」の成立や「国土強靭化政策大網」の決定など、老朽化インフラ対策を進める環境は整いつつあり、2014年度予算案では公共事業関係費は、前年度比13%増の5兆9685億円が決定されています。

一方、主に高度経済成長期に多く作られた古いトンネルには、覆工コンクリートの背面に空洞が多く見られます。これらの空洞を放置した状態では、豪雨時や地震時などに被災確率が高まる可能性があり、最悪の場合、トンネルの崩落にもつながりかねません。

『アキレスTn-p工法』は、これら老朽化した道路トンネルや鉄道トンネル、水路トンネルなどの覆工コンクリート背面の空洞に発泡ウレタンを充填して、補修する「事前防災工法」です。
ノンフロンで40倍もの高倍率発泡が可能。充填材の密度が約30kg/m3と超軽量で、従来のセメント系注入材の30分の1程度のため、覆工コンクリートへの負荷を大きく軽減できます。圧縮強度も約0.2N/mm2と、トンネル背面空洞の充填材として充分な強度を有しております。※
また、注入設備の小型化と高倍率発泡によって、注入設備と1日分の材料を1台のトラックに全て積載することが可能。施工車両と施工人員が少ないため、経済的な上、片側通行での施工が可能で安全性を向上させることができます。また、固化時間が10分程度と非常に速いため、覆工コンクリートの亀裂等から材料が漏れる危険性も低くなります。
『アキレスTn-p工法』は業界内外で評価を得ており、平成25年度実績見込み件数が昨年度比2倍以上と急増。今後一層の受注拡大を目指します。


※「発泡ウレタン系の場合には、より小さな強度でも品質管理が可能であるため、対策の目的(外力対策、地山の突発性崩壊対策等)により、対策工の設計者が個別に設計基準強度を設定する(セメント系注入材の設計基準強度は、材料の品質管理上の理由から設定された値であり、一律にこれに準じて同じ値を用いる必要はない) 。」とあり、一軸圧縮強度の一例として、1.3〜0.2N/mm2が示されています。(出典:2003年2月 独立行政法人土木研究所「道路トンネル変状対策工マニュアル(案)」 P.112より)


■『アキレスTn-p工法』について
古いトンネルの覆工コンクリート背面には、空洞が生じていることがあり、崩落の原因になりかねません。 その空洞を『発泡ウレタン』で充填補修し、災害を防除するための工法です。


「アキレスTn-p工法」の製品概要は以下の通りです。

製品名:
アキレスTn-p工法

製品仕様:
充填材料の性能規格
項目
トンネル裏込補修用ウレタン注入工法
(SK-02:40倍発泡)
密度
30±3(kg/m3)
圧縮強さ
0.14(N/mm2)以上
クリームタイム
14±5秒
ゲルタイム
60±10秒
燃焼性
JIS A9511 合格(測定方法B)

ホームページ:
http://www.achilles-foamsystem.com/
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