サンワテクノス Research Memo(11):2014年3月期は電機・電子部門の好調で2ケタ増収増益
[14/06/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務分析と業績動向
(2)2014年3月期決算
サンワテクノス<8137>の2014年3月期業績は売上高が101,378百万円(前期比14.9%増)、経常利益が3,438百万円(同36.5%増)となった。売上高は初の100,000百万円超えを達成し、経常利益、当期純利益はいずれも過去最高だった。
部門別では、電機部門と電子部門はそれぞれ11.4%増、18.8%増と増収となったが、機械部門は5.9%の減収となった。電機部門では有機EL製造装置向け真空ロボットの減少があったものの、太陽光発電システム向けの制御機器やFA・産業機械向けのモーターなどの販売が好調だった。電子部門では工作機械向け、自動車関連機器向け、POSシステム向けなどの電子部品の販売が増加した。それに対して機械部門では、産業界全体として設備投資が弱い動きで推移したため減収となった。利益面では、売上増加と粗利益率の改善とを併せて1,712百万円の粗利益増加要因となり、販管費の増加770百万円を吸収して、営業利益が942百万円増加した。売上高販管費率は9.3%と前期の9.9%から低下した。
キャッシュ・フローでは売上債権回収期間が3.79ヶ月から3.92ヶ月に伸長した影響もあって、営業キャッシュ・フローが1,374百万円の赤字となった。同様の事態は過去の売上高伸長局面でも起こっており、経営に直接大きな影響を及ぼすものではないにせよ、資金管理の観点では1つの課題として指摘できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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(2)2014年3月期決算
サンワテクノス<8137>の2014年3月期業績は売上高が101,378百万円(前期比14.9%増)、経常利益が3,438百万円(同36.5%増)となった。売上高は初の100,000百万円超えを達成し、経常利益、当期純利益はいずれも過去最高だった。
部門別では、電機部門と電子部門はそれぞれ11.4%増、18.8%増と増収となったが、機械部門は5.9%の減収となった。電機部門では有機EL製造装置向け真空ロボットの減少があったものの、太陽光発電システム向けの制御機器やFA・産業機械向けのモーターなどの販売が好調だった。電子部門では工作機械向け、自動車関連機器向け、POSシステム向けなどの電子部品の販売が増加した。それに対して機械部門では、産業界全体として設備投資が弱い動きで推移したため減収となった。利益面では、売上増加と粗利益率の改善とを併せて1,712百万円の粗利益増加要因となり、販管費の増加770百万円を吸収して、営業利益が942百万円増加した。売上高販管費率は9.3%と前期の9.9%から低下した。
キャッシュ・フローでは売上債権回収期間が3.79ヶ月から3.92ヶ月に伸長した影響もあって、営業キャッシュ・フローが1,374百万円の赤字となった。同様の事態は過去の売上高伸長局面でも起こっており、経営に直接大きな影響を及ぼすものではないにせよ、資金管理の観点では1つの課題として指摘できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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