インフォクリエ Research Memo(4):2020年9月期は前期に引き続きITソリューション事業が堅調で増収増益
[21/01/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2020年9月期の業績概要
2020年11月5日、インフォメーションクリエーティブ<4769>は2020年9月期の連結決算発表を行った。売上高は8,487百万円(前期比1.6%増)、営業利益は591百万円(同19.0%増)、経常利益は650百万円(同18.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は643百万円(同71.0%増)であった。売上高、利益ともに前期比増収増益で、売上高は10期連続増収、各利益指標は3期連続の増益を記録した。売上高では、ITソリューション事業でのシステム運用業務が堅調で増収であった。特に、官公庁・自治体、金融・証券・保険などの顧客分野での伸長が業績拡大に貢献した。一方、ITサービス事業については、チケット関連サービスにおいて、コロナ禍によるイベント中止や延期等によりマイナス影響が出た。利益面では、主にITソリューション事業の増収効果により、人件費や研究開発費など先行投資の販管費を吸収し、営業利益・経常利益は増益となった。また、親株主に帰属する当期純利益については、保有株式の売却に伴う特別利益の計上により大幅増益となった。
高い自己資本比率と潤沢な手元資金、有利子負債はなく良好な財務状況
2. 財務状況と経営指標
財務状況は良好である。自己資本比率は2020年9月期末で70.0%と高い水準を維持し、借入金等の有利子負債はない。流動比率も310.8%と高水準であり、手元現預金残も十分にあり安全性は問題ない。収益性についても、2020年9月期は好業績で、ROA、ROE、売上高営業利益率の各指標とも前期を上回り高い水準を維持している。
貸借対照表を見ると、2020年9月期末における総資産は前期末比630百万円増加し7,520百万円となった。流動資産が、現金及び預金の増加815百万円、有価証券の減少86百万円などにより768百万円増加した一方、固定資産が繰延税金資産81百万円の増加及び投資有価証券198百万円の減少したことが主要因。負債合計は前期末に比べ238百万円増加し2,256百万円となった。未払法人税が118百万円、未払消費税が115百万円増加したことで流動負債が278百万円増加したこと、役員退職慰労引当金43百万円減少などにより固定負債が39百万円減少したことによる。
純資産は5,264百万円となり、前期末に比べ392百万円増加した。利益剰余金481百万円の増加及びその他有価証券評価差額金107百万円の減少などが要因である。
キャッシュ・フローの状況について見ると、2020年9月期末における現金及び現金同等物は前期末に比べ815百万円増加し3,995百万円となった。キャッシュ・フロー毎の増減要因を見ると、投資有価証券売却益289百万円、法人税等の支払額201百万円などのマイナス要因があったものの、営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益923百万円、未払消費税等の増加額115百万円などから、583百万円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入397百万円等で、392百万円の収入となった。一方、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額により、159百万円の支出となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)
<NB>
1. 2020年9月期の業績概要
2020年11月5日、インフォメーションクリエーティブ<4769>は2020年9月期の連結決算発表を行った。売上高は8,487百万円(前期比1.6%増)、営業利益は591百万円(同19.0%増)、経常利益は650百万円(同18.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は643百万円(同71.0%増)であった。売上高、利益ともに前期比増収増益で、売上高は10期連続増収、各利益指標は3期連続の増益を記録した。売上高では、ITソリューション事業でのシステム運用業務が堅調で増収であった。特に、官公庁・自治体、金融・証券・保険などの顧客分野での伸長が業績拡大に貢献した。一方、ITサービス事業については、チケット関連サービスにおいて、コロナ禍によるイベント中止や延期等によりマイナス影響が出た。利益面では、主にITソリューション事業の増収効果により、人件費や研究開発費など先行投資の販管費を吸収し、営業利益・経常利益は増益となった。また、親株主に帰属する当期純利益については、保有株式の売却に伴う特別利益の計上により大幅増益となった。
高い自己資本比率と潤沢な手元資金、有利子負債はなく良好な財務状況
2. 財務状況と経営指標
財務状況は良好である。自己資本比率は2020年9月期末で70.0%と高い水準を維持し、借入金等の有利子負債はない。流動比率も310.8%と高水準であり、手元現預金残も十分にあり安全性は問題ない。収益性についても、2020年9月期は好業績で、ROA、ROE、売上高営業利益率の各指標とも前期を上回り高い水準を維持している。
貸借対照表を見ると、2020年9月期末における総資産は前期末比630百万円増加し7,520百万円となった。流動資産が、現金及び預金の増加815百万円、有価証券の減少86百万円などにより768百万円増加した一方、固定資産が繰延税金資産81百万円の増加及び投資有価証券198百万円の減少したことが主要因。負債合計は前期末に比べ238百万円増加し2,256百万円となった。未払法人税が118百万円、未払消費税が115百万円増加したことで流動負債が278百万円増加したこと、役員退職慰労引当金43百万円減少などにより固定負債が39百万円減少したことによる。
純資産は5,264百万円となり、前期末に比べ392百万円増加した。利益剰余金481百万円の増加及びその他有価証券評価差額金107百万円の減少などが要因である。
キャッシュ・フローの状況について見ると、2020年9月期末における現金及び現金同等物は前期末に比べ815百万円増加し3,995百万円となった。キャッシュ・フロー毎の増減要因を見ると、投資有価証券売却益289百万円、法人税等の支払額201百万円などのマイナス要因があったものの、営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益923百万円、未払消費税等の増加額115百万円などから、583百万円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入397百万円等で、392百万円の収入となった。一方、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額により、159百万円の支出となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)
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