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注目銘柄ダイジェスト(前場):キヤノン、安川電機、岩崎電気など

注目トピックス 日本株

キヤノン<7751>:4486.5円(前日比-4.0円)
売り先行。1-3月期営業利益は前年同期比15%減の700億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。デジカメの販売不振や対ユーロでの円高進行などがマイナス要因に。一方、ユーロ円の前提を円高方向に見直すが、通期予想は据置の公算とされている。1-3月期は市場コンセンサスを100億円程度下回る水準であるが、通期予想の下振れ懸念も強かったなか、当面の下方修正懸念が後退する格好にもなり、下げ幅は限定的にとどまっている。

安川電機<6506>:1651円(同-65円)
売り優勢。前日に15年3月期の決算発表を行っている。実績営業利益は315億円で前期比23%増益、今期は365億円で同16%増益の見通しとなっている。実績値は従来計画どおりの水準だが、市場コンセンサスは10億円程度下回っているもよう。今期見通しは市場予想の範囲内だが、中期計画での目標値は35億円ショートする格好に。また、今回の決算発表では、株主還元策の拡充に関心が向かうと見られる中、配当据置予想などもややネガティブに捉えられる。

岩崎電気<6924>:276円(同+40円)
急伸。GEが同社と組んで、競技場向けのLED照明事業で日本に参入すると報じられている。GEが照明の製造・販売を手掛け、同社は施工と管理を担うようだ。東京五輪の開催に向けて、競技施設でもLEDの採用が加速する見通しとなっており、GEの販売力などを生かしての今後の展開に期待感が高まる方向となっているもよう。

東急<9005>:819円(同+46円)
買い優勢。バークレイズでは投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」に一気に2段階格上げしている。目標株価も680円から870円に引き上げへ。目先の収益が大きく伸びないとの懸念は概ね織り込まれたこと、不動産賃貸事業の投資循環型事業モデルが想定以上に業績貢献すること、自社株買い実施の可能性がキャッシュフローのみならずバランスシート動向にまで拡大したことなどを評価としているようだ。

クレディセゾン<8253>:2297円(同+114円)
強い動き。クレディ・スイス(CS)が投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を2670円に引き上げていることが買い材料視されている。リボ払い増加、新システムの減価償却負担軽減、利息返還費用減少などで16年3月期は増益を予想、15年3月期を底に利益は回復を予想としている。新システムに関しては、減価償却負担のみが注目されているが、システム稼働後にはセブン&アイ<3382>など既存提携先との連携が進む可能性と指摘。また、アトリウムは17年3月期からの利益寄与を予想とも。

ライフネット<7157>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。KDDI<9433>との資本業務提携を発表している。KDDIを割当先として800万株の新株を発行、KDDIは総議決権の15.95%を保有する筆頭株主となる。本増資で調達する30.4億円は、新しい販売モデル及びブランドの構築、マーケティング、プロモーション費用などに充当する。提携の端緒として、同社の生命保険商品をKDDIの顧客に対し、スマートフォンを中心としたauの既存チャネルなどを通じて販売していくという。

テクノスジャパン<3666>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。子会社であるテクノスデータサイエンス・マーケティング(TDSM)がZMPと月内にも資本業務提携すると伝わっている。ZMPが手掛ける自動車やヘルスケア機器のセンサーで収集したビッグデータを、TDSMの技術で解析するサービスを展開するという。なお、TDSMも本日、ZMPと資本提携しビッグデータ解析サービス分野で共同開発を開始すると発表している。

第一化成<4235>:868円(同+55円)
大幅反発。15年3月期業績予想の上方修正と期末配当の増額を発表している。営業利益見通しは従来の5.68億円から7.51億円へと引き上げた。為替相場が円安基調で推移したことや、委託生産による製品供給能力の向上により北米を中心とした輸出販売が想定を上回る見込みとなったことが要因としている。また、前期末配当については従来予想の普通配当12.00円を15.00円に引き上げたうえ、記念配当2.00円を加えた17.00円に増額している。

アスラポート<3069>:921円(同-134円)
急落。ラーメンチェーンを展開するどさん子との業務提携を発表しているが、直近の上昇による過熱感から利益確定売り優勢の展開となっている。どさん子は、「どさん子」を始め「みそ膳」「藤平」などのブランドで全国に約300店を展開。フランスや米国にもラーメン店「どさん子」を出店するなど、海外進出も積極的に始めており、アスラポートと共同で海外での日本食のチェーン展開を行っていくという。

フリークアウト<6094>:2561円(同-644円)
急落。15年9月期業績予想の修正を発表している。売上高見通しを従来の40.00億円から45.00億円に引き上げる一方、営業利益見通しは従来の4.00億円から1.10億円へと引き下げた。仕入率の高いネイティブ広告等の新たなサービスの比重が高まり、売上原価が当初の計画を上回るという。なお、上期(14年10月-15年3月)営業利益は前年同期比2.7%増の1.58億円だった。また、11万株を上限とする自己株式取得なども併せて発表している。

エナリス<6079>:429円(同+80円)
ストップ高。経済産業省の「平成26年度次世代エネルギー技術実証事業(補正予算に係るもの)」の1つである「エネルギーマネジメントシステムの構築に係る実証事業/ネガワット取引に係るエネルギーマネジメントシステム構築と実証」に採択されたと発表している。同社が展開する実証エリアは、東電力<9501>管内と関西電力<9503>管内となる。同事業は、スマートコミュニティ構築に向けて経済産業省が主導する実証事業。



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