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ブイキューブ Research Memo(1):積極的な販売活動投資でクラウドが伸び大幅増益

注目トピックス 日本株

ブイキューブ<3681>の主力事業は、クラウドを使ってのWeb会議やWebセミナー(Webinar)を中心とした「ビジュアルコミュニケーションサービス」であり、国内及びアジアで急速に事業を伸ばしている。営業支援、遠隔教育などユーザーのニーズに適した幅広い製品を取り揃えて、商品開発・提供に注力しており、「アジアナンバーワンのビジュアルコミュニケーションプラットフォーム」を目指した成長戦略を展開している。

2015年12月期第2四半期の連結業績は売上高2,699百万円(前年同期比55.8%増)、営業利益194百万円(同81.0%増)、経常利益200百万円(同139.2%増)、四半期純利益68百万円(同114.5%増)となった。昨年来の積極的な販売活動投資により利益率の高いクラウドの売上が伸びたことが大幅増益の要因。

進行中の2015年12月期の業績は売上高6,600百万円(前期比41.0%増)、営業利益502百万円(同24.5%増)、経常利益530百万円(同10.9%減)、当期純利益267百万円(同2.0%増)と予想している。ただし、今期は事業拡大加速フェーズと捉えて市場の拡大とシェアの拡大を急ぐため、利益より売上拡大を重視した展開を進めている。かなり下期偏重の利益予想だが、アプライアンスが下期偏重であることや主力事業がクラウド型であることから、達成は十分可能な予想と思われる。

同社は中期戦略の柱として「国内シェアの拡大と潜在市場の開拓」「アジアを中心とする海外展開の拡大」「B2B2C型のプラットフォームモデルの展開」の3つを掲げている。国内、海外市場ともに依然として開拓余地が大きく、今後の進捗は大いに注目される。政府が掲げる「地方創生」や「ワーク・ライフ・バランスの推進」も同社にとって追い風となりそうだ。

■Check Point
・主力のクラウドが順調に拡大し増収増益
・潜在市場に開拓余地、パートナー戦略や業界特化型サービスなど強化
・プラットフォームとしての提供を加速して、事業の急拡大へ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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