格付ロジック改定によるRM格付変動について
[14/06/16]
提供元:@Press
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与信管理サービスを提供するリスクモンスター株式会社(以下 リスモン、本社:東京都千代田区、 http://www.riskmonster.co.jp )は、2014年5月に実施した格付ロジック改定によるRM格付変動を集計いたしましたので、その結果を発表いたします。
1.実施概要
調査名称 :第2回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査
調査方法 :RM格付の遷移状況調査
遷移調査時点:2014年5月18日(日)
調査対象企業:2014年5月18日(日)時点でRM格付がA〜F格である1,495,509社
2.調査結果
[1]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」/全体遷移状況
2014年5月18日(日)に実施しました「格付ロジック改定」に伴う格付変動への影響を調査したところ、58,945件に格付変動が生じました。また、そのうち格上げとなった企業数は31,793件、格下げとなった企業は27,152件あり、2ランク以上の変動が生じた企業は全体で5,894件ありました。
今回の格付ロジック改定においては、消費税の増税や政権交代に伴う景況変動によって企業の収支状況や資金繰りに影響が生じることを想定し、分析の強化を行いました。そのため、格付においても今後の景況見通しと同様に、優良評価であるA格と警戒評価であるF格がそれぞれ増加し、二極分化の傾向を示す結果となりました。(図表A)
[2]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査/都道府県別遷移状況
都道府県ごとの格付遷移状況においては、全体的に大きな格付変動は発生していないものの、東京都、神奈川県、新潟県、愛知県、広島県、福岡県、鹿児島県などでA格の増加が見られ、そのうち東京都、愛知県などにおいては、F格も増加していることから、格付の二極分化が進んでいる地域と言えます。(図表B)
[3]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査/業種別遷移状況
業種ごとの格付遷移状況を調査したところ、総合工事業、設備工事業、建材等卸売業、機械器具卸売業、医療業などで、A格が増加し、格上げ傾向になった一方で、農業、映像・音声・文字情報制作業、廃棄物処理業においては、F格が増加し格下げ傾向となっています。
今回のロジック改定において、消費増税対応のロジックとして、業種判定に一部改良を加えておりますが、最近の景気好転を主因とする倒産確率変動による調整に中和され、現状では格付変動は個社単位に留まり、業種単位での変動には至っていない状態にあります。(図表C)
[4]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」/自己資本比率別遷移状況
財務分析の重要要素である自己資本比率別の格付遷移状況を調査したところ、今回の格付ロジック改定においては、債務超過状態の企業においてF格が増加したほか、一般的に優良とされる自己資本比率30%以上の企業においてA、B格が増加するなど、顕著な選別傾向が表れました。(図表D)
[5]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」/借入返済年数別遷移状況
財務分析上で資金繰りに大きな影響を与えると考えられる借入返済年数別の格付遷移状況を調査したところ、借入償還力が高い企業において高格付へ遷移した一方で、返済原資の乏しい企業が格下げ傾向となっており、良好な選別傾向が表れています。(図表E)
3.総評
既述のとおり、今般の格付ロジック改定においては、昨今の経済要因を考慮し、収支分析や資金繰り分析に注力しました。今回の調査結果により、概ね格付ロジック改定の趣旨に沿った格付変動となっていることが確認されたといえます。
弊社データ工場としましては、今後も定期的な格付ロジック改定を実施し、時勢に合った分析手法を取り入れることで、より高い倒産判別精度を目指し、安全な取引の拡大による経済への貢献に努めてまいります。
■リスモン調べとは
リスクモンスターが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「PRキャラクターブランド調査」、「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。
■リスモンの概要(東京証券取引所ジャスダック上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2014年3月末時点で9,765(内、与信管理サービス等4,820、ビジネスポータルサイト等3,330、その他1,615)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp
1.実施概要
調査名称 :第2回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査
調査方法 :RM格付の遷移状況調査
遷移調査時点:2014年5月18日(日)
調査対象企業:2014年5月18日(日)時点でRM格付がA〜F格である1,495,509社
2.調査結果
[1]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」/全体遷移状況
2014年5月18日(日)に実施しました「格付ロジック改定」に伴う格付変動への影響を調査したところ、58,945件に格付変動が生じました。また、そのうち格上げとなった企業数は31,793件、格下げとなった企業は27,152件あり、2ランク以上の変動が生じた企業は全体で5,894件ありました。
今回の格付ロジック改定においては、消費税の増税や政権交代に伴う景況変動によって企業の収支状況や資金繰りに影響が生じることを想定し、分析の強化を行いました。そのため、格付においても今後の景況見通しと同様に、優良評価であるA格と警戒評価であるF格がそれぞれ増加し、二極分化の傾向を示す結果となりました。(図表A)
[2]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査/都道府県別遷移状況
都道府県ごとの格付遷移状況においては、全体的に大きな格付変動は発生していないものの、東京都、神奈川県、新潟県、愛知県、広島県、福岡県、鹿児島県などでA格の増加が見られ、そのうち東京都、愛知県などにおいては、F格も増加していることから、格付の二極分化が進んでいる地域と言えます。(図表B)
[3]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査/業種別遷移状況
業種ごとの格付遷移状況を調査したところ、総合工事業、設備工事業、建材等卸売業、機械器具卸売業、医療業などで、A格が増加し、格上げ傾向になった一方で、農業、映像・音声・文字情報制作業、廃棄物処理業においては、F格が増加し格下げ傾向となっています。
今回のロジック改定において、消費増税対応のロジックとして、業種判定に一部改良を加えておりますが、最近の景気好転を主因とする倒産確率変動による調整に中和され、現状では格付変動は個社単位に留まり、業種単位での変動には至っていない状態にあります。(図表C)
[4]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」/自己資本比率別遷移状況
財務分析の重要要素である自己資本比率別の格付遷移状況を調査したところ、今回の格付ロジック改定においては、債務超過状態の企業においてF格が増加したほか、一般的に優良とされる自己資本比率30%以上の企業においてA、B格が増加するなど、顕著な選別傾向が表れました。(図表D)
[5]「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」/借入返済年数別遷移状況
財務分析上で資金繰りに大きな影響を与えると考えられる借入返済年数別の格付遷移状況を調査したところ、借入償還力が高い企業において高格付へ遷移した一方で、返済原資の乏しい企業が格下げ傾向となっており、良好な選別傾向が表れています。(図表E)
3.総評
既述のとおり、今般の格付ロジック改定においては、昨今の経済要因を考慮し、収支分析や資金繰り分析に注力しました。今回の調査結果により、概ね格付ロジック改定の趣旨に沿った格付変動となっていることが確認されたといえます。
弊社データ工場としましては、今後も定期的な格付ロジック改定を実施し、時勢に合った分析手法を取り入れることで、より高い倒産判別精度を目指し、安全な取引の拡大による経済への貢献に努めてまいります。
■リスモン調べとは
リスクモンスターが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「PRキャラクターブランド調査」、「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。
■リスモンの概要(東京証券取引所ジャスダック上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2014年3月末時点で9,765(内、与信管理サービス等4,820、ビジネスポータルサイト等3,330、その他1,615)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp