J.D. パワー2015年米国自動車初期品質調査(IQS)
[15/06/18]
提供元:共同通信PRワイヤー
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2015年6月18日
株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック
J.D. パワー2015年米国自動車初期品質調査(IQS)
J.D. パワー報道資料:
米国の自動車初期品質は韓国系ブランドがリード、日系ブランドの改善スピードは停滞
ブランド別ランキング、ポルシェが3年連続で第1位
※本報道資料は、日本時間6月18日午前2時に米国で発表された資料を翻訳したものです
米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ:2015年6月17日 ー 韓国系ブランドは昨年より初期品質が大幅に改善し、他の自動車メーカーとの差を拡大し続けている。その一方で、日系ブランドは29年前に当調査を開始してから初めて業界平均を下回ったことが、J.D. パワー2015年米国自動車初期品質調査(IQS)によって明らかになった。
今年で29年目を迎えた本調査は、車両購入後90日間の新車の品質を調べるものである。初期品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど不具合指摘が少なく品質が良いことを示す。
今年の業界平均の初期品質は112PP100で、昨年の116PP100から3%改善した。
国別の傾向
韓国系ブランドの今年の不具合指摘の平均件数は90PP100となり、他国ブランドを過去最大の差で引き離した。2014年からは11PP100の改善となる。欧州系ブランド平均(113 PP100)がそれに続き、当調査開始以来、初めて日系ブランド平均(114 PP100)より高い評価となった。米国系ブランド平均(114 PP100)は日系ブランド平均と同じ不具合指摘件数であるが、両者が同じ件数となったのは2010年以来、今回で2度目である。
日系ブランド全般の不具合指摘件数は2014年から2PP100改善したものの、29年前に米国自動車初期品質調査を開始して以来、初めて業界平均を下回った。これは、業界全体の改善の速さに十分に対応できていないことを示している。当調査の対象となった日本の10ブランドのうち、ブランド別ランキングが昨年より上昇したのは4ブランドに留まった。
「これは自動車の品質をめぐる状況が大きく変化していることを示している。長い間、日系ブランドは車両品質においては金字塔的な存在と見られていた。日本のメーカーも改善は続けているが、他国のブランド、特に韓国系ブランドの改善速度は目覚ましいものがある。大きく改善を進めているメーカーは、従来モデルの改善を速めるのみならず、高品質でより直感的に操作ができるように設計された車両を世に出すために先行して取り組んでいる」とJ.D. パワーの米国オートモーティブ品質部門バイス・プレジデントのレネ・ステファンズは述べている。
テクノロジー領域で高い不具合発生率が続く
●音声認識とBluetooth対応が引き続き不具合のトップとして挙がっており、3年連続でエンターテインメントおよびコネクティビティー機能が最も問題を起こしやすい領域として指摘されている。
●当調査の対象となった、音声認識機能を装備しているモデルの大半では、この機能に関連した不具合が10PP100以上指摘されている。
●新車に音声認識機能が装備されていると回答したユーザーは、2013年の57%から今年は67%に増加した。J.D. パワーが今年の4月に発表した2015年 U.S. Tech Choice Studyの結果によると、シンプルなワイヤレス機器と近距離無線通信(NFC)は、消費者が新車に求めるエンターテインメント/コネクティビティー技術のトップ2であるため、この割合は増加し続けることが予想される。
「スマートフォンの利用により、人々のテクノロジーがどのように機能すべきか、という期待があがっている。そのため、自動車メーカーもその期待を新車でも実現しようと悪戦苦闘しており、一部のOEMではこれまでに大きな改善を行ってきている。ひとつ明らかなことは、自動車メーカーはこれらの機能の最新化にあたっては、次世代モデルの発売まで待つほどの余裕はないということだ」(ステファンズ)
ブランド別ランキングとセグメント別ランキング
ブランド別ランキングでは、不具合指摘件数80PP100でポルシェが3年連続第1位となった。第2位は、2014年から20PP100改善して今年は86PP100だった起亜が入った。起亜が初期品質調査でノンプレミアム系ブランドのトップとなったのは、当調査開始以来初めてである。
第3位はジャガー(93PP100)、第4位はヒュンダイ(95PP100)第5位はインフィニティ(97PP100)が入った。インフィニティは、2014年からの改善が31PP100と、当調査で最も改善したブランドの1つである。
セグメント別ランキングでは、複数のメーカーがトップに入り、複数のアワードを受賞したメーカーも多かった。
<ゼネラルモーターズ>(4):シボレー・エクイノックス(同率)、シボレー・マリブ、シボレー・シルバラードLD、シボレー・スパーク
<現代自動車>(4):ヒュンダイ・アクセント、ヒュンダイ・ツーソン、起亜・ソレント、起亜・ソウル
<日産自動車>(4):インフィニティ・QX70、インフィニティ・QX80、日産・セントラ、日産・クエスト
<フォルクスワーゲンAG>(4):アウディ・Q3、ポルシェ911、ポルシェ・ボクスター、ポルシェ・マカン
<BMW>(3):BMW・2シリーズ、BMW ・4シリーズ、BWM・5シリーズ
<トヨタ自動車>(3):レクサス・LS、トヨタ・タコマ、トヨタ・セコイア
<フィアット・クライスラー・オートモービルズ>(2):クライスラー300、ダッジ・チャレンジャー
<フォード・モーター>(2):フォード・エスケープ(同率)、フォード・スーパーデューティー
<マツダ>(1):マツダ・MX-5・ミアータ
プラントアワード
BMW・3シリーズを製造する南アフリカのBMW AGのロスリン工場が、不具合指摘件数が最も少ないモデルを生産してプラチナ賞を受賞した。プラントアワードには設計不具合は含まれず、製造不具合の平均値のみに基づいて判断される。
北米/南米地域では、トヨタ・カローラを製造するカナダのオンタリオ州のトヨタのケンブリッジ北工場(TMMC)が、ゴールド賞を受賞した。
アジア太平洋地域では、起亜・ソウルを製造する韓国の起亜自動車の光州第1工場がゴールド賞を受賞した。
2015年の米国自動車初期品質調査は、2015年型車を購入もしくはリース契約した84,000人以上の対象者に、購入(またはリース)後90日を経てから調査した回答を基にしている。本調査は、8カテゴリーに分けられる233の質問から構成され、自動車メーカーに不具合の特定を促し、車の改善に役立つ情報を提供することを目的とし、2015年2月から5月にかけて実施された。
初期品質の調査結果の詳細、および車両モデルの写真や仕様は、jdpower.com/qualityに掲載している。
Media Relations Contacts
John Tews; J.D. Power; Troy, Mich.; 248-680-6218; media.relations@jdpa.com
About J.D. Power and Advertising/Promotional Rules www.jdpower.com/about-us/press-release-info
About McGraw Hill Financial www.mhfi.com
<J.D. パワーについて>
マグロウヒル・フィナンシャルの一部門であるJ.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。
<マグロウヒル・フィナンシャルについて>
マグロウヒル・フィナンシャル(NYSE:MHP)は国際的な金融並びに商品市場に対する信用格付、ベンチマーク、情報・分析サービスを提供する事業を行う金融情報サービス企業である。主なブランドはスタンダード&プアーズ レーティングサービス、S&P Capital IQ、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、プラッツ、J.D. パワーである。世界27カ国に約17,000人の従業員を有する。詳細はウェブサイトwww.mhfi.comまで。
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。
株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック
J.D. パワー2015年米国自動車初期品質調査(IQS)
J.D. パワー報道資料:
米国の自動車初期品質は韓国系ブランドがリード、日系ブランドの改善スピードは停滞
ブランド別ランキング、ポルシェが3年連続で第1位
※本報道資料は、日本時間6月18日午前2時に米国で発表された資料を翻訳したものです
米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ:2015年6月17日 ー 韓国系ブランドは昨年より初期品質が大幅に改善し、他の自動車メーカーとの差を拡大し続けている。その一方で、日系ブランドは29年前に当調査を開始してから初めて業界平均を下回ったことが、J.D. パワー2015年米国自動車初期品質調査(IQS)によって明らかになった。
今年で29年目を迎えた本調査は、車両購入後90日間の新車の品質を調べるものである。初期品質は、100台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど不具合指摘が少なく品質が良いことを示す。
今年の業界平均の初期品質は112PP100で、昨年の116PP100から3%改善した。
国別の傾向
韓国系ブランドの今年の不具合指摘の平均件数は90PP100となり、他国ブランドを過去最大の差で引き離した。2014年からは11PP100の改善となる。欧州系ブランド平均(113 PP100)がそれに続き、当調査開始以来、初めて日系ブランド平均(114 PP100)より高い評価となった。米国系ブランド平均(114 PP100)は日系ブランド平均と同じ不具合指摘件数であるが、両者が同じ件数となったのは2010年以来、今回で2度目である。
日系ブランド全般の不具合指摘件数は2014年から2PP100改善したものの、29年前に米国自動車初期品質調査を開始して以来、初めて業界平均を下回った。これは、業界全体の改善の速さに十分に対応できていないことを示している。当調査の対象となった日本の10ブランドのうち、ブランド別ランキングが昨年より上昇したのは4ブランドに留まった。
「これは自動車の品質をめぐる状況が大きく変化していることを示している。長い間、日系ブランドは車両品質においては金字塔的な存在と見られていた。日本のメーカーも改善は続けているが、他国のブランド、特に韓国系ブランドの改善速度は目覚ましいものがある。大きく改善を進めているメーカーは、従来モデルの改善を速めるのみならず、高品質でより直感的に操作ができるように設計された車両を世に出すために先行して取り組んでいる」とJ.D. パワーの米国オートモーティブ品質部門バイス・プレジデントのレネ・ステファンズは述べている。
テクノロジー領域で高い不具合発生率が続く
●音声認識とBluetooth対応が引き続き不具合のトップとして挙がっており、3年連続でエンターテインメントおよびコネクティビティー機能が最も問題を起こしやすい領域として指摘されている。
●当調査の対象となった、音声認識機能を装備しているモデルの大半では、この機能に関連した不具合が10PP100以上指摘されている。
●新車に音声認識機能が装備されていると回答したユーザーは、2013年の57%から今年は67%に増加した。J.D. パワーが今年の4月に発表した2015年 U.S. Tech Choice Studyの結果によると、シンプルなワイヤレス機器と近距離無線通信(NFC)は、消費者が新車に求めるエンターテインメント/コネクティビティー技術のトップ2であるため、この割合は増加し続けることが予想される。
「スマートフォンの利用により、人々のテクノロジーがどのように機能すべきか、という期待があがっている。そのため、自動車メーカーもその期待を新車でも実現しようと悪戦苦闘しており、一部のOEMではこれまでに大きな改善を行ってきている。ひとつ明らかなことは、自動車メーカーはこれらの機能の最新化にあたっては、次世代モデルの発売まで待つほどの余裕はないということだ」(ステファンズ)
ブランド別ランキングとセグメント別ランキング
ブランド別ランキングでは、不具合指摘件数80PP100でポルシェが3年連続第1位となった。第2位は、2014年から20PP100改善して今年は86PP100だった起亜が入った。起亜が初期品質調査でノンプレミアム系ブランドのトップとなったのは、当調査開始以来初めてである。
第3位はジャガー(93PP100)、第4位はヒュンダイ(95PP100)第5位はインフィニティ(97PP100)が入った。インフィニティは、2014年からの改善が31PP100と、当調査で最も改善したブランドの1つである。
セグメント別ランキングでは、複数のメーカーがトップに入り、複数のアワードを受賞したメーカーも多かった。
<ゼネラルモーターズ>(4):シボレー・エクイノックス(同率)、シボレー・マリブ、シボレー・シルバラードLD、シボレー・スパーク
<現代自動車>(4):ヒュンダイ・アクセント、ヒュンダイ・ツーソン、起亜・ソレント、起亜・ソウル
<日産自動車>(4):インフィニティ・QX70、インフィニティ・QX80、日産・セントラ、日産・クエスト
<フォルクスワーゲンAG>(4):アウディ・Q3、ポルシェ911、ポルシェ・ボクスター、ポルシェ・マカン
<BMW>(3):BMW・2シリーズ、BMW ・4シリーズ、BWM・5シリーズ
<トヨタ自動車>(3):レクサス・LS、トヨタ・タコマ、トヨタ・セコイア
<フィアット・クライスラー・オートモービルズ>(2):クライスラー300、ダッジ・チャレンジャー
<フォード・モーター>(2):フォード・エスケープ(同率)、フォード・スーパーデューティー
<マツダ>(1):マツダ・MX-5・ミアータ
プラントアワード
BMW・3シリーズを製造する南アフリカのBMW AGのロスリン工場が、不具合指摘件数が最も少ないモデルを生産してプラチナ賞を受賞した。プラントアワードには設計不具合は含まれず、製造不具合の平均値のみに基づいて判断される。
北米/南米地域では、トヨタ・カローラを製造するカナダのオンタリオ州のトヨタのケンブリッジ北工場(TMMC)が、ゴールド賞を受賞した。
アジア太平洋地域では、起亜・ソウルを製造する韓国の起亜自動車の光州第1工場がゴールド賞を受賞した。
2015年の米国自動車初期品質調査は、2015年型車を購入もしくはリース契約した84,000人以上の対象者に、購入(またはリース)後90日を経てから調査した回答を基にしている。本調査は、8カテゴリーに分けられる233の質問から構成され、自動車メーカーに不具合の特定を促し、車の改善に役立つ情報を提供することを目的とし、2015年2月から5月にかけて実施された。
初期品質の調査結果の詳細、および車両モデルの写真や仕様は、jdpower.com/qualityに掲載している。
Media Relations Contacts
John Tews; J.D. Power; Troy, Mich.; 248-680-6218; media.relations@jdpa.com
About J.D. Power and Advertising/Promotional Rules www.jdpower.com/about-us/press-release-info
About McGraw Hill Financial www.mhfi.com
<J.D. パワーについて>
マグロウヒル・フィナンシャルの一部門であるJ.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。
<マグロウヒル・フィナンシャルについて>
マグロウヒル・フィナンシャル(NYSE:MHP)は国際的な金融並びに商品市場に対する信用格付、ベンチマーク、情報・分析サービスを提供する事業を行う金融情報サービス企業である。主なブランドはスタンダード&プアーズ レーティングサービス、S&P Capital IQ、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、プラッツ、J.D. パワーである。世界27カ国に約17,000人の従業員を有する。詳細はウェブサイトwww.mhfi.comまで。
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広告または販促活動に転用することを禁止します。