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12日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で3日ぶり反発、テンセント2.2%上昇

注目トピックス 外国株
12日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比138.73ポイント(0.52%)高の27065.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.46ポイント(0.73%)高の10691.09ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は691億2200万香港ドルに縮小している(11日は865億6100万香港ドル)。

決算を控えたインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.2%高と上昇し、全体相場を支える流れ。同社はあす13日に、四半期業績を公表する予定。米市場にADR上場する阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)や百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ)などネット企業の業績が比較的に堅調なだけに、好決算内容を期待した先回り買いが入った。また、傘下の音楽事業、騰訊音楽娯楽集団(TME/NYSE)の7〜9月期決算が3割増益だったことも
好感されている。テンセントは指数寄与度が大きいこともあり、1銘柄でハンセン指数を57.4ポイント押し上げた(本土株指数の上昇寄与度は22.5ポイント)。

このほか、セクター別では中国の不動産が高い。龍湖地産(960/HK)が2.8%、保利置業集団(119/HK)が1.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.4%、碧桂園HD(2007/HK)が1.1%ずつ上昇した。

ただ、指数は安く推移する場面もみられている。中国の融資伸び悩みや香港の社会混乱がマイナス材料だ。香港では、民主化を求める抗議活動が週明けも継続し、11日朝方にはデモ参加者2人が警察に撃たれ、うち1人は危篤状態に陥ったと伝わっている。抗議デモ参加者は12日も通勤を妨害し、警察は催涙ガスを発射。香港地下鉄の一部区間では運転を見合わせた。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は12日の定例記者会見で、抗議デモ取締り強化の方針を改めて示している。

香港関連銘柄群の一角がさえない。不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.1%安、リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が0.8%安、不動産デベロッパーの信和置業(83/HK)が0.7%安で引けた。

一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の2914.82ポイントで取引を終えた。金融株が相場をけん引する。インフラ建設関連株、食品・飲料株、海運株、メディア関連株も買われた。

【亜州IR】



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