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【中国から探る日本株】LINEが中国での提携先を乗り換え、ソフトバンク出資企業に

注目トピックス 経済総合
スマートフォン(高機能携帯電話)向け無料通信アプリを運営するLINEが、中国での提携先を乗り換えていたことが分かった。新たな提携先は、アプリ検索サービスの「ワンドゥージャ(wandoujia 英語名:SnapPea)」。ワンドゥージャにはソフトバンク<9984>が出資している。

中国の複数メディアが報じたもので、ワンドゥージャはLINEの中国本土におけるサービス提供とプロモーションを担当する。ワンドゥージャは中国のアンドロイド端末の過半数に導入されているとされており、LINEは同社との提携によって中国市場への食い込みを狙う考えだ。

LINEは2012年の中国進出に際し、セキュリティソフト最大手の奇虎360(チーフー360)をパートナーに選んだが、アプリのダウンロード数は思うほど伸びなかったとみられている。そのため、シナジー効果がより期待できる提携先を模索していたようだ。

現在、ワンドゥージャのアプリマーケットからLINEのダウンロードが可能となっているほか、LINEは中国限定版の無料スタンプを提供。この無料スタンプのキャラクター名は「Lil'Pea」で、ワンドゥージャのロゴである「えんどう豆」をイメージしたものとなっている。

今回の提携が明らかになったことによって、LINEが将来的に、ソフトバンクの出資するアリババ・グループと提携する可能性があるとの見方も浮上している。ただ、中国でのシェア拡大は容易ではない。中国のチャットアプリ市場では、テンセントの「微信(ウィーチャット)」が圧倒的なシェアを握るためだ。微信の月間アクティブユーザー数(海外含む)は3月末時点で3億9600万人に達している。



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