こんなにある酒の世界文化遺産
[19/11/29]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2019年11月29日
株式会社酒文化研究所
世界文化遺産にしたい「麹を利用した日本の発酵食文化」
酒好きほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」
世界遺産にしたい酒
フランシスコ・ローマ教皇が来日し、世界文化遺産に認定された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」をはじめ広島、東京など歴訪されました。今回の訪日とユネスコの世界文化遺産登録は直接の関係はありませんが、登録されると多くの人の関心をひき、その文化の周知と理解を促すことはたしかでしょう。
ちなみに酒関連の世界文化遺産も海外に多数あります。あなたはいくつご存じでしょうか? 今回の、酒飲みほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」は、酒関係の世界文化遺産と世界文化遺産に登録したい酒について伺いました。
■「和食:日本人の伝統的な食文化」は7割が認知
アンケートでは次の世界文化遺産を列記して、ご存じのものを選んでもらいました。
・フランス ボルドーのサン・テミリオン地区の歴史的建造物とブドウ畑(1999年)
・ポルトガル アルト・ドウロ・ワイン生産地域(2000年)
・ハンガリー トカイワイン産地の文化的景観(2002年)
・イタリア オルチャ渓谷の美しい景観(モンタルチーノなど著名なワイン産地がある 2004年)
・メキシコ リュウゼツラン景観とテキーラ村の古式産業施設群(2006年)
・スイス ラヴォー地区の葡萄畑(2007年)
・ジョージアの クヴェヴリ(土中の甕で醸す伝統製法)によるワイン文化(2013年)
・イタリア ピエモンテの葡萄畑の景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラート(2014年)
・フランス シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ(2015年)
・フランス ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ(2015年)
・ベルギー 多彩なベルギーのビール文化(2016年)
・日本 和食:日本人の伝統的な食文化(2016年)*酒も一部含まれると考えリストアップしました
・イタリア プロセッコ・ディ・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの丘の丘陵(イタリアの発泡性ワイン産地 2019年)
*( )の年号は登録年
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O10-A7DBdsn4 】
たくさんの酒関連の世界文化遺産があるなかで、トップは「和食:日本人の伝統的な食文化」でした。認知度は群を抜き7割にのぼります。選定のポイントは「多様で新鮮な食材と素材の味わいを活用」「バランスがよく、健康的な食生活」「自然の美しさの表現」「年中行事との関わり」です。ちなみに11月24日は「和食の日」です。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O9-O12Fz5B3 】
2位は「ボルドーのサン・テミリオン地区の歴史的建造物とブドウ畑」、3位は「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」、4位は「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」とフランスのワイン関係のものが占めました。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O7-rrvj4zr4 】
シャンパンの生みの親と言われるドン・ペリニョン
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O4-u8Gr3EyM 】
シャンパーニュ地方のブドウ畑。シャンパンは、冷涼な気候のなかでの農業、そしてワインづくりがたどり着いた姿だ。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O11-55P9s5d2 】
ベルギーの多種多様なビールの文化が評価され世界文化遺産に(写真:ベルギー観光局)
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O12-p9uHHY20 】
イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」を産する地域は、山の斜面に畑が多く、その景観と斜面を生かした農業・ワインづくりが、今年、世界文化遺産に指定された。(写真:Prosecco Superiore DOCG)
■世界文化遺産にしたい日本の酒文化は「麹を利用した日本の発酵食品文化」
次に世界文化遺産にしたい日本の酒文化について、前問と同様にたくさんの例を挙げて選んでもらいました。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O13-V7RFy1xN 】
最も多かったのは「麹を利用した日本の発酵食品文化」です。日本は発酵食品が発達していますが、基になっているのは麹菌です。清酒や本格焼酎・泡盛は麹菌を利用して穀物を糖化してつくります。味噌・醤油・酢もそうです。
続くのは「琉球の泡盛と古酒づくりの文化です。泡盛は琉球王朝が長く古酒を育んできました。独特の「仕次ぎ」という熟成の仕方は、今、一般の民間の愛好家たちに引き継がれています。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O14-w6rnN119 】
琉球の泡盛は甕やステンレスタンクなどで長期間熟成し古酒となる(山川酒造)
3位以下はそれほど大きな差はありませんでしたが、外来の酒であるウイスキーがランクインしたのは少し意外でした。「ひとつの蒸溜所で多彩なモルト原酒をつくる日本のウイスキーづくり」が21%の方から支持されました。たくさんの蒸溜所があり、必要なモルト原酒を外部から調達できたスコットランドと異なり、日本ではすべてのモルト原酒を自社でつくらなければなりませんでした。ジャパニーズウイスキーが世界的に高く評価されるようになった理由のひとつと言えましょう。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O15-MgUg13c1 】
ジャパニーズウイスキーの原点サントリー山崎蒸溜所
■「スコットランドのウイスキー蒸溜所群」を世界遺産に
海外の酒で世界遺産にしたいものを選んでもらうと「スコットランドのウイスキー蒸溜所群」が圧倒的な1位となりました。ワイン産地が多数認定されていることからすると、ウイスキーでひとつも認定されていないのは違和感がある方が少なくないということでしょう。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O16-a3eimVwi 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O17-8r611l7k 】
スコットランドには100を超えるウイスキー蒸溜所が点在し、昨今ではクラフト蒸溜所が次々にオープンしているという。(アイラ島のボウモア蒸溜所)
ビールもベルギービールしか世界文化遺産に認定されていません。バイエルン地方のビール文化を推す声があるのは当然のことでしょう。10月のオクトーバーフェストには世界中から大勢のビールファンが集まり大宴会となります。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O18-25w3HB92 】
【調査概要】
調査時期:2019/11/18〜11/25
調査方法:インターネットによる自記入式アンケート
サンプル数:100人(酒好きな方)
株式会社酒文化研究所
世界文化遺産にしたい「麹を利用した日本の発酵食文化」
酒好きほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」
世界遺産にしたい酒
フランシスコ・ローマ教皇が来日し、世界文化遺産に認定された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」をはじめ広島、東京など歴訪されました。今回の訪日とユネスコの世界文化遺産登録は直接の関係はありませんが、登録されると多くの人の関心をひき、その文化の周知と理解を促すことはたしかでしょう。
ちなみに酒関連の世界文化遺産も海外に多数あります。あなたはいくつご存じでしょうか? 今回の、酒飲みほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」は、酒関係の世界文化遺産と世界文化遺産に登録したい酒について伺いました。
■「和食:日本人の伝統的な食文化」は7割が認知
アンケートでは次の世界文化遺産を列記して、ご存じのものを選んでもらいました。
・フランス ボルドーのサン・テミリオン地区の歴史的建造物とブドウ畑(1999年)
・ポルトガル アルト・ドウロ・ワイン生産地域(2000年)
・ハンガリー トカイワイン産地の文化的景観(2002年)
・イタリア オルチャ渓谷の美しい景観(モンタルチーノなど著名なワイン産地がある 2004年)
・メキシコ リュウゼツラン景観とテキーラ村の古式産業施設群(2006年)
・スイス ラヴォー地区の葡萄畑(2007年)
・ジョージアの クヴェヴリ(土中の甕で醸す伝統製法)によるワイン文化(2013年)
・イタリア ピエモンテの葡萄畑の景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラート(2014年)
・フランス シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ(2015年)
・フランス ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ(2015年)
・ベルギー 多彩なベルギーのビール文化(2016年)
・日本 和食:日本人の伝統的な食文化(2016年)*酒も一部含まれると考えリストアップしました
・イタリア プロセッコ・ディ・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの丘の丘陵(イタリアの発泡性ワイン産地 2019年)
*( )の年号は登録年
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O10-A7DBdsn4 】
たくさんの酒関連の世界文化遺産があるなかで、トップは「和食:日本人の伝統的な食文化」でした。認知度は群を抜き7割にのぼります。選定のポイントは「多様で新鮮な食材と素材の味わいを活用」「バランスがよく、健康的な食生活」「自然の美しさの表現」「年中行事との関わり」です。ちなみに11月24日は「和食の日」です。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O9-O12Fz5B3 】
2位は「ボルドーのサン・テミリオン地区の歴史的建造物とブドウ畑」、3位は「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」、4位は「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」とフランスのワイン関係のものが占めました。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O7-rrvj4zr4 】
シャンパンの生みの親と言われるドン・ペリニョン
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O4-u8Gr3EyM 】
シャンパーニュ地方のブドウ畑。シャンパンは、冷涼な気候のなかでの農業、そしてワインづくりがたどり着いた姿だ。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O11-55P9s5d2 】
ベルギーの多種多様なビールの文化が評価され世界文化遺産に(写真:ベルギー観光局)
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O12-p9uHHY20 】
イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」を産する地域は、山の斜面に畑が多く、その景観と斜面を生かした農業・ワインづくりが、今年、世界文化遺産に指定された。(写真:Prosecco Superiore DOCG)
■世界文化遺産にしたい日本の酒文化は「麹を利用した日本の発酵食品文化」
次に世界文化遺産にしたい日本の酒文化について、前問と同様にたくさんの例を挙げて選んでもらいました。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O13-V7RFy1xN 】
最も多かったのは「麹を利用した日本の発酵食品文化」です。日本は発酵食品が発達していますが、基になっているのは麹菌です。清酒や本格焼酎・泡盛は麹菌を利用して穀物を糖化してつくります。味噌・醤油・酢もそうです。
続くのは「琉球の泡盛と古酒づくりの文化です。泡盛は琉球王朝が長く古酒を育んできました。独特の「仕次ぎ」という熟成の仕方は、今、一般の民間の愛好家たちに引き継がれています。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O14-w6rnN119 】
琉球の泡盛は甕やステンレスタンクなどで長期間熟成し古酒となる(山川酒造)
3位以下はそれほど大きな差はありませんでしたが、外来の酒であるウイスキーがランクインしたのは少し意外でした。「ひとつの蒸溜所で多彩なモルト原酒をつくる日本のウイスキーづくり」が21%の方から支持されました。たくさんの蒸溜所があり、必要なモルト原酒を外部から調達できたスコットランドと異なり、日本ではすべてのモルト原酒を自社でつくらなければなりませんでした。ジャパニーズウイスキーが世界的に高く評価されるようになった理由のひとつと言えましょう。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O15-MgUg13c1 】
ジャパニーズウイスキーの原点サントリー山崎蒸溜所
■「スコットランドのウイスキー蒸溜所群」を世界遺産に
海外の酒で世界遺産にしたいものを選んでもらうと「スコットランドのウイスキー蒸溜所群」が圧倒的な1位となりました。ワイン産地が多数認定されていることからすると、ウイスキーでひとつも認定されていないのは違和感がある方が少なくないということでしょう。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O16-a3eimVwi 】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O17-8r611l7k 】
スコットランドには100を超えるウイスキー蒸溜所が点在し、昨今ではクラフト蒸溜所が次々にオープンしているという。(アイラ島のボウモア蒸溜所)
ビールもベルギービールしか世界文化遺産に認定されていません。バイエルン地方のビール文化を推す声があるのは当然のことでしょう。10月のオクトーバーフェストには世界中から大勢のビールファンが集まり大宴会となります。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201911294142-O18-25w3HB92 】
【調査概要】
調査時期:2019/11/18〜11/25
調査方法:インターネットによる自記入式アンケート
サンプル数:100人(酒好きな方)