NYの視点:来週は米FOMC、Q4GDP、ギリシャ総選挙に注目
[15/01/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
1月20日付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで円の売り持ち高は前週から減少した。昨年11月初旬以来で最小。市場の円売り持ち高が減少したことは円の下落余地を広げる。一方、ユーロの売り持ち高は前週から増加。2012年6月末以来で最大を記録した。
■来週のキーイベント
来週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)、米10-12月期の国内総生産(GDP)、ギリシャ総選挙に焦点が集まる。
●欧州
24日:メルケル独首相、キリスト教民主党(CDU)の総会で演説
メルケル独首相は率いるキリスト教民主党(CDU)の総会で演説を予定している。欧州中央銀行(ECB)の金融政策、またはギリシャの総選挙に関連し言及する可能性もあり注目が集まる。
25日:ギリシャ総選挙
国民の75%はユーロ存続を希望していると言われている。しかし、選挙を直前に控えた世論調査では国際団からの救済に反対姿勢を示している急進左派連合(SYRIZA)の支持率は6.9%ポイント、与党を上回った。急進左派連合(SYRIZA)は、現在実施されている救済策の条件の変更を要請すると見られており、ギリシャのデフォルト(債務不履行)やユーロ離脱が最悪のシナリオとして警戒されている。
26日:ユーロ圏財務相会合
ユーロ圏財務相らはギリシャ総選挙の結果や救済策に関して協議する。
●米国
27−28日:連邦公開市場委員会(FOMC)
30日:10−12月国内総生産(GDP)速報:前期比年率+3.1%(7−9月期+5.0%)
米連邦公開市場委員会(FOMC)は2015年初の会合を開催する。この会合では、利上げに向けて「辛抱強い」姿勢が保たれると見られている。イエレンFRB議長は前回12月の会見で、少なくとも今後2会合で利上げはないと宣言。利上げは6月会合以降と見られている。2015年度のFOMCメンバーはハト派が多いため、インフレ、国外の経済の低迷を受けた景気の判断に注目が集まる。判断や見通しが下方修正されると、利上げが先送りされるとの見通しにドルの上昇を限定的とする。
今後の米国の金融政策を探る上で米商務省が発表する10-12月期の国内総生産(GDP)にも注目が集まる。平均アナリスト予想は前期比年率3.1%増と、7-9月期の5.0%増に続き、3%以上の成長が期待されている。予想通りとなると、2014年通年の成長率は2.65%増となり、本年中旬の利上げ見通しを支持する結果とな
る。
●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン
【1/20IMM】
*日本円
ネット・円売り持ち:-77,886(1/20)←円売り持ち:-94,625(1/13)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)
*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:-180,730(1/20)←ユーロ売り持ち:-167,851(1/13)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)
*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:-45,708(1/20)←ポンド売り持ち:-37,140(1/13)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)
*スイスフラン
ネット・スイスフラン売り持ち:-9,809(1/20)←スイスフラン売り持ち:-26,444(1/13)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)
*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-29,080(1/20)←加ドル売り持ち:-21,179(1/13)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)
*豪ドル
ネット・豪ドル売り持ち:-46,580(1/20)←豪ドル売り持ち:-45,365(1/13)
*NZドル
ネット・NZドル売り持ち:-1,817(1/20)←NZドル売り持ち:-1,776(1/13)
*メキシコペソ
ネット・ペソ売り持ち:-46,263(1/20)←ペソ売り持ち:-54,295(1/13)(直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000)
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