26日の米国市場ダイジェスト:ダウは6ドル高、ギリシャ総選挙を受けて売り先行も上昇に転じる
[15/01/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは6ドル高、ギリシャ総選挙を受けて売り先行も上昇に転じる
NYダウ ナスダック
終値 :17678.70 終値 :4771.76
前日比:+6.10 前日比:+13.88
始値 :17668.11 始値 :4752.36
高値 :17696.36 高値 :4774.18
安値 :17567.60 安値 :4734.20
26日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は6.10ドル高の17678.70、ナスダックは13.88ポイント高の4771.76で取引を終了した。ギリシャ総選挙で緊縮財政に反対する急進左派連合が勝利したことで朝方は売りが先行。しかし、27日から連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されているほか、米北東部で記録的な大雪となる見通しから、引けにかけて買戻しが優勢となった。セクター別では、エネルギーや消費者・サービスが上昇する一方、家庭用品・パーソナル用品や半導体・半導体製造装置が下落した。
住宅メーカーのDRホートン(DHI)が好決算を発表して上昇。一方で、ハードディスクメーカーのシーゲート・テクノロジー(STX)は、慎重な業績見通しを示したことで軟調推移となった。玩具メーカーのマテル(MAT)は、業績不振を理由に最高経営責任者の辞任を発表して下落。
26日夜から米北東部で大雪が予想されているものの、NY証券取引所は27日も通常取引の見通し。大雪の影響でコネチカット州に本社を置く防衛関連のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は決算発表を26日引け後へと前倒しした。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は118円45銭、S&Pがギリシャ格下げを警告
ドル・円は118円13銭まで下落後、118円50銭へ上昇し118円45銭で引けた。予想外のマイナスに落ち込んだ米国の米製造業指標でリスク回避の円買い、ドル売りがいったん優勢となった。その後、連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた米国債券利回りの上昇に伴うドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1238ドルから1.1295ドルまで上昇後、1.1265ドルで引けた。ギリシャの政局不透明感やユーロ圏離脱懸念がいったん緩和したほか、ユーロ・スイス絡みのショートカバーが強まった。その後、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシャの格下げを警告したためユーロ売りが再開した。ユーロ円は、132円99銭から133円71銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.5006ドルから1.5100ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.8899フランから0.9024フランまで上昇した。スイス国立銀行によるsight depositの拡大が介入と判断されフラン売りが再燃した。
[経済指標]
米・1月ダラス連銀製造業活動指数:-4.4(予想:3.0、12月:3.5←4.1)
■NY原油:続落で45.15ドル、OPEC事務局長発言で一時反発も戻り売りが強まる
NY原油は続落(NYMEX原油3月限終値:45.15 ↓0.44)。46.41ドルまで上昇後、45.08ドルまで下落した。石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長が、「原油相場は現在の水準で底入れした可能性があり、近く反発する」との見方を示したことや、米国東部での記録的大雪への警戒などから買いが先行した。
しかし、バドリ事務局長は「OPECの生産方針の変更について協議するには一段の時間が必要」とも発言しており、市場の根強い供給過剰感から、その後戻り売りが優勢になったとみられる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.85ドル +0.12ドル(+0.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.11ドル -0.04ドル(-0.11%)
ゴールドマン・サックス(GS)180.42ドル -0.07ドル(-0.04%)
インテル(INTC) 35.81ドル -0.64ドル(-1.76%)
アップル(AAPL) 113.10ドル +0.12ドル(+0.11%)
グーグル(GOOG) 535.21ドル -4.74ドル(-0.88%)
フェイスブック(FB) 77.50ドル -0.33ドル(-0.43%)
キャタピラー(CAT) 86.03ドル +0.42ドル(+0.49%)
アルコア(AA) 16.08ドル +0.32ドル(+2.03%)
ウォルマート(WMT) 88.63ドル +0.12ドル(+0.14%)
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