11日の香港市場概況:ハンセン1.3%安と続落、カジノ株は逆行高
[16/10/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
11日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比302.30ポイント(1.27%)安の23549.52ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が119.35ポイント(1.20%)安の9804.47ポイントとそろって続落した。売買代金は852億6000万香港ドルに拡大している(7日は521億9300万香港ドル)。
高寄り後に売られる流れ。昨夜の米株高などを好感して買いが先行したものの、程なくマイナスに転じた。不動産株が急落し、投資家のセンチメントを冷やしている。
ハンセン指数構成の不動産銘柄では、中国海外発展(688/HK)が4.2%安、華潤置地(1109/HK)が3.9%安、信和置業(サイノランド:83/HK)が3.2%安、長江実業地産(1113/HK)が3.0%安と下げが目立った。本土系不動産株については、住宅価格の上昇が続く中国の各都市で、住宅の購入制限やローン規制など不動産引き締め策が相次いで打ち出されたことが引き続き売り材料視されている。香港系不動産株に関しては、米国金利の上昇がネガティブ材料だ。米10年債利回りは、足元で約8カ月ぶりの高レベルで推移している。香港ドルは米ドルにペッグしているため、域内金利も上昇すると警戒された。
本土系の銀行株と保険株もさえない。中国建設銀行(939/HK)が2.4%安、交通銀行(3328/HK)が2.0%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.3%安、中国人民財産保険(2328/HK)が2.0%安で引けた。
一方、マカオ・カジノ株はしっかり。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.6%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.1%高と値を上げた。李克強首相が訪問中のマカオで(10日から3日間の日程)、マカオを支援するスタンスを強調したことが刺激材料になっている。
本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%高の3065.25ポイントで取引を終えた。市場活性化の期待が続く。深セン証券取引所などは10日、深セン・香港マーケット間の相互取引に関し、今月17日から11月9日まで運用試験を実施すると発表した。資金流入の期待も追い風。不動産規制が相次ぐなか、投機マネーが株式にシフトするとの思惑が強まった。
【亜州IR】
<WA>
高寄り後に売られる流れ。昨夜の米株高などを好感して買いが先行したものの、程なくマイナスに転じた。不動産株が急落し、投資家のセンチメントを冷やしている。
ハンセン指数構成の不動産銘柄では、中国海外発展(688/HK)が4.2%安、華潤置地(1109/HK)が3.9%安、信和置業(サイノランド:83/HK)が3.2%安、長江実業地産(1113/HK)が3.0%安と下げが目立った。本土系不動産株については、住宅価格の上昇が続く中国の各都市で、住宅の購入制限やローン規制など不動産引き締め策が相次いで打ち出されたことが引き続き売り材料視されている。香港系不動産株に関しては、米国金利の上昇がネガティブ材料だ。米10年債利回りは、足元で約8カ月ぶりの高レベルで推移している。香港ドルは米ドルにペッグしているため、域内金利も上昇すると警戒された。
本土系の銀行株と保険株もさえない。中国建設銀行(939/HK)が2.4%安、交通銀行(3328/HK)が2.0%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.3%安、中国人民財産保険(2328/HK)が2.0%安で引けた。
一方、マカオ・カジノ株はしっかり。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.6%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.1%高と値を上げた。李克強首相が訪問中のマカオで(10日から3日間の日程)、マカオを支援するスタンスを強調したことが刺激材料になっている。
本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%高の3065.25ポイントで取引を終えた。市場活性化の期待が続く。深セン証券取引所などは10日、深セン・香港マーケット間の相互取引に関し、今月17日から11月9日まで運用試験を実施すると発表した。資金流入の期待も追い風。不動産規制が相次ぐなか、投機マネーが株式にシフトするとの思惑が強まった。
【亜州IR】
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