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注目銘柄ダイジェスト(前場):新日鐵住金、ユーシン、カイオムなど

注目トピックス 日本株

新日鐵住金<5401>:343.2円(前日比+7.4円)
続伸スタート。前日も強い動きが目立っていたが、本日はクレディ・スイスの投資判断格上げなどが観測されており、一段の評価材料につながっているようだ。クレディ・スイスでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も330円から400円に引き上げている。対TOPIX相対株価が11年ぶり安値となっており、買い好機が到来と考えているもよう。在庫循環の底打ち反転、国内自動車生産の回復、アジア鉄鋼スプレッドの底打ちなどをカタリストとしているようだ。

ユーシン<6985>:823円(前日比+42円)
急伸。発行済み株式数の20%に当たる自社株を消却すると発表している。金額ベースでは約50億円分に相当。直接的には株式価値に変化がないものの、将来的な希薄化リスクが消滅することになるなど株主還元の強化と捉えられ、評価の高まる展開になっているようだ。本日も自社株買いなど株主還元策を発表する銘柄が多くなっている。

富士重<7270>:4686.5円(前日比+192円)
大幅反発。昨年12月の上場来高値を更新している。特段、個別の材料は観測されていないものの、為替相場でのドル高円安進行が買い材料につながっている。自動車株の中でも米国市場のエクスポージャーが高く、8年ぶりのドル高円安水準を受けて、見直しの動きが強まる格好になっているようだ。本日は自動車株が総じて買い先行の展開に。

住友電工<5802>:1952円(前日比+64円)
買い優勢。2018.3期までの3年間で、合計5000億円程度の設備投資をする方針を明らかにしたと伝わっている。アルミ素材を使った製品の一貫生産体制構築、次世代大型電池の実用化などを急ぐ方針のようだ。現在の株式市場では、キャッシュの使途は設備投資より自社株買いなどに関心が高まり安い状況だが、同社は決算発表の際に配当性向の引き上げなどが評価された経緯もあるため、積極策がストレートに評価される形にもなっている。

オークファン<3674>:942円(前日比+103円)
一時974円まで急伸。ディーエヌエー<2432>の会社分割によりB to Bマーケットプレイス「DeNA BtoB market(BBM事業)」を承継するNETSEAを子会社化すると発表している。BBM事業は、サプライヤー数、バイヤー数、商品数において国内有数のB to B卸モールを展開している。今回の買収について、同社は市場規模300兆円の新たなドメインであるB to B市場への本格参入を果たすことに繋がるとしている。

カイオム<4583>:1081円(買い気配)
ストップ高買い気配。子会社のリブテックが、自社創製したがん治療用抗体「LIV-1205」に関して、スイスADC Therapeutics社とAntibody Drug Conjugate領域での全世界における独占的な開発・販売権に関するオプションライセンス契約を締結したと発表している。本契約締結時にADCT社より契約一時金を受け取るほか、ライセンス契約一時金やマイルストーンペイメントを含め総額で約90億円を受け取るとしている。

ラクオリア創薬<4579>:444円(前日比+33円)
大幅反発。同社が創出した5-HT2B拮抗薬の物質特許について、欧州で特許査定を受けたと発表している。これにより、日本、米国等に続き、欧州でも同社の知的財産権が強化されることになったとしている。同社は過敏性腸症候群(IBS)等の消化管疾患を標的として、5-HT2B拮抗薬の臨床試験に向けた準備を進めている。下痢型IBS等の下部消化器疾患における腹痛・腹部不快感、便通異常に対する臨床効果が期待されるという。

ローヤル電<6593>:634円(前日比+100円)
ストップ高。投資有価証券売却益0.64億円が発生したと発表しており、材料視されている。15年12月期の上期(1-6月)に特別利益として計上する。なお、会社計画では上期の最終損益が0.26億円の赤字、通期は0.75億円の黒字と見込まれている。



<KS>

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