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ピーバンドットコム---コロナ禍の影響を脱し、第4四半期は過去最高の利益を達成

注目トピックス 日本株
ピーバンドットコム<3559>は13日、2021年3月期決算を発表した。売上高が前期比6.8%減の19.89億円、営業利益が同17.2%減の2.04億円、経常利益が同9.7%減の2.09億円、当期純利益が同27.6%増の1.42億円となった。

同社は、国内の電気電子企業のDX化を推進すべく、コア事業であるECによるワンストップのプリント基板発注サービスの認知と利用拡大のための販促活動を進めた。P板.comサービス導入セミナー、各種技術セミナーを会場参加型からオンラインへ完全移行した結果、セミナー参加者数が増加し、遠方ユーザーの各種セミナーへの参加が増え、商談の機会を広げた。さらに、Google、Yahoo!へのインターネット広告(リスティング広告)を強化してWEB検索からの新規客の流入拡大を図った。その結果、累計ユーザー登録数は前期末57,403名から、61,559名(前年同期比7.2%増)となった。

サービス展開においては、IoT利活用促進による電子機器の軽薄短小化において、今後ますます需要の増加が見込まれる多層フレキシブル基板製造のWEB自動受付サービスを3層・4層まで広げ、顧客側、同社側双方の受発注業務のDXにより業務の効率化を図った。コロナ禍で客単価は一時的に減少したが、部品調達やハーネス加工などの基板周辺サービスは堅調に推移し、ワンストップ・ソリューションの利用浸透による効果がみられた。また、電子機器の一括受託生産を行う「P板.com EMS」では、IoTデバイスを中心とした商談が活発化し、成長ドライバーとして着実に実績を積み上げているとしている。

第4四半期には市場の回復基調と年度末の駆け込み需要の強い後押しもあって、受注が顕著に増加した。これにより通期業績予想を上回る増収となったが、前年同期比においては上期の産業用電子機器の開発需要の冷え込みを補完するには及ばず、当年度の売上高は減収となった。利益面では、EMS事業、システム開発促進のための人員補強で固定費が増加したが、テレワークの継続や広告宣伝費の適正化による経費削減努力で吸収し、販売費及び一般管理費は4.47億円(前年同期比6.4%減)となった。

2022年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比8.0%増の21.48億円、営業利益が同22.0%増の2.49億円、経常利益が同20.8%増の2.53億円、当期純利益が同22.6%増の1.74億円を見込んでいる。




<EY>

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