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【6カ国】世界から見る日本のマイナンバー制度。海外在住日本人46名が語る「移住先の個人番号制度とマイナンバーの違い」

9割が日本は「遅れている」|各国の「便利」な使い道|「不信感を煽る日本のメディアに辟易する」など

株式会社ロコタビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 高田大輔、以下 当社)は、当社が提供している海外在住日本人と海外を訪れる日本人をマッチングする「ロコタビ」に登録している海外在住日本人の中で、個人番号制度を導入している国(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)に住む日本人を対象に各国の個人番号制度及び、日本のマイナンバー制度への印象について調査を実施しました。調査期間は2023年5月16日-5月23日。調査方法はインターネット調査です。




[画像1: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-31c27fbf04b60f8aa10f-0.png ]


日本で賛否があるマイナンバー制度。行政による推進がある一方で、個人情報漏洩などの課題も報道されている昨今、日本のマイナンバー制度は海外からどう映っているのか。世界176カ国5万人以上の日本人が登録するロコタビは、日本国内でのマイナンバーに関する議論向上を目的に、個人番号制度を導入している国(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)に住む日本人計46名に、現地の個人番号制度の利便性や、海外から見た日本のマイナンバー制度への印象など、記述を含むアンケートを実施した。

■調査対象国
エストニア:デジタルサービスの先進国であり、e-Residencyの導入など、個人番号制度の活用において先駆的な取り組みを続けている。
デンマーク:デジタル化と個人番号制度の統合に積極的であり、国民IDカードや電子IDの利用が進んでいる。
スウェーデン:税金や社会保障、医療など幅広い領域でパーソナルナンバーを導入。
フランス:出生届が受理された時に社会保障番号、Numero d’inscriptionau repertoire(NIR)が付与される。
シンガポール:SINGPASSと呼ばれる個人番号制度があり、公的な手続きやデジタルサービスへのアクセスを可能にしている。
韓国:個人番号制度のResident Registration Number(RRN)を導入し、行政手続きやデジタルサービスへのアクセスを可能にしている。

■調査概要
調査期間:2023年5月16日-2023年5月23日
回答者属性:海外在住日本人(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)
回答数:46名

■調査結果のトピック
1. 日本のマイナンバーに対し、9割が「遅れている」
2. 移住先の政府への信頼度、9割が「信頼できる」
3. 移住先の個人番号制度について、6割が「非常に頻繁」に利用
4. 移住先の個人番号制度の利用で「便利だ」と思ったシーン
5. 日本のマイナンバー制度に対して、改善すべきと思う点
6. 日本のマイナンバーのトラブルに対して率直な感想

■調査結果詳細
日本のマイナンバーに対し、9割が「遅れている」


海外(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)に住む日本人に、現地の個人番号制度と比較して「日本のマイナンバーについてどう思うか」質問したところ、「はるかに遅れている」(67.4%)、「やや遅れている」(26.1%)、「やや進んでいる」(2.2%)、「はるかに進んでいる」(4.3%)だった。
[画像2: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-84f9e5510539dba8a227-0.png ]


●移住者たちのコメント

店の会員システムから、税金のシステムまでパーソナルナンバーで管理されています。店の会員証もなくすべて免許証一枚(ID)あれば通用します。逆にパーソナルナンバーがないと生活が成り立たない場面(不便な場面)も多くあり、パーソナルナンバーがある=スウェーデンで滞りなく生活ができる、という構図が出来上がっていると言えると思います。(スウェーデン在住、30代)ー「はるかに遅れている」

スウェーデンでは全ての事にパーソナルナンバーが紐付けされていて、とても便利です。1947より施工されています。(スウェーデン在住、60代)ー「はるかに遅れている」

韓国は5、60年前から、16歳以上は身分証明書保持が義務付けられています。良し悪しは別として義務ですので、何をするにも身分証明の番号が必要です。全てに紐づけられていますので、生活においてはメリットの方が多いと思います。(韓国在住、60代)ー「はるかに遅れている」

日本では技術面での議論は多く見られるが、欧州各国に比べ、サービス提供者・受給者共にデジタルリテラシー教育が著しく遅れており、軽視されている印象がある。(デンマーク在住、40代)ー「はるかに遅れている」

情報の紐付けができておらず、役場の手続きにあちこち出向かねばなりません。また、紙の書類が多すぎる。(シンガポール在住、50代)ー「はるかに遅れている」

フランスでは、随分と昔から個人個人が政府番号を持っています。この番号によって、毎年個人も含めて国民全員が収入や寄付金等を申告します。銀行の利子も年金もお給料等の収入、寄付金などの税金対象の支払い金額、不動産、アパートがあれば、賃貸し人情報と値段等、全てを申告します。コロナ禍より、この個人申告番号(=日本のマイナンバー)は、国民及びフランスに住んで仕事する外人も含めて1人1人が、自分のインターネットページにアクセス出来るようになっています。 要は、パリは人種の坩堝ですので、闇仕事、不法労働者、不法滞在等を取り締まる役目もあります。(フランス在住、60代)ー「はるかに遅れている」

実際に番号を使って享受できるサービス、それに伴って節約できるリソースがまだ小さいが、昔と比べればマシなため。(エストニア在住、20代)ー「やや遅れている」

etc..

移住先の政府への信頼度、9割が「信頼できる」/ 8割が「理解・活用しやすい」


海外(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)に住む日本人に、お住まいの国の政府への信頼度(個人番号制度の取り扱い)について質問したところ、「非常に信頼できる」(43.5%)、「どちらかと言えば信頼できる」(39.1%)、「どちらとも言えない」(13%)、「どちらかと言えば信頼できない」(2.2%)、「全く信頼できない」(2.2%)だった。
[画像3: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-60825f5eeeda6b957f1d-0.png ]


また、お住まいの国の個人番号制度について「理解・活用しやすいか」質問したところ、「非常にそう思う」(82.6%)、「ややそう思う」(10.9%)、「どちらとも言えない」(4.3%)、「あまりそう思わない」(0%)、「全くそう思わない」(2.2%)だった。
[画像4: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-dc5cb0bbe46144087492-0.png ]


移住先の個人番号制度について、6割が「非常に頻繁」に利用


海外(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)に住む日本人に、「日常生活でどの程度利用されているか」質問したところ、「非常に頻繁に」(65.2%)、「頻繁に」(26.1%)、「時々」(6.5%)、「ほとんどない」(2.2%)、「全くない」(0%)という結果になった。
[画像5: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-6b0c8586b718c2e3f8e7-7.png ]

また、現在住んでいる国の個人番号制度を、日常生活の中でどのようなシーンで利用するか質問をしたところ、9割の人が「医療サービス」「公的な書類の提出」で利用し、8割の人が「税務処理」「社会保障制度」「銀行口座の開設、管理」でも利用すると回答。

[画像6: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-31003b5273b598c9314d-4.png ]



移住先の個人番号制度の利用で「便利だ」と思ったシーン


海外(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)に住む日本人に、現在住んでいる国の個人番号制度で、「便利」と思った具体的な利用シーンについてきいたところ、数多くの意見が寄せられた。その一部をご紹介。
[画像7: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-c4f80457cd2373b48490-6.png ]


●移住者たちのコメント

すべての情報に番号が紐付けられているので、家族が亡くなった時、亡くなった人物の資産状況確認などに便利。(スウェーデン在住、50代)

税金、住民税、固定資産税も毎年の金額が入った公的書類が自分のマイナンバーデジタルページに積みあがっていくので、以前のように、書類を保管しなくても必要な時にデジタルマイページの書類をプリントアウト出来るし、過去の比較も出来る。又、保険や年金の自分のページに入るのに、デジタルマイナンバーが自分の証明となり、各種社会保障のページに入れる。(フランス在住、60代以上)

印鑑の代わり、かつ圧倒的によりセキュアで時間管理も便利な電子署名がスマホで完結できること。(エストニア在住、20代)

保険証など個人情報が載ったカードを持ち歩かなくても必要な場所で番号さえわかれば手続きができるところ。(韓国在住、30代)

役所に行かなくていい。(シンガポール在住、20代)

基本的に社会生活に関しては全て個人番号で対応している。国民であれ、海外からの移住者であれ、市民であるためには個人番号取得が必須であるため、基本的に全員が同じシステムを利用している安心感がある。何か問題があれば一時的にサービスの停止は行われるが、その間全員サービスを使えないので不平等感はない。医療情報が個人番号に紐付けられているので、病院間でのカルテ情報の共有や、予約システムと連携していることは大変便利。公的機関からの通知は一括して同じシステムに届き、手続きは自治体や行政機関の窓口に行く必要がなく、余計な情報を改めて書くという手間もないので、全体的に手続きが簡潔で平等に感じている。(デンマーク在住、40代)

etc..

日本のマイナンバー制度に対して、改善すべきと思う点


海外(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)に住む日本人に、現地からみて「日本のマイナンバー制度に対して、改善すべき点は何だと思いますか?」という質問質問したところ、数多くの意見が寄せられた。その一部をご紹介。
[画像8: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-85c7e3708854a3a3ef85-6.png ]


●移住者たちのコメント(記述)

セキュリティ向上。ログなどの透明性確保。サーバ及びサービスを国内で賄うこと。(エストニア在住、20代)

国民の多くが警戒している点(そのせいでサービスが拡大しづらいように感じる)(韓国在住、40代)

マイナンバーが覚えにくい。スウェーデンは誕生日と下四桁で成り立っており、この下四桁のみ覚えておく必要がある。日本はマイナンバーが関係のない長い数字で覚えられないし、常にカードとして持ち歩いたりしなければいけない。どの場面で使うのかあまり想像できない。住民(一時滞在など一部の人を除く)にマイナンバーを使うかどうかの”自由“があまりないスウェーデン、もちろん問題が全くないとは思いませんが、今までなくてもよかったシステムを浸透させるには、自由をなくすことも必要なのかなと思います(例:ハンコ。100均で急いで買ってなにかの手続きをした記憶もあります)。(スウェーデン在住、30代)

情報リテラシー教育と寛容さ。技術面では日本は既に導入されている他国と遜色ない。実際システムを運営している会社は日本の会社と関連している場合も多い。各国の成功は長年の取り組みにより成り立っていることを理解し、どうすれば便利なシステムになるのかを国・自治体・企業・医療提供者・国民が十分に議論し、トライ&エラーを繰り返してはじめて日本に馴染んだシステムが出来上がる。マイナンバーの唯一のメリットであり目的は「国民の生活の質と利便性の改善」であって、経済発展はそれに付随する結果であり、ましてや国民の一時的な経済的利益ではない。マイナポイントで一時的な経済的利益を売りにしてしまった時点で提供者側の経済的利益目的が見え隠れし、それを享受しようとする利用者側も含め、不平等感を感じるきっかけこそ作り、利便性向上に対する説明不足とどう情報を扱うべきかを共に考えるリテラシー教育の場の少なさが問題であると感じる。提供する側、受ける側のリテラシーが醸成しないことには、このようなシステムの成功はあり得ない。(デンマーク在住、40代)

カードを作るのが任意では意味がない。作るなら全員一斉に義務にするべき。(フランス在住、60代以上)

シンガポールは、国民であれば海外在住者であってもICはあり、様々な手続きがスマホひとつあれば可能です。
海外在住者へも早くマイナンバーが普及してほしいですね。(シンガポール在住、50代)

etc..

日本のマイナンバーのトラブルに対して率直な感想


海外(エストニア、デンマーク、スウェーデン、フランス、シンガポール、韓国)に住む日本人に、マイナンバーのトラブル(情報漏洩)に関する日本の報道に対して、率直な感想をきいたところ、数多くの意見が寄せられた。その一部をご紹介。

[画像9: https://prtimes.jp/i/24321/140/resize/d24321-140-d31369be4fe71fe5377d-8.png ]


●移住者たちのコメント

導入期において多少のトラブル自体は仕方ない。ただしTikTokを広報に活用していることからも根本的にセキュリティ意識も対策も低いのではないかと疑う。いたずらに不信感を煽るメディアにも同時に辟易する。(エストニア在住、20代)

簡単に起こりうるトラブルだと思う。スウェーデンでも個人情報トラブルはありますし起こります。でもパーソナルナンバーだけでは何もできないことがほとんどです。新しい取り組み、失敗や想定範囲外の出来事は起こりうる。時代も常に進化している。ミスの許容範囲の狭い日本。今まであったシステムが絶対的に安全なのか、便利だったのか?効率がよく時代や生活スタイルに沿っているのか?いろんな視点から見て考えるべき。(スウェーデン、30代)

何もかも一本化させることがリスクを生むのではないか?または、マイナンバー制度反対論は、個人情報に過敏な日本人特有のイデオロギーの問題では?という気もする。(フランス在住50代)

私も最初は不安がありましたが慣れれば便利です。混乱の過程を通過して制度が整っていくのではないでしょうか。(韓国在住、50代)

新しいことをする時にトラブルは付き物。しかし、その対応如何で「失敗は成功のもと」となるか「使えない駄策」となるかが決まる。記事を読む限り、トラブルを発展的に納得いくように説明できる人はいない。国民は国・自治体のせいにし、国は企業のせいにし、企業は悪用(しようと)する誰かのせいにする。責任のなすりつけあい。この不信のループはシステムの問題なのだろうか?国・自治体、企業、国民それぞれ違うところをみている気がしてならない。一度システムが軌道に乗れば、便利な世界になるだろうに、問題の根本を掴めないまま技術に頼ろうとする現状の日本でこのシステムがまともに動くのははるか先のことだろう。急がば回れ。(デンマーク在住、40代)

プライバシーは確かに狭まりますが、犯罪(特に凶悪犯罪)の抑止力にもなるのでマイナンバーの普及は進めるべきだと思います。(シンガポール在住、50代)

etc..

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所在地 :東京都千代田区平河町 2-5-3
代表者 :代表取締役 高田大輔
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