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ナガイレーベ Research Memo(5):財務内容は堅固、手元の現預金は217億円、自己資本比率は90.8%

注目トピックス 日本株
■業績動向

(2) 財務状況
ナガイレーベン<7447>の財務状況は引き続き安定している。2019年8月期第2四半期末の資産合計は41,459百万円となり、前期末に比べ1,183百万円減少した。流動資産は31,981百万円となり同1,239百万円減少したが、主な要因は現金及び預金の減少2,171百万円、受取手形及び売掛金の増加757百万円、たな卸資産の増加685百万円など。一方で固定資産は9,477百万円となり、同55百万円増加したが、主に投資その他資産の増加47百万円による。なおたな卸資産が増加しているが、これはまず前期末との比較であること、さらに繁忙期である第3四半期に向けて在庫を意図的に増やしたためであり、特に問題視する必要はない。ちなみに前年第2四半期末との比較では62百万円増にとどまっている。

負債合計は3,804百万円となり、前期末に比べ492百万円減少した。主な要因は、前期末との比較であるため未払法人税等の減少429百万円など。純資産合計は37,654百万円となり、同690百万円減少したが、主な要因は、配当金の支払いに伴う利益剰余金の減少731百万円など。この結果、2019年8月期第2四半期末の自己資本比率は、前期末に比べて0.9ポイントアップして90.8%となった

(3) キャッシュ・フローの状況
2019年8月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは7百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前四半期純利益の計上1,833百万円、減価償却費166百万円、仕入債務の増加84百万円などで、主な支出は、売上債権の増加312百万円、たな卸資産の増加685百万円など。投資活動によるキャッシュ・フローは1,717百万円の収入であったが、主な支出は有形固定資産の取得183百万円などで、主な収入は定期預金の払戻(ネット)1,900百万円など。財務活動によるキャッシュ・フローは1,994百万円の支出であったが、主に配当金の支払いによる支出1,994百万円であった。この結果、期間中の現金及び現金同等物は271百万円の減少となり、四半期末の現金及び現金同等物の残高は5,159百万円となった。有利子負債が皆無であることに加え、自己株式を4,896百万円(4,983,122株)保有していることから、手元のネット・キャッシュは依然として潤沢である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)




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