1日の米国市場ダイジェスト:ダウは21ドル安、新規失業保険申請数が予想以上に増加
[14/05/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは21ドル安、新規失業保険申請数が予想以上に増加
NYダウ ナスダック
終値 :16558.87 終値 :4127.45
前日比:-21.97 前日比:+12.90
始値 :16580.26 始値 :4121.25
高値 :16604.79 高値 :4149.56
安値 :16525.25 安値 :4105.61
1日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は21.97ドル安の16558.87、ナスダックは12.90ポイント高の4127.45で取引を終了した。朝方発表された週間新規失業保険申請数が予想以上に増加したことが嫌気され、売りが先行。最近の下落が目立っていたネット関連株に買い戻しの動きが広がり上昇に転じる場面もあったが、上値も限られた。セクター別では、不動産やメディアが上昇する一方、半導体・半導体製造装置や素材が下落した。
通信のTモバイルUS(TMUS)は、決算で契約者数が予想以上に増加していたことや、スプリント(S)が6-7月頃に正式な買収提案をするとの観測で上昇。口コミサイトのイェルプ(YELP)は決算で、今年の売上見通しを引き上げたことで上昇。一方で、自動車のフォード(F)は、マーク・フィールドCOOを次期CEOに内定する人事を発表したが小幅下落。ハードディスクのウェスタン・デジタル(WDC)は決算で慎重な見通しを示したことで軟調推移となった。
ソニー<6758>への株主提案を行ったことで知られるヘッジファンドのサードポイントが1-3月期の運用報告書を公開し、日本のIHI<7013>やソフトバンク<9984>に強気の見方を示したことが注目を集めている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円32銭、米1-3月期GDP見通し引き下げで伸び悩む
ドル・円は102円37銭から102円17銭へ下落し102円32銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が予想外に増加したことを嫌気したドル売り、低調な建設支出を受けて米国の1-3月期国内総生産(GDP)見通しがマイナス成長に引き下げられたため、債券利回りの低下に伴うドル売りが一段と加速した。その後、株式相場の回復に伴い下げ止まった。
ユーロ・ドルは、1.3881ドルから1.3863ドルへ下落し1.3868ドルで引けた。ユーロ・円は、株安に連れ142円01銭から141円78銭へ下落。ポンド・ドルは、1.6905ドルから1.6876ドルのレンジで上下。ドル・スイスは、0.8784フランから0.8801フランへ上昇した。
■NY原油:続落で99.42ドル、米在庫積み上がりが重しに
NY原油は続落(NYMEX原油6月限終値:99.42 ↓0.32)。米国の原油在庫の積み上がりが過去最高水準に達したことが、引き続き相場の重しになった。この日発表の先週分新規失業保険申請件数が増加したこともあり、通常取引前に98.74ドルまで下落、そこからの戻りの過程で通常取引となり、寄り付近の98.80ドルが安値となった。
その後、NYダウがプラスを維持していた間は買い戻しが優勢気味になり、高値99.89ドルまで上昇したが、NYダウの下落転換をきっかけに売りが再び強まった。中国の4月製造業PMIの下振れや、リビアの原油輸出再開の動きに関する思惑なども、売り材料になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.09ドル -0.05ドル(-0.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.22ドル +0.29ドル(+0.94%)
ゴールドマン・サックス(GS)160.37ドル +0.55ドル(+0.34%)
インテル(INTC) 26.45ドル -0.24ドル(-0.90%)
アップル(AAPL) 591.48ドル +1.39ドル(+0.24%)
グーグル(GOOG) 531.35ドル +4.69ドル(+0.89%)
フェイスブック(FB) 61.15ドル +1.37ドル(+2.29%)
キャタピラー(CAT) 105.07ドル -0.33ドル(-0.31%)
アルコア(AA) 13.64ドル +0.17ドル(+1.26%)
ウォルマート(WMT) 79.70ドル -0.01ドル(-0.01%)
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