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メディシス Research Memo(3):売上高、営業利益、経常利益が過去最高を更新

注目トピックス 日本株

■業績動向

(1) 2015年3月期業績概要

5月1日付で発表されたメディカルシステムネットワーク<4350>の2015年3月期の連結業績は、売上高が前期比14.2%増の75,548百万円、営業利益が同26.3%増の2,641百万円、経常利益が同25.8%増の2,540百万円、当期純利益が同32.5%増の885百万円となった。売上高、営業利益、経常利益はいずれも過去最高を更新し、また、会社計画対比でも利益ベースではいずれも上回る格好となった。

M&A効果や既存店の収益拡大によって、調剤薬局事業が2ケタ増収増益と好調に推移したほか、医薬品等ネットワーク事業や賃貸・設備関連事業なども増益に寄与した。

売上原価率が2014年3月期の65.6%から62.3%に低下し、販管費率が31.2%から34.2%へ上昇したが、これは調剤薬局事業において、消費税率引き上げによる負担増(=販管費率上昇要因)を緩和するために、薬価差益が拡大(=原価率の低下要因)する方向で薬価改定率を調整した影響が大きい※。また、調剤薬局事業の拡大により人件費率が18.2%から19.2%に上昇したことも、販管費率の上昇要因となっている。
※薬局は医薬品の仕入れにおいては消費税を負担するが、販売時には消費税がかからないため、消費税率の上昇分がコストアップ要因(租税公課の増加)となる。このため、増税による薬局の負担を緩和するために、薬価差益(販売価格−仕入価格)を拡大する方向で薬価を改定した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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