ノムラシステム Research Memo(2):通期の見通しを上方修正、進捗率から利益は更なる上積みの余地も
[17/11/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
ノムラシステムコーポレーション<3940>の2017年12月期第3四半期累計(1月−9月)決算は、好調な着地となった。売上高こそ1,900百万円(前年同期比6.8%増)と小幅増収ながら、営業利益337百万円(同46.1%増)、経常利益335百万円(同47.4%増)、四半期純利益228百万円(同65.8%増)と大幅増益を確保した。
売上高原価率が前年同期の74.0%から70.7%に改善する一方、販管費が前年に比べて11百万円削減、売上に対する比率は13.0%から11.6%に低下した。急激な売上高の成長はなかったものの、これらによって営業利益率が13.0%から17.7%へ大幅に上昇している。
利益率改善の理由として、プライム案件、準プライム案件の比重が高くなったことが挙げられそうだ。プライムとは、クライアントから直接受注し、全工程を同社のコンサルタントが担当することだ。従来型のFIS(Function Implement Service)案件が、プライムベンダーから支援依頼を受け、手助けする形で部分的に対応することと比べて、売上総利益率に10ポイントほどの差が生じことになる。そのため、同社はプライム案件の受注確保に力を注いできた
前期まではおおむね、プライム、準プライムが2割、FISが8割ほどの割合だったのが、直近ではおよそ3対7となるなど、プライム、準プライムの上向きが数字上でも表れており、営業利益率のアップにつながった。今後もプライム案件の新規拡大、既存継続をすることで、利益率の向上を目指していく。
一方、2017年12月期通期の見通しは、売上高こそ2,501百万円(前期比2.4%増)と据え置いたが、営業利益は337百万円から378百万円(同21.1%増)、経常利益は335百万円から376百万円(同20.7%増)、当期純利益は204百万円から272百万円(同40.0%増)にそれぞれ上方修正した。
通期の4分の3を終了した時点で、売上高の進捗率は76.0%となっているが、営業利益の進捗率は89.0%となっている。これは修正した予想値に対するもので、よほど社会情勢が激変しない限り、達成が確実視されるだけではなく、再度の上方修正も見込める状況にあると言えそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)
<MW>
ノムラシステムコーポレーション<3940>の2017年12月期第3四半期累計(1月−9月)決算は、好調な着地となった。売上高こそ1,900百万円(前年同期比6.8%増)と小幅増収ながら、営業利益337百万円(同46.1%増)、経常利益335百万円(同47.4%増)、四半期純利益228百万円(同65.8%増)と大幅増益を確保した。
売上高原価率が前年同期の74.0%から70.7%に改善する一方、販管費が前年に比べて11百万円削減、売上に対する比率は13.0%から11.6%に低下した。急激な売上高の成長はなかったものの、これらによって営業利益率が13.0%から17.7%へ大幅に上昇している。
利益率改善の理由として、プライム案件、準プライム案件の比重が高くなったことが挙げられそうだ。プライムとは、クライアントから直接受注し、全工程を同社のコンサルタントが担当することだ。従来型のFIS(Function Implement Service)案件が、プライムベンダーから支援依頼を受け、手助けする形で部分的に対応することと比べて、売上総利益率に10ポイントほどの差が生じことになる。そのため、同社はプライム案件の受注確保に力を注いできた
前期まではおおむね、プライム、準プライムが2割、FISが8割ほどの割合だったのが、直近ではおよそ3対7となるなど、プライム、準プライムの上向きが数字上でも表れており、営業利益率のアップにつながった。今後もプライム案件の新規拡大、既存継続をすることで、利益率の向上を目指していく。
一方、2017年12月期通期の見通しは、売上高こそ2,501百万円(前期比2.4%増)と据え置いたが、営業利益は337百万円から378百万円(同21.1%増)、経常利益は335百万円から376百万円(同20.7%増)、当期純利益は204百万円から272百万円(同40.0%増)にそれぞれ上方修正した。
通期の4分の3を終了した時点で、売上高の進捗率は76.0%となっているが、営業利益の進捗率は89.0%となっている。これは修正した予想値に対するもので、よほど社会情勢が激変しない限り、達成が確実視されるだけではなく、再度の上方修正も見込める状況にあると言えそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)
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