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ODK Research Memo(4):取引所統合にともなうマイナス影響の一巡で増収に転じたものの成長投資で営業減益

注目トピックス 日本株
■業績動向

(1) 2016年3月期連結業績

ODKソリューションズ<3839>の2016年3月期連結業績は、売上高が前期比5.0%増の3,486百万円、営業利益は同38.8%減の108百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同27.0%減の67百万円と、増収ながら2ケタ営業減益となった。

増収確保の要因は、単体で教育業務において新規受託や模擬試験向けシステム運用開始等により堅調に推移し、システム運用が3,056百万円(同8.9%増)と拡大したことによる。また、子会社エフプラスが276百万円(同4.9%増)と堅調に推移したことも上乗せ要因としてプラス寄与した。

一方、売上原価は成長投資にともなうソフトウェアの減価償却費の増大等により売上高の伸びを上回る前期比197百万円の増加となり、売上総利益率は26.1%と前期に比べ2.2ポイント悪化した。加えて、販管費も市況影響による退職給付費用の増加等により同38百万円増加した(販管費比率は23.0%へ0.1ポイント上昇)。このため、営業減益を余儀なくされ、営業利益率は3.1%と2.2ポイント低下した。

同社は3月30日付で業績予想の下方修正(売上高で300百万円、営業利益で70百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で60百万円)を行った。修正の要因は、1)学校法人向け業務において既存受注先の受託範囲の拡大やシステムの改定規模が予想を下回った、2)証券会社向けの新規システムサービス案件を失注した、3)マイナンバー関連サービス及び証券会社向けシステムサービスの提供開始がユーザー都合により2017年3月期にずれ込んだこと等による。なお、修正計画対比で見て、各利益の実績値が計画を上回ったのは、大学入試アウトソーシング業務において、臨時的な追加処理が発生したためだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)



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