31日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と反落、ティンイーは3.6%安と続落
[16/08/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
31日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比39.23ポイント(0.17%)安の22976.88ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が55.45ポイント(0.58%)安の9541.80ポイントとそろって反落した。売買代金は688億4200万香港ドル(30日は608億6200万香港ドル)。
米中の指標発表前に買い手控え。今年8月の中国製造業PMIがあす(9月1日)、米国の雇用統計が週末にそれぞれ発表されることが気がかり材料だ。上場企業の決算発表が終盤に入るなか、業績動向を材料にした個別株の選別物色の動きが続いている。
ハンセン指数の構成銘柄では、即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が3.6%安、同じく食品メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.7%安、政府系港湾大手の招商局港口HD(旧社名・招商局国際:144/HK)が3.1%安と下げが目立った。康師傅は29日引け後に発表した中間6割減益が嫌気され、売りが続いている。招商局港口は中間業績の4割減益を報告。後場に入り下げ幅を広げた。
このほか、決算内容が嫌気された銘柄では、交通インフラ整備の中国交通建設(1800/HK)が6.8%安と急落。同社の業績が6.5%増益にとどまり、売上と純利益がそろって予想を下回ったことが失望売りを誘った。3割減益の華電国際電力(1071/HK)も4.7%下げている。
半面、銀行株はしっかり。香港大手行の中銀香港(2388/HK)が4.0%高と急伸した。中間業績の利益3倍増と特別配当の実施が材料視されている。中銀香港親会社の中国銀行(3988/HK)も1.2%上昇。中間期の純利益が市場予想を上回ったことが好感された。金融大手グループのHSBC(5/HK)も2.3%、本土大手行の交通銀行(3328/HK)も1.4%ずつ上昇している。
【亜州IR】
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