概況からBRICsを知ろう〜中国本土市場は反落、IPO10社の公募を控え短期的な流動性の低下を警戒
[14/08/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 59735.17 +2.27%
25日のブラジル市場は大幅反発。主要指標のボベスパ指数は前営業日比1327.85ポイント高(+2.27%)の59735.17で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは60、値下がり8、変わらず2と買いが優勢。素材を除くすべてのセクターが上昇し、中でも石油・ガスや金融に買いが集中した。
買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。政権交代期待が再び高まっていることがウエートの高い国営大手の物色手がかり。10月の大統領選挙に向けた最新世論調査は数日内に発表される予定で、野党であるブラジル社会党(PSB)所属のマリナ・シルバ元環境相の支持率が一段と上昇すると期待されている。
【ロシア】MICEX指数 1454.67 +0.56%
25日のロシア市場は反発。主要指標のMICEX指数は前営業日比8.07ポイント高(+0.56%)の1454.67で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは39、値下がり11と買いが優勢となった。
おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅を再び拡大させた。ロシア・ウクライナの首脳会談に対する期待からロシア買いが再び広がった。今回の会談でウクライナ情勢の不安が緩和されるとの期待が広がっている。
【インド】SENSEX指数 26437.02 +0.07%
25日のインドSENSEX指数は小幅続伸。高値圏で推移した後は終盤に上げ幅を急速に縮小させた。成長ペースの加速期待が高まっていることが支援材料。ドイツ銀行は最新リポートで、2014年度(15年3月まで1年間)のインドの成長率が5.6%まで加速するとの見方を示した。今年4-6月期の鉱工業生産が前年同期比で前期のマイナス0.5%からプラス3.9%に急回復したと指摘。景気回復が鮮明だと強調した。
【中国本土】上海総合指数 2229.27 -0.51%
25日の上海総合指数は反落。ほぼ終日軟調に推移。今週は10社が新規株式公開(IPO)の公募を行う予定となっており、短期的な流動性の低下が警戒された。同10社への申込総額は9000億元(約15兆2100億円)に上るとの試算も示されている。このほか、来年にも不動産税(固定資産税に相当)が全国導入される見通しと伝わったほか、4大国有銀行の今月17日までの新規融資が560億元にとどまったとの報道が金融や不動産の売り手掛かりとなった。
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