世界最大の3.2ギガピクセルデジタルカメラ,大型シノプティック・サーベイ望遠鏡用に建設開始
バテル記念研究所が運営管理しているローレンス・リバモア国立研究所とブルックヘブン国立研究所が参画している国際共同研究プロジェクトが取り組んでいる,大型シノプティック・サーベイ望遠鏡に使われる世界最大の3.2ギガピクセルデジタルカメラの建設が米国エネルギー省により許可されました。
バテル記念研究所が運営管理しているローレンス・リバモア国立研究所(以下LLNL)とブルックヘブン国立研究所が参画している国際共同研究プロジェクトが取り組んでいる,大型シノプティック・サーベイ望遠鏡(Large Synoptic Survey Telescope,以下LSST)のコアとなる世界最大の3.2ギガピクセルデジタルカメラの建設が米国エネルギー省により許可されました。望遠鏡の建設自体は2014年8月にアメリカ国立科学財団によって許可されており,本デジタルカメラの建設許可はLSSTの建設マイルストーンでは「クリティカル・デシジョン3」と呼ばれる大きな節目となります。本研究プロジェクトはスタンフォード大学が運営するSLAC国立加速器研究所が研究統括をしており,カメラの建設と試験運転は約5年かかる見込みです。
アメリカ国家研究評議会(National Research Council)のAstronomy and Astrophysics decadal survey委員会が2010年に発行した報告書「New Worlds, New Horizons」ではLSSTの地上建設が最優先事項として挙げられました。
望遠鏡のカメラは小型自動車と同じくらいのサイズとなり,その重さは3トン以上となります。撮影される写真はあまりにも高解像度の為,たった1枚を表示させる為に高解像度テレビスクリーンがなんと1,500台も必要となります。口径8.4mとなるLSSTの運用開始は2022年を予定しており,数日間毎に観測可能な全ての天域の写真を撮影し,今まで観測されたことのない宇宙の詳細が観測可能となり,多くが謎に包まれる宇宙の解明に役立つ予定です。
運用開始から10年間の観測により,LSSTは数百億にも上る天体を発見すると予測されており,これは地球の人口を上回る数の銀河系を初めて観測することとなります。LSSTの観測で得たデータから,天域のムービーが作られる予定で,銀河構成の研究,潜在的に危険な小惑星の追跡,超新星爆発の観察,そして宇宙の95%を占めるがその誕生は謎に包まれているダークマターやダークエネルギーの研究に活用される予定です。
LSSTの観測データは,研究者だけでなく,パソコンを持っている人であれば誰もが観測された情報にアクセス可能になる予定です。LSSTプロジェクトは学生や一般の方が科学的発見のプロセスに参加することを可能にする分析ツールを提供し,一般の方でも宇宙を飛び回り,肉眼では見られない天体を観察することが可能になる予定です。
LLNLは10年以上も前からLSSTプロジェクトの中心的役割を果たしており,全体的な光学設計に加え,操作シミュレーター開発においてリーダーシップを発揮し,波面センサとガイドセンサシステムを設計し,そして世界最大のレーザー装置が設置されている国立点火施設の世界最大のレーザー装置の開発に用いた巨大光学レンズ開発で培ったノウハウを活用しカメラレンズとフィルタの設計等を担当してきました。
LLNLは現在カメラシステムの主要な管理業務を担い,カメラの主要なサブシステムであるレンズと,波面とガイドセンサーが含まれる「コーナーラフト」の開発指揮をとっております。
LLNLのエンジニアVincent Riotがカメラのデピュティ・プロジェクトマネージャーとコーナーラフトのプロジェクトエンジニアを務め, LLNLのエンジニアScott Wintersが史上最大となるアクティブレンズ3枚とフィルタ6枚にて構成されるカメラレンズの設計管理を担当しています。
LSSTは2019年から試験運転が開始し,2022年からフル稼働を開始する予定です。
LSSTに用いられるカメラは米国エネルギー省の資金により開発され,LSSTの望遠鏡,施設,データ管理システム,教育,広報活動は主にアメリカ国家研究評議会の資金にて開発されております。
大型シノプティック・サーベイ望遠鏡(Large Synoptic Survey Telescope)の詳細は以下サイトでご確認頂けます:
http://www.lsst.org/
【バテル記念研究所について】
バテル記念研究所は1929年に米オハイオ州で設立された世界最大規模の非営利研究機関です。設立以来、アメリカのエネルギー政策、環境政策、ホームランドセキュリティーなど、さまざまな分野で研究開発を行い、ゼロックスコピー機の事業化、コンパクトディスクやバーコード開発などの成果を上げてきました。
所在地 : 505 King Avenue, Columbus, OH 43201
代表者 : 代表取締役兼CEO Jeffrey Wadsworth
設立 : 1929年
URL : http://battelle.org/
事業内容: 研究所の運営管理、エネルギー・環境・医療・ナショナルセエキュリティ分野などの受託研究開発
【バテルジャパン株式会社について】
バテルジャパン株式会社は、1970年より共同で新技術の研究開発や技術開発支援などを3,000件以上行ってきたバテル記念研究所と三菱商事株式会社との合弁会社として2006年に設立されました。「最先端の科学技術から、明日のビジネスイノベーションへ」をスローガンに、バテル記念研究所の研究者たちとの連携を通して日本およびアジアの官公庁や企業に科学技術とビジネス戦略の融合、世界をつなぐマーケット・デベロップメント、シーズ育成支援サービスを提供しています。
所在地:東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル17F
代表者:代表取締役 ジェラルド・ハネ
設立:2006年2月
資本金:1億円
URL:http://www.battelle-japan.co.jp
事業内容: 受託研究開発、技術開発に基づいた事業化・技術戦略提案、海外動向調査
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名 :バテルジャパン株式会社
担当者名:村上・松原
TEL:03‐3593‐2190
Mail: info@battelle-japan.co.jp
バテル記念研究所が運営管理しているローレンス・リバモア国立研究所(以下LLNL)とブルックヘブン国立研究所が参画している国際共同研究プロジェクトが取り組んでいる,大型シノプティック・サーベイ望遠鏡(Large Synoptic Survey Telescope,以下LSST)のコアとなる世界最大の3.2ギガピクセルデジタルカメラの建設が米国エネルギー省により許可されました。望遠鏡の建設自体は2014年8月にアメリカ国立科学財団によって許可されており,本デジタルカメラの建設許可はLSSTの建設マイルストーンでは「クリティカル・デシジョン3」と呼ばれる大きな節目となります。本研究プロジェクトはスタンフォード大学が運営するSLAC国立加速器研究所が研究統括をしており,カメラの建設と試験運転は約5年かかる見込みです。
アメリカ国家研究評議会(National Research Council)のAstronomy and Astrophysics decadal survey委員会が2010年に発行した報告書「New Worlds, New Horizons」ではLSSTの地上建設が最優先事項として挙げられました。
望遠鏡のカメラは小型自動車と同じくらいのサイズとなり,その重さは3トン以上となります。撮影される写真はあまりにも高解像度の為,たった1枚を表示させる為に高解像度テレビスクリーンがなんと1,500台も必要となります。口径8.4mとなるLSSTの運用開始は2022年を予定しており,数日間毎に観測可能な全ての天域の写真を撮影し,今まで観測されたことのない宇宙の詳細が観測可能となり,多くが謎に包まれる宇宙の解明に役立つ予定です。
運用開始から10年間の観測により,LSSTは数百億にも上る天体を発見すると予測されており,これは地球の人口を上回る数の銀河系を初めて観測することとなります。LSSTの観測で得たデータから,天域のムービーが作られる予定で,銀河構成の研究,潜在的に危険な小惑星の追跡,超新星爆発の観察,そして宇宙の95%を占めるがその誕生は謎に包まれているダークマターやダークエネルギーの研究に活用される予定です。
LSSTの観測データは,研究者だけでなく,パソコンを持っている人であれば誰もが観測された情報にアクセス可能になる予定です。LSSTプロジェクトは学生や一般の方が科学的発見のプロセスに参加することを可能にする分析ツールを提供し,一般の方でも宇宙を飛び回り,肉眼では見られない天体を観察することが可能になる予定です。
LLNLは10年以上も前からLSSTプロジェクトの中心的役割を果たしており,全体的な光学設計に加え,操作シミュレーター開発においてリーダーシップを発揮し,波面センサとガイドセンサシステムを設計し,そして世界最大のレーザー装置が設置されている国立点火施設の世界最大のレーザー装置の開発に用いた巨大光学レンズ開発で培ったノウハウを活用しカメラレンズとフィルタの設計等を担当してきました。
LLNLは現在カメラシステムの主要な管理業務を担い,カメラの主要なサブシステムであるレンズと,波面とガイドセンサーが含まれる「コーナーラフト」の開発指揮をとっております。
LLNLのエンジニアVincent Riotがカメラのデピュティ・プロジェクトマネージャーとコーナーラフトのプロジェクトエンジニアを務め, LLNLのエンジニアScott Wintersが史上最大となるアクティブレンズ3枚とフィルタ6枚にて構成されるカメラレンズの設計管理を担当しています。
LSSTは2019年から試験運転が開始し,2022年からフル稼働を開始する予定です。
LSSTに用いられるカメラは米国エネルギー省の資金により開発され,LSSTの望遠鏡,施設,データ管理システム,教育,広報活動は主にアメリカ国家研究評議会の資金にて開発されております。
大型シノプティック・サーベイ望遠鏡(Large Synoptic Survey Telescope)の詳細は以下サイトでご確認頂けます:
http://www.lsst.org/
【バテル記念研究所について】
バテル記念研究所は1929年に米オハイオ州で設立された世界最大規模の非営利研究機関です。設立以来、アメリカのエネルギー政策、環境政策、ホームランドセキュリティーなど、さまざまな分野で研究開発を行い、ゼロックスコピー機の事業化、コンパクトディスクやバーコード開発などの成果を上げてきました。
所在地 : 505 King Avenue, Columbus, OH 43201
代表者 : 代表取締役兼CEO Jeffrey Wadsworth
設立 : 1929年
URL : http://battelle.org/
事業内容: 研究所の運営管理、エネルギー・環境・医療・ナショナルセエキュリティ分野などの受託研究開発
【バテルジャパン株式会社について】
バテルジャパン株式会社は、1970年より共同で新技術の研究開発や技術開発支援などを3,000件以上行ってきたバテル記念研究所と三菱商事株式会社との合弁会社として2006年に設立されました。「最先端の科学技術から、明日のビジネスイノベーションへ」をスローガンに、バテル記念研究所の研究者たちとの連携を通して日本およびアジアの官公庁や企業に科学技術とビジネス戦略の融合、世界をつなぐマーケット・デベロップメント、シーズ育成支援サービスを提供しています。
所在地:東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル17F
代表者:代表取締役 ジェラルド・ハネ
設立:2006年2月
資本金:1億円
URL:http://www.battelle-japan.co.jp
事業内容: 受託研究開発、技術開発に基づいた事業化・技術戦略提案、海外動向調査
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名 :バテルジャパン株式会社
担当者名:村上・松原
TEL:03‐3593‐2190
Mail: info@battelle-japan.co.jp