UNIVAS、大学における運動部の在り方とコンプライアンス、新型コロナウイルスの影響について「運動部の体制に関するアンケート調査」結果(速報版)
[20/10/28]
提供元:PRTIMES
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日本体育大学の研究者の協力の下、UNIVAS加盟大学における運動部の体制、倫理・コンプライアンスや新型コロナウイルス感染症への対応等について調査
一般社団法人 大学スポーツ協会(東京路千代田区 会長:鎌田薫、以下:UNIVAS)は、日本体育大学の研究者の協力の下、各大学における運動部の体制、倫理・コンプライアンスや新型コロナウイルス感染症への対応等について調査いたしましたので、調査結果(抜粋)を報告いたします。
当調査はUNIVAS加盟大学のより良い運動部運営に反映することに加え、学術研究として学術論文への投稿・掲載を目的としておりますが、同時に社会のなかでいち早く貢献できることを期待し、事前に速報を公表することにしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/60040/18/resize/d60040-18-205171-13.jpg ]
調査名称:「大学の運動部の体制に関するアンケート調査」
調査目的:各大学における運動部の体制、倫理・コンプライアンスや新型コロナウイルス感染症への対応等について調査し、加盟大学のより良い運動部運営の基礎資料を得ることを目的とする。
調査担当:一般社団法人 大学スポーツ協会総合推進委員会
日本体育大学 松瀬学、佐野昌行(いずれもスポーツマネジメント学部准教授)
調査期間:2020年9月16日〜10月6日
調査対象:UNIVAS加盟の202大学(法人を含む)
調査方法:インターネットアンケート調査
回答率:98大学(49%)
【調査結果の要点】
1) 75大学(76.5%)において、学生課等の学生支援・厚生補導を行う部局が運動部の統括、または支援を行っている。
2) 26大学(26.5%)が、スポーツ庁が推進しているスポーツアドミニストレーター(またはそれに相当する立場の方)を配置している。
3) 90大学(91.8%)において、学外指導者が現場で指導をしている運動部がある。
4) 学外指導者が指導している運動部が半数以上ある大学は29大学(32.2%)となった。
5) 学外指導者との契約(雇用契約・業務委託契約を含む)または登録・申請・届出等(以下「登録等」)において、68大学(75.6%)は大学と契約または登録等している指導者が1人以上いる。
6) 学外指導者の選任過程に最も強く影響を与えている要因は、1.OB/OGの意向(28大学、31.1%)2.前任者の意向(27大学、30.0%)3.部員の意向(24大学、26.7%)―の順となっている。
7) 運動部における倫理・コンプライアンスに関する事項について、43大学(43.9%)では大学組織内の規定に定められている。
8) 運動部での倫理・コンプライアンス違反に対応する相談窓口は、54大学(55.1%)において、大学の学生課等の学生支援・厚生補導を行う部局に設置されている。
9) 24大学(24.5%)が2016年度〜2019年度の間、運動部における倫理・コンプライアンス違反を把握している。
10) 2019年度、大学内で実施した運動部の指導(倫理・コンプライアンス)に関する講習会について、42大学(42.9%)は学生課等の学生支援・厚生補導を行う部局が実施している。
11) 大学が新型コロナウイルス感染症対策として実施した事項では、1.キャンパスへの入構禁止または制限(93大学、94.9%)2.学内での運動部活動の禁止または制限(92大学、93.9%)3.学内スポーツ施設の使用禁止または制限(90大学、91.8%)―の順となっている。
12) 運動部活に関わる現在(10月上旬)の状況としては、1.学内で活動している運動部がある(93大学、94.9%)2.学外で活動している運動部がある(87大学、88.8%)2.対外試合を実施した運動部がある(87大学、88.8%)―の順となっている。
13) UNIVASが実施する事業・提供するサービスのうち、大学サイドが期待しているのは1.安全安心に大学スポーツを行ううえでの各種ガイドラインの発行(64大学、65.3%)2.大学スポーツの価値の拡大(52大学、53.1%)3.運動部学生向けの研修・セミナー実施(44大学、44.9%)―の順となっている。
【総括】
本調査の結果、大学運動部における不祥事が続発する中、スポーツ分野を一体的にマネジメントする「大学スポーツアドミニストレーター」(またはそれに相当する立場の方)の配置はまだ26.5%にとどまっていることがわかった。
大学の学外指導者が指導している運動部は91.8%の大学でみられ、その選任過程に影響を与えている要因はOB/OG、あるいは前任者の意向が大きいことがわかった。全体の4分の1の大学の運動部で、過去4年間に倫理・コンプライアンス違反が把握されている。
新型コロナウイルス禍を受け、ほぼすべての大学が感染対策として運動部活動の禁止または制限を実施していた。ただコロナ禍の長期化を受け、10月上旬にはほぼすべての大学で一部の運動部の活動再開に踏み切っていることがわかった。
大学サイドのUNIVASに対する期待の一番は、「安全・安心に大学スポーツを行ううえでの各種ガイドラインの発行」だった。
※本調査の引用にあたっては「引用元:一般社団法人大学スポーツ協会」と必ず表記願います。
【調査結果グラフ】
[画像2: https://prtimes.jp/i/60040/18/resize/d60040-18-602400-14.png ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/60040/18/resize/d60040-18-231188-15.png ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/60040/18/resize/d60040-18-258939-16.png ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/60040/18/resize/d60040-18-964420-17.png ]
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一般社団法人 大学スポーツ協会(東京路千代田区 会長:鎌田薫、以下:UNIVAS)は、日本体育大学の研究者の協力の下、各大学における運動部の体制、倫理・コンプライアンスや新型コロナウイルス感染症への対応等について調査いたしましたので、調査結果(抜粋)を報告いたします。
当調査はUNIVAS加盟大学のより良い運動部運営に反映することに加え、学術研究として学術論文への投稿・掲載を目的としておりますが、同時に社会のなかでいち早く貢献できることを期待し、事前に速報を公表することにしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/60040/18/resize/d60040-18-205171-13.jpg ]
調査名称:「大学の運動部の体制に関するアンケート調査」
調査目的:各大学における運動部の体制、倫理・コンプライアンスや新型コロナウイルス感染症への対応等について調査し、加盟大学のより良い運動部運営の基礎資料を得ることを目的とする。
調査担当:一般社団法人 大学スポーツ協会総合推進委員会
日本体育大学 松瀬学、佐野昌行(いずれもスポーツマネジメント学部准教授)
調査期間:2020年9月16日〜10月6日
調査対象:UNIVAS加盟の202大学(法人を含む)
調査方法:インターネットアンケート調査
回答率:98大学(49%)
【調査結果の要点】
1) 75大学(76.5%)において、学生課等の学生支援・厚生補導を行う部局が運動部の統括、または支援を行っている。
2) 26大学(26.5%)が、スポーツ庁が推進しているスポーツアドミニストレーター(またはそれに相当する立場の方)を配置している。
3) 90大学(91.8%)において、学外指導者が現場で指導をしている運動部がある。
4) 学外指導者が指導している運動部が半数以上ある大学は29大学(32.2%)となった。
5) 学外指導者との契約(雇用契約・業務委託契約を含む)または登録・申請・届出等(以下「登録等」)において、68大学(75.6%)は大学と契約または登録等している指導者が1人以上いる。
6) 学外指導者の選任過程に最も強く影響を与えている要因は、1.OB/OGの意向(28大学、31.1%)2.前任者の意向(27大学、30.0%)3.部員の意向(24大学、26.7%)―の順となっている。
7) 運動部における倫理・コンプライアンスに関する事項について、43大学(43.9%)では大学組織内の規定に定められている。
8) 運動部での倫理・コンプライアンス違反に対応する相談窓口は、54大学(55.1%)において、大学の学生課等の学生支援・厚生補導を行う部局に設置されている。
9) 24大学(24.5%)が2016年度〜2019年度の間、運動部における倫理・コンプライアンス違反を把握している。
10) 2019年度、大学内で実施した運動部の指導(倫理・コンプライアンス)に関する講習会について、42大学(42.9%)は学生課等の学生支援・厚生補導を行う部局が実施している。
11) 大学が新型コロナウイルス感染症対策として実施した事項では、1.キャンパスへの入構禁止または制限(93大学、94.9%)2.学内での運動部活動の禁止または制限(92大学、93.9%)3.学内スポーツ施設の使用禁止または制限(90大学、91.8%)―の順となっている。
12) 運動部活に関わる現在(10月上旬)の状況としては、1.学内で活動している運動部がある(93大学、94.9%)2.学外で活動している運動部がある(87大学、88.8%)2.対外試合を実施した運動部がある(87大学、88.8%)―の順となっている。
13) UNIVASが実施する事業・提供するサービスのうち、大学サイドが期待しているのは1.安全安心に大学スポーツを行ううえでの各種ガイドラインの発行(64大学、65.3%)2.大学スポーツの価値の拡大(52大学、53.1%)3.運動部学生向けの研修・セミナー実施(44大学、44.9%)―の順となっている。
【総括】
本調査の結果、大学運動部における不祥事が続発する中、スポーツ分野を一体的にマネジメントする「大学スポーツアドミニストレーター」(またはそれに相当する立場の方)の配置はまだ26.5%にとどまっていることがわかった。
大学の学外指導者が指導している運動部は91.8%の大学でみられ、その選任過程に影響を与えている要因はOB/OG、あるいは前任者の意向が大きいことがわかった。全体の4分の1の大学の運動部で、過去4年間に倫理・コンプライアンス違反が把握されている。
新型コロナウイルス禍を受け、ほぼすべての大学が感染対策として運動部活動の禁止または制限を実施していた。ただコロナ禍の長期化を受け、10月上旬にはほぼすべての大学で一部の運動部の活動再開に踏み切っていることがわかった。
大学サイドのUNIVASに対する期待の一番は、「安全・安心に大学スポーツを行ううえでの各種ガイドラインの発行」だった。
※本調査の引用にあたっては「引用元:一般社団法人大学スポーツ協会」と必ず表記願います。
【調査結果グラフ】
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