概況からBRICsを知ろう〜インド市場は続伸、終値の過去最高値を更新
[14/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 60290.87 -1.08%
28日のブラジル市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比659.70ポイント安(-1.08%)の60290.87で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは15、値下がり52、変わらず3と売りが優勢。全セクターが下落し、中でも素材や通信に売りが集中した。
朝方は底堅い展開を示したが、その後は下げ幅を急速に拡大させた。ボベスパ指数は27日の終値ベースで2013年1月以来の高値を更新しており、足元では過熱感が強い。また、成長鈍化懸念も改めて意識された。今年4-6月期の国内総生産(GDP)は29日に発表される予定で、前年同期比で前期のプラス1.9%からマイナス0.6%になると予測されている。
【ロシア】MICEX指数 1423.78 -1.67%
28日のロシア市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比24.13ポイント安(-1.67%)の1423.78で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは9、値下がり41と売りが優勢となった。
横ばいで寄り付いた後は下げ幅を急速に拡大させ、その後も安値圏でもみ合った。ウクライナ情勢が再び緊迫していることが警戒材料。ウクライナ政府は27日、ロシア軍兵士が再び同国東部に侵入したと発表した。親露反政府勢力が攻撃を拡大していることを受け、ウクライナのポロシェンコ大統領が緊急防衛会議を開催したとも報じられた。
【インド】SENSEX指数 26638.11 +0.29%
28日のインドSENSEX指数は続伸。終値の過去最高値を更新した。成長ペースの加速観測が支援材料。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは最新リポートで、インドの今年4-6月期の成長率が前期の4.6%から5.1%に加速すると予測。一連の構造改革が着実に実行されれば、成長ペースが7%まで加速することは難しくないとの見方を示した。これより先、野村やドイツ銀行などの機関投資家も相次いでインドの成長見通しを上方修正していた。
【中国本土】上海総合指数 2195.82 -0.62%
28日の上海総合指数は反落。朝方に高くなる場面も見られたが、その後は軟調な値動きが継続。終値で今月8日以来、約3週間ぶりに節目の2200を割り込んだ。この日は6社が新規株式公開(IPO)の公募を行うとあり、IPO銘柄への資金シフトが引き続き警戒された。また、上場不動産会社の業績低迷や在庫増加が報じられたことも相場の足かせに。加えて、来週9月1日に8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を控え、慎重ムードが徐々に広がっている。
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