世界のSTEMプロフェッショナルに聞いた「働き方の未来 」に関する調査 正社員至上主義から多様な働き方へのシフトは見られるのか?
[22/12/26]
提供元:PRTIMES
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トレンドは「コントラクターへの ニーズ の増加」
STEM(科学・テクノロジー・エンジニアリング・数学)分野に特化した人材紹介を世界15カ国、44拠点で展開するSThree株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役: Chris Reilly、以下、当社)は、日本国内のSTEM分野におけるプロフェッショナル754人 および 採用企業担当者 46人 計800人を対象に、「働き方の未来」に関する調査を実施しました。
※2021年12月にはSTEM分野の主要マーケットで活躍する米国、英国、ドイツ、オランダを中心とした世界各国5,000名のプロフェッショナルの方を対象に、働き方や需要の高まるスキルに関する調査を実施しており、その調査結果との比較も致します。
STEM分野は現在、世界的にかなりの人材不足に悩まされており、高い専門性やスキルを持った人材の獲得に多くの企業が苦戦しています。特に最先端の知識を持った若い人材が重宝されることもあり、少子高齢化が進んだ日本では人材不足がより深刻な問題となっています。
そのため、スキルを持った求職者にとっては転職がしやすく、良い市場であると言えます。日本ではまだ終身雇用システムのレガシーがありますが、STEM分野においてはそれがあまり当てはまらず、自分のキャリアゴールに合わせて転職を繰り返す求職者も少なくありません。その理由として、STEM分野はスキルを持っていれば転職が容易にできることに加えて、新たな環境に身を置いて、更なるスキルや経験を身に着けたいという上昇志向を持つ人材が多いという点が挙げられます。
本調査の目的は、欧米諸国と比べて独特な文化をもつ日本市場において、今後多様な働き方へのシフトが見られるのかを明らかにすることです。その調査結果から結論づけられた日本を含む世界共通の大きなトレンドの一つとして、「STEM分野におけるコントラクター*へのニーズの増加」が明らかになりました。
※コントラクターとは、正社員ではなく、契約ベースで仕事をする方の総称として使用しています。具体的にはフリーランスや個人事業主として業務委託という形で仕事をする方や、ハイクラス派遣やECM(雇用コントラクターモデル)で当社SThreeの社員としてクライアント企業に出向する方を含みます。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_1_e94069e2062c28fe01a013adcfed2be8.jpg ]
[画像1: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-cae0c9f05dc5b77f428a-7.jpg ]
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_2_6081843657a2e9b250a5263ce211e6fe.jpg ]
調査方法 : WEB回答
調査地域 : 日本国内
調査期間 : 2022年9月7日〜9月23日
調査対象 : STEM分野におけるプロフェッショナル754人 および 採用企業担当者 46人 計800人
※本調査におけるフルレポートはこちらからダウンロードできます。
https://www.sthree.com/ja-jp/insights-and-research/future-of-work/
※本リリースに関する内容をご掲載の際は、必ず「SThree調べ」と明記してください。
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_3_133a76be5fd014304f96c6dc1997091d.jpg ]
IT業界やテクノロジー分野を中心に、日本でも多くの企業が従来の終身雇用から脱却し、ジョブ型雇用への移行が進んでいます。また、新型コロナウイルスによるパンデミックにより、今後ビジネスの世界で生き延びていくためには、変化や危機に柔軟かつ迅速に対応できる企業であることが明らかになりました。日本でもプロジェクトベースの仕事の進め方がますます一般的になる中、より柔軟かつ迅速に必要な人材やスキルを獲得できる手段として、コントラクターへの需要が高まっています。
派遣社員をはじめとするコントラクターは、従来事務作業などを中心とした、高度ではないタスクを行うための社員として認識されてきました。しかし、この認識も変わりつつあります。調査に参加したSTEM企業の81%が、コントラクターを活用する際の優先事項として「プロジェクトやタスクを完了するために必要なスキルの確保」を挙げており、単なる人手の確保ではなく、特定のスキルを求めてコントラクターを活用している企業が多いことが見て取れます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-f989294d10bb37869b3c-0.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-0cb97e5fb1eab99e2ec5-1.jpg ]
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_4_3ad0695fb7d83ca43d7142cba1e9a695.jpg ]
人材不足やスキル不足が叫ばれる日本において、高いスキルを持つ求職者は自身の高い価値を認識しています。このように自分の働き方を選ぶことのできる人材にとっては、個人や家庭の状況にあわせて柔軟な働き方ができたり、働く時間や場所を選べたり、自身の知識や経験の幅を広げるために興味のあるプロジェクトに参加できたりするコントラクターとしての働き方は非常に魅力的です。また、一つの組織に縛られず、様々な業界や業種のプロジェクトに参加する機会が得られることで、個人のネットワークを広げ、今後のキャリアの糧とすることが可能になります。
日本でスキルを持つ求職者の方々に向けて行った調査では、参加者の74%が現在正社員として働いているものの、全体の75%がコントラクターとして働くことを検討すると回答しました(すでにコントラクターとして働いている人を含む)。これは、現在正社員として働いている方の中でも少なからぬ数の方が、コントラクトでの仕事に興味を持っていることを示しています。
興味深いことに、スキルを持つ求職者の多くが、コントラクトでの仕事をスキルアップや新たな知識を身に着けるための機会として捉えています。この傾向からも、正社員以外の仕事は“低スキル・低収入”と考えられていた以前とは認識が変わってきており、現在ではより多くの機会や大規模なプロジェクトに参加するための機会としてポジティブに捉える人が増えていることがわかります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-6365b117d603e7fc66aa-2.jpg ]
[表5: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_5_e2308bc9c9b7e033e8bfa27c613cf4fe.jpg ]
以前は就職や転職など、仕事を選ぶ際の最優先事項は職の安定性でしたが、その感覚も変化してきています。現在、正社員、コントラクター問わず、多くの求職者が仕事を選ぶ際の最優先事項として給与や福利厚生を含む報酬パッケージを挙げており、優秀な人材を獲得したい企業にとって、決して妥協するべきでない項目となっています。この傾向は日本のみならず世界中で見られています。高いスキルを持ち自身の市場価値を理解している人材であればなおさらのこと、どの企業からも引く手あまたであり、給与の面で妥協をして仕事を選ぶことは考えにくく、人材獲得に予算をかけることのできる企業は求職者にとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
また、STEM企業は、フレックスタイムやリモートワークなどの柔軟性の高い働き方が求職者にとってはもはや特典ではなく、当然得られるであろう権利の一つとして期待している点も理解しなければなりません。これは、コロナ禍を通じて見られた大きな変化の一つであり、IT業界やテクノロジー分野において特に顕著に見られる傾向です。
しかし、求職者とSTEM企業の認識にはギャップが見られます。上述のように求職者が柔軟な働き方を当然の権利と考え始めている一方で、調査に参加したSTEM企業の65%が柔軟な働き方やリモートワークを「会社のアピールポイント」であると述べています。2位以降はワークライフバランス、目的、企業文化と続きますが、給与や報酬パッケージ、福利厚生はすべて会社のアピールポイントの下位にランクインしているのは興味深い結果です。
これらから、企業が提供できると考えている価値と、求職者が求めているものの間に乖離が生じていることがわかります。STEM企業は、柔軟な働き方の提供だけでは優秀な人材を確保するための価値としては不十分であり、魅力的な給与や報酬パッケージこそが人材獲得における競争力を担保するものだという事実を認める必要があります。
[画像5: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-f1bf320044280ee0af87-3.jpg ]
[表6: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_6_55f0241d7cae3b5e9970d0c1984e4738.jpg ]
日本では大企業や有名企業で働くことが一種のステータスと認識されてきましたが、近年、ESG(環境、社会、ガバナンス)やSDGsへの意識が非常に高まっており、多くの人が何かしらの形で世界や社会へ貢献することを望んでいます。地球の未来に貢献できる仕事や、それらを実現するビジネスを展開する会社を通じてポジティブな影響を与えたいと考える人が増えているのも、当然の流れと考えられます。これは若い世代において特に顕著に見られる傾向であり、インパクトを生み出すことのできる組織で働くことを望む求職者が増えています。調査の参加者の83%が、働く先の企業を選ぶ際に、企業のESGへの取り組みや多様性推進、企業文化は非常に重要、もしくは重要と回答しています。この傾向はグローバルの調査でも同様の傾向が見られており、「世界に貢献する機会」が一貫して登場しており、STEMスペシャリストにとって優先度の高い項目であることを示しています。このように、高い志を持つスペシャリストを惹きつけるには、企業はESGや多様性推進への取り組みを明確に、そして説得力のある形で発信していく必要があります。
[画像6: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-8fbd1b07a2f0fbf6d3cb-4.jpg ]
[表7: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_7_51203eb9610d2257b1dc0b39f9cbf537.jpg ]
IT人材に代表されるSTEM人材は需要が供給をはるかに上回っており、求める人材を見つけて採用するのは決して簡単ではありません。STEM企業の81%が、採用における最大の課題として、プロジェクトやタスクを完了するために必要なスキルを持つ人材が見つからないことを挙げています。この課題はIT業界やテクノロジー分野の多くの企業に共通するものですが、フィンテックやサイバーセキュリティなどに代表される、比較的新しい分野において特に顕著です。これは、新しい分野であるがゆえに業界での経験を持っている人材が少ないことが主な理由です。これらの課題を克服して優秀な人材を確保するためには、同業界や同業種での経験そのものを必須要件とせず、トランスファラブルスキル(コミュニケーション能力やリーダーシップスキル、情報整理能力やプロジェクトマネジメントなど、業種や業界問わず活かすことのできるスキル)にも目を向け、より広い人材プールへとアプローチをかける必要があります。
Q.採用や人材獲得において現在苦労している点は何ですか?
[画像7: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-ae2caa2514b1e7c440d8-6.jpg ]
また、他業種や他業界からの採用を試す際に非常に有効なのが、コントラクターの採用です。正社員採用に踏み切る前に、業界経験はないものの適切なスキルを持つ人材をコントラクターとして採用、または業務委託を行い、企業に与えることのできる価値を見定めてみるのも一つの手です。
一方で日本での調査に参加した高いスキルを持つ求職者の89%が、現在と異なる業界へ転職することにオープンであると回答しています。求職者が自身のスキルアップのためにコントラクターとして一定期間キャリアを積めば、新たな知識や経験を得ることで職務経歴書が”アップグレード”され、より広い分野への参加が可能となります。そうすることで、より多くのSTEMスペシャリストが市場に誕生することにも繋がるのです。
[画像8: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-02d3824735f7506bee18-5.jpg ]
[表8: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_8_31927550730f27db5420ac581d78a5b0.jpg ]
今回の調査により、採用企業と求職者共にコントラクト採用へ前向きな傾向が見られたものの、両者の間にある認識のギャップを埋めていく必要があります。とりわけ優秀な人材確保のためには高い給与が必要となるなど、企業努力が求められる時代になっていくでしょう。
今後ますます人材への需要が高まるSTEM分野、とりわけIT業界やテクノロジー分野においては特に、より迅速で柔軟な対応が可能なコントラクト人材ソリューションが、企業にとって適切なオプションとなる場面も増えており、正社員至上主義からのシフトが見られると結論付けられます。
コントラクターの採用やコントラクトでの仕事をご検討の場合、様々な手続きの煩雑さを避けるためにも、コントラクト分野での実績や経験を持つエージェントを利用することをおすすめします。エージェントを利用すると、以下のようなメリットがあります。
採用企業側
• スキルを持つ人材を見つけるための手間やコストを削減できる
• 業種・業界を越えて、適切なスキルを持つ広い人材プールへアクセスできる
• グローバル規模のデータベースを活かし、日本在住の外国籍人材や、現在海外在住で日本に帰国予定の求職者に
もアプローチができる
• 給与支払いの管理や業務内容の評価、またオンボーディングなどの諸手続きをエージェントに一任できる
• 他社が支払っている給与相場など、マーケット情報を入手できる
求職者側
• エージェントが有するコントラクターのコミュニティに参加することで、同じような志を持つSTEM
スペシャリストとの情報交換やネットワーク構築の機会が得られる
• 一般には出回っていない求人へアクセスできる
• 給与や条件の交渉をエージェントに一任できる
• 次の仕事の機会として新しいコントラクトの求人であれ、正社員の求人であれ、希望に沿った最新の求人を
受け取ることができる
• 費用はすべて無料
■SThreeについて
SThreeは、STEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野に特化したグローバルな人材紹介会社です。当社は、各分野をリードする企業と、科学やテクノロジー、エンジニアリング、数学分野で求められるスペシャリストのコミュニティを結び付けています。
当社の専門的かつグローバルな人材紹介ブランドの数々は、日々変わりゆく世界において求められるスキルを正確に把握しています。専門的な知見と、これまでの実績に基づくノウハウを活かし、正社員やコントラクト(ハイクラス派遣・業務委託)でお仕事をお探しのSTEMプロフェッショナルの方々のキャリアゴール達成をサポートいたします。同様に、採用企業様の要件や企業の成長に必要な人材についても深く理解しています。
SThreeは、1986年に小さな企業としてロンドンで創業して以来、過去36年間でマルチブランド組織へと成長し、STEM分野を専門とする 世界15か国44拠点のグローバルネットワークを構築しています。
■SThree 会社概要
社名:SThree株式会社(日本オフィス)
所在地:東京都中央区銀座4-12-15歌舞伎座タワー9階
設立:2012年6月18日
代表取締役:Chris Reilly
資本金:3億980万円(2022年4月現在)
社員数:120名(2022年11月現在)
事業内容:STEM領域に特化した人材紹介業ホームページ: https://www.sthree.com/
STEM(科学・テクノロジー・エンジニアリング・数学)分野に特化した人材紹介を世界15カ国、44拠点で展開するSThree株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役: Chris Reilly、以下、当社)は、日本国内のSTEM分野におけるプロフェッショナル754人 および 採用企業担当者 46人 計800人を対象に、「働き方の未来」に関する調査を実施しました。
※2021年12月にはSTEM分野の主要マーケットで活躍する米国、英国、ドイツ、オランダを中心とした世界各国5,000名のプロフェッショナルの方を対象に、働き方や需要の高まるスキルに関する調査を実施しており、その調査結果との比較も致します。
STEM分野は現在、世界的にかなりの人材不足に悩まされており、高い専門性やスキルを持った人材の獲得に多くの企業が苦戦しています。特に最先端の知識を持った若い人材が重宝されることもあり、少子高齢化が進んだ日本では人材不足がより深刻な問題となっています。
そのため、スキルを持った求職者にとっては転職がしやすく、良い市場であると言えます。日本ではまだ終身雇用システムのレガシーがありますが、STEM分野においてはそれがあまり当てはまらず、自分のキャリアゴールに合わせて転職を繰り返す求職者も少なくありません。その理由として、STEM分野はスキルを持っていれば転職が容易にできることに加えて、新たな環境に身を置いて、更なるスキルや経験を身に着けたいという上昇志向を持つ人材が多いという点が挙げられます。
本調査の目的は、欧米諸国と比べて独特な文化をもつ日本市場において、今後多様な働き方へのシフトが見られるのかを明らかにすることです。その調査結果から結論づけられた日本を含む世界共通の大きなトレンドの一つとして、「STEM分野におけるコントラクター*へのニーズの増加」が明らかになりました。
※コントラクターとは、正社員ではなく、契約ベースで仕事をする方の総称として使用しています。具体的にはフリーランスや個人事業主として業務委託という形で仕事をする方や、ハイクラス派遣やECM(雇用コントラクターモデル)で当社SThreeの社員としてクライアント企業に出向する方を含みます。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_1_e94069e2062c28fe01a013adcfed2be8.jpg ]
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調査方法 : WEB回答
調査地域 : 日本国内
調査期間 : 2022年9月7日〜9月23日
調査対象 : STEM分野におけるプロフェッショナル754人 および 採用企業担当者 46人 計800人
※本調査におけるフルレポートはこちらからダウンロードできます。
https://www.sthree.com/ja-jp/insights-and-research/future-of-work/
※本リリースに関する内容をご掲載の際は、必ず「SThree調べ」と明記してください。
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_3_133a76be5fd014304f96c6dc1997091d.jpg ]
IT業界やテクノロジー分野を中心に、日本でも多くの企業が従来の終身雇用から脱却し、ジョブ型雇用への移行が進んでいます。また、新型コロナウイルスによるパンデミックにより、今後ビジネスの世界で生き延びていくためには、変化や危機に柔軟かつ迅速に対応できる企業であることが明らかになりました。日本でもプロジェクトベースの仕事の進め方がますます一般的になる中、より柔軟かつ迅速に必要な人材やスキルを獲得できる手段として、コントラクターへの需要が高まっています。
派遣社員をはじめとするコントラクターは、従来事務作業などを中心とした、高度ではないタスクを行うための社員として認識されてきました。しかし、この認識も変わりつつあります。調査に参加したSTEM企業の81%が、コントラクターを活用する際の優先事項として「プロジェクトやタスクを完了するために必要なスキルの確保」を挙げており、単なる人手の確保ではなく、特定のスキルを求めてコントラクターを活用している企業が多いことが見て取れます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-f989294d10bb37869b3c-0.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-0cb97e5fb1eab99e2ec5-1.jpg ]
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_4_3ad0695fb7d83ca43d7142cba1e9a695.jpg ]
人材不足やスキル不足が叫ばれる日本において、高いスキルを持つ求職者は自身の高い価値を認識しています。このように自分の働き方を選ぶことのできる人材にとっては、個人や家庭の状況にあわせて柔軟な働き方ができたり、働く時間や場所を選べたり、自身の知識や経験の幅を広げるために興味のあるプロジェクトに参加できたりするコントラクターとしての働き方は非常に魅力的です。また、一つの組織に縛られず、様々な業界や業種のプロジェクトに参加する機会が得られることで、個人のネットワークを広げ、今後のキャリアの糧とすることが可能になります。
日本でスキルを持つ求職者の方々に向けて行った調査では、参加者の74%が現在正社員として働いているものの、全体の75%がコントラクターとして働くことを検討すると回答しました(すでにコントラクターとして働いている人を含む)。これは、現在正社員として働いている方の中でも少なからぬ数の方が、コントラクトでの仕事に興味を持っていることを示しています。
興味深いことに、スキルを持つ求職者の多くが、コントラクトでの仕事をスキルアップや新たな知識を身に着けるための機会として捉えています。この傾向からも、正社員以外の仕事は“低スキル・低収入”と考えられていた以前とは認識が変わってきており、現在ではより多くの機会や大規模なプロジェクトに参加するための機会としてポジティブに捉える人が増えていることがわかります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-6365b117d603e7fc66aa-2.jpg ]
[表5: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_5_e2308bc9c9b7e033e8bfa27c613cf4fe.jpg ]
以前は就職や転職など、仕事を選ぶ際の最優先事項は職の安定性でしたが、その感覚も変化してきています。現在、正社員、コントラクター問わず、多くの求職者が仕事を選ぶ際の最優先事項として給与や福利厚生を含む報酬パッケージを挙げており、優秀な人材を獲得したい企業にとって、決して妥協するべきでない項目となっています。この傾向は日本のみならず世界中で見られています。高いスキルを持ち自身の市場価値を理解している人材であればなおさらのこと、どの企業からも引く手あまたであり、給与の面で妥協をして仕事を選ぶことは考えにくく、人材獲得に予算をかけることのできる企業は求職者にとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
また、STEM企業は、フレックスタイムやリモートワークなどの柔軟性の高い働き方が求職者にとってはもはや特典ではなく、当然得られるであろう権利の一つとして期待している点も理解しなければなりません。これは、コロナ禍を通じて見られた大きな変化の一つであり、IT業界やテクノロジー分野において特に顕著に見られる傾向です。
しかし、求職者とSTEM企業の認識にはギャップが見られます。上述のように求職者が柔軟な働き方を当然の権利と考え始めている一方で、調査に参加したSTEM企業の65%が柔軟な働き方やリモートワークを「会社のアピールポイント」であると述べています。2位以降はワークライフバランス、目的、企業文化と続きますが、給与や報酬パッケージ、福利厚生はすべて会社のアピールポイントの下位にランクインしているのは興味深い結果です。
これらから、企業が提供できると考えている価値と、求職者が求めているものの間に乖離が生じていることがわかります。STEM企業は、柔軟な働き方の提供だけでは優秀な人材を確保するための価値としては不十分であり、魅力的な給与や報酬パッケージこそが人材獲得における競争力を担保するものだという事実を認める必要があります。
[画像5: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-f1bf320044280ee0af87-3.jpg ]
[表6: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_6_55f0241d7cae3b5e9970d0c1984e4738.jpg ]
日本では大企業や有名企業で働くことが一種のステータスと認識されてきましたが、近年、ESG(環境、社会、ガバナンス)やSDGsへの意識が非常に高まっており、多くの人が何かしらの形で世界や社会へ貢献することを望んでいます。地球の未来に貢献できる仕事や、それらを実現するビジネスを展開する会社を通じてポジティブな影響を与えたいと考える人が増えているのも、当然の流れと考えられます。これは若い世代において特に顕著に見られる傾向であり、インパクトを生み出すことのできる組織で働くことを望む求職者が増えています。調査の参加者の83%が、働く先の企業を選ぶ際に、企業のESGへの取り組みや多様性推進、企業文化は非常に重要、もしくは重要と回答しています。この傾向はグローバルの調査でも同様の傾向が見られており、「世界に貢献する機会」が一貫して登場しており、STEMスペシャリストにとって優先度の高い項目であることを示しています。このように、高い志を持つスペシャリストを惹きつけるには、企業はESGや多様性推進への取り組みを明確に、そして説得力のある形で発信していく必要があります。
[画像6: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-8fbd1b07a2f0fbf6d3cb-4.jpg ]
[表7: https://prtimes.jp/data/corp/114190/table/1_7_51203eb9610d2257b1dc0b39f9cbf537.jpg ]
IT人材に代表されるSTEM人材は需要が供給をはるかに上回っており、求める人材を見つけて採用するのは決して簡単ではありません。STEM企業の81%が、採用における最大の課題として、プロジェクトやタスクを完了するために必要なスキルを持つ人材が見つからないことを挙げています。この課題はIT業界やテクノロジー分野の多くの企業に共通するものですが、フィンテックやサイバーセキュリティなどに代表される、比較的新しい分野において特に顕著です。これは、新しい分野であるがゆえに業界での経験を持っている人材が少ないことが主な理由です。これらの課題を克服して優秀な人材を確保するためには、同業界や同業種での経験そのものを必須要件とせず、トランスファラブルスキル(コミュニケーション能力やリーダーシップスキル、情報整理能力やプロジェクトマネジメントなど、業種や業界問わず活かすことのできるスキル)にも目を向け、より広い人材プールへとアプローチをかける必要があります。
Q.採用や人材獲得において現在苦労している点は何ですか?
[画像7: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-ae2caa2514b1e7c440d8-6.jpg ]
また、他業種や他業界からの採用を試す際に非常に有効なのが、コントラクターの採用です。正社員採用に踏み切る前に、業界経験はないものの適切なスキルを持つ人材をコントラクターとして採用、または業務委託を行い、企業に与えることのできる価値を見定めてみるのも一つの手です。
一方で日本での調査に参加した高いスキルを持つ求職者の89%が、現在と異なる業界へ転職することにオープンであると回答しています。求職者が自身のスキルアップのためにコントラクターとして一定期間キャリアを積めば、新たな知識や経験を得ることで職務経歴書が”アップグレード”され、より広い分野への参加が可能となります。そうすることで、より多くのSTEMスペシャリストが市場に誕生することにも繋がるのです。
[画像8: https://prtimes.jp/i/114190/1/resize/d114190-1-02d3824735f7506bee18-5.jpg ]
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今回の調査により、採用企業と求職者共にコントラクト採用へ前向きな傾向が見られたものの、両者の間にある認識のギャップを埋めていく必要があります。とりわけ優秀な人材確保のためには高い給与が必要となるなど、企業努力が求められる時代になっていくでしょう。
今後ますます人材への需要が高まるSTEM分野、とりわけIT業界やテクノロジー分野においては特に、より迅速で柔軟な対応が可能なコントラクト人材ソリューションが、企業にとって適切なオプションとなる場面も増えており、正社員至上主義からのシフトが見られると結論付けられます。
コントラクターの採用やコントラクトでの仕事をご検討の場合、様々な手続きの煩雑さを避けるためにも、コントラクト分野での実績や経験を持つエージェントを利用することをおすすめします。エージェントを利用すると、以下のようなメリットがあります。
採用企業側
• スキルを持つ人材を見つけるための手間やコストを削減できる
• 業種・業界を越えて、適切なスキルを持つ広い人材プールへアクセスできる
• グローバル規模のデータベースを活かし、日本在住の外国籍人材や、現在海外在住で日本に帰国予定の求職者に
もアプローチができる
• 給与支払いの管理や業務内容の評価、またオンボーディングなどの諸手続きをエージェントに一任できる
• 他社が支払っている給与相場など、マーケット情報を入手できる
求職者側
• エージェントが有するコントラクターのコミュニティに参加することで、同じような志を持つSTEM
スペシャリストとの情報交換やネットワーク構築の機会が得られる
• 一般には出回っていない求人へアクセスできる
• 給与や条件の交渉をエージェントに一任できる
• 次の仕事の機会として新しいコントラクトの求人であれ、正社員の求人であれ、希望に沿った最新の求人を
受け取ることができる
• 費用はすべて無料
■SThreeについて
SThreeは、STEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野に特化したグローバルな人材紹介会社です。当社は、各分野をリードする企業と、科学やテクノロジー、エンジニアリング、数学分野で求められるスペシャリストのコミュニティを結び付けています。
当社の専門的かつグローバルな人材紹介ブランドの数々は、日々変わりゆく世界において求められるスキルを正確に把握しています。専門的な知見と、これまでの実績に基づくノウハウを活かし、正社員やコントラクト(ハイクラス派遣・業務委託)でお仕事をお探しのSTEMプロフェッショナルの方々のキャリアゴール達成をサポートいたします。同様に、採用企業様の要件や企業の成長に必要な人材についても深く理解しています。
SThreeは、1986年に小さな企業としてロンドンで創業して以来、過去36年間でマルチブランド組織へと成長し、STEM分野を専門とする 世界15か国44拠点のグローバルネットワークを構築しています。
■SThree 会社概要
社名:SThree株式会社(日本オフィス)
所在地:東京都中央区銀座4-12-15歌舞伎座タワー9階
設立:2012年6月18日
代表取締役:Chris Reilly
資本金:3億980万円(2022年4月現在)
社員数:120名(2022年11月現在)
事業内容:STEM領域に特化した人材紹介業ホームページ: https://www.sthree.com/