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中小型株の下げが厳しい、決算要因も資金の逃げ足速い

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。20.92円安の14178.67円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。ウクライナ情勢の動向を見極めたいとする模様眺めムードが強いほか、ソフトバンク<9984>など指数インパクトの大きい銘柄の一角が弱い動きをみせている。
 寄り付き直後には一時14234.49円と上昇に転じる局面もみられた。しかし、中小型株の下げが目立つなか、個人主体の投資意欲が冷まされる格好に。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えており、過半数を占めている。セクターでは保険、銀行、食料品、水産農林、金属製品、小売などが小じっかり。一方で、ゴム製品、非鉄金属、鉱業、パルプ紙、ガラス土石、不動産、情報通信などが軟調。
 日経平均は小幅な下げにとどまっているが、中小型株の一角の下げが厳しく、日経平均の下落以上に地合いの悪さが窺える。特に新興市場の弱さが目立っており、日経平均の下落率0.15%、TOPIXの0.19%に対して、ジャスダック平均が0.62%、マザーズ指数については2.52%の下落になっている。決算を手掛かりに個別の物色は継続しているが、需給悪化が警戒される中小型株については、慎重姿勢は崩せないだろう。また、決算を手掛かりに資金が集中するものの、上値の重さが意識される局面では資金の逃げ足も速い。
 後場は佐藤渡辺<1807>、栗本鉄<5602>、ペガサス<6262>、阪和興<8078>、一工薬<4461>、東京綱<5981>、スクエニHD<9684>など材料系のザラバ発表予定の企業に注目か。(村瀬智一)

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