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テックファーム Research Memo(1):業界特化型のソリューションサービスの育成で、成長ステージへ加速

注目トピックス 日本株
テックファームホールディングス<3625>は、モバイル関連のアプリケーションソフトやWebサイトの開発を行うテックファーム(株)を中心に、米カジノ向け電子決済サービス事業のPrism Solutions Inc.(以下、Prism)や2015年3月に子会社化した自動車アフターマーケット向け業務支援システムを提供する(株)EBEを傘下に置く持株会社となる。

2016年6月期の連結業績は、売上高が4,654百万円(前期は11ヶ月変則決算で3,957百万円)、営業利益が26百万円(同42百万円)となった。売上高はEBEの業績がフル寄与したこともあって過去最高を更新したが、ソフトウェア受託開発事業における売上高の減少や、開発体制の再構築に伴うシステム投資並びに人財投資を積極化したことにより、営業利益は減少した。ただ、従来からの懸案事項であった不採算案件の削減に向けた取り組みは順調に進んだようだ。

2017年6月期の業績は、売上高が前期比1.0%増の4,700百万円、営業利益は同416.3%増の137百万円を見込む。EBEの業績が順調に拡大するほか、ソフトウェア受託開発事業も開発コストの削減や生産性向上により増益が見込まれる。なお、米国カジノ向け電子決済サービス事業に関しては、2017年6月期内にフィールドテストを開始し、2018年6月期本サービスの開始を目指している。

3ヶ年の中期経営目標として、売上高100億円、営業利益7億円を掲げている。既存事業で70億円、新規事業で30億円の売上創出を見込んでいる。自動車アフターマーケット事業の拡大に加えて、電子決済サービス事業やタブレット端末を用いた業界特化型のソリューションサービスなどを育成していくことで、業績は今後成長ステージに入るものと予想される。

■Check Point
・売上高はEBEのフル稼働により過去最高を更新
・17/6期は売上高は微増、営業利益は大幅増の見込み
・中期経営計画最終年度となる19/6期に連結売上高100億円、営業利益7億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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