プロネクサス Research Memo(4):顧客積み上げによるストック型のビジネスモデル
[14/06/19]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■会社概要
(3)ストック型のビジネスモデル
同社のビジネスモデルは顧客積み上げによるストック型のビジネスモデルである。主力サービスの有価証券報告書や株主総会招集通知、金融商品の運用報告書等は、一度受注すると継続的に受注可能なビジネスサイクルの長いサービスと考えられる。したがって、売上高の拡大には開示業務支援システムを中核としたサービス提供による新規顧客獲得によるシェアアップと、1顧客あたりの売上を高める為、新たなサービス提供を組み合わせたクロス・セル戦略が求められる。
同社の2014年3月期における上場会社ディスクロージャー関連の有価証券報告書シェアは54.4%、株主総会招集通知も52.1%に達するなか、金融商品ディスクロージャー関連ではJ-REIT運用会社の約90%超を顧客に取り込むなど、ストック型ビジネスの根幹でもある顧客基盤は盤石である。
一方、同社の収益面における特徴として、第1四半期(4-6月期)に利益が集中する季節性が挙げられる。顧客である上場会社の約7割が3月決算であることから、上場会社ディスクロージャー関連と上場会社IR関連等の売上高は第1四半期のウェイトが高く、これに伴い利益も第1四半期に集中する。他方、金融商品ディスクロージャー関連は、J-REITのファイナンスや投資信託運用残高等に左右されるものの、上記2製品に比べ大きな季節性は認められない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 馬目俊一郎)
<FA>