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米株安への警戒から結果的に5日線に抑えられる【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
7日の日経平均は反落。165.04円安の21252.72円(出来高概算14億6000万株)で取引を終えた。6日の米国市場ではNYダウは小幅に上昇し、シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円高の21635円となった。しかし、コーン国家経済会議委員長が辞任する意向と各メディアが伝えており、円相場は1ドル105円台半ばへと円高に振れて推移。米半導体株上昇の波及期待が薄れる格好になり、前日の大幅高の反動から売り先行で始まった。売り一巡後は断続的なインデックス買いから切り返しをみせており、一時21484.08円とプラスに転じる局面もみられたが、グローベックスのNYダウ先物が400ドル近く下落して推移するなか、今晩の米株安への警戒からじり安基調が続いた。

セクターでは鉄鋼、電力ガス、その他製品、ガラス土石、機械、非鉄金属、石油石炭、銀行、輸送用機器、ゴム製品が下落。一方、証券、精密機器、その他金融、不動産、小売が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、ソフトバンクG<9984>が重石に。

前場半ばからの戻りの局面ではハイテク株等の底堅い値動きから、米半導体関連株の上昇が改めて材料視される格好とはなったが、結局は米株安への警戒からダレる格好となった。先物主導によるインデックス売買が中心のため、指数インパクトの大きい値がさ株に振らされる展開。東エレクは一時上昇に転じる場面もみられたが、結局は2%を超える下げとなり、本日の安値圏で終えている。日経平均は5日線に上値を抑えられる格好だった。

明日は米国株の動向次第といった面はあるが、ADP雇用統計の結果を受けた金利動向にも関心が向かいそうである。先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前により手掛けづらい需給状況になるため、薄商いの中をインデックス売買に敏感に反応する展開になろう。(村瀬智一)



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