ピスタチオ摂取は 心臓の健康、体重管理および妊娠中の健康にプラス作用
[13/06/05]
提供元:PRTIMES
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〜 4つの最新研究発表から 〜
米国カリフォルニア州フレズノ、2013年5月13日 ― 健康を気遣う人であれば、毎日の食事に1握りのピスタチオを取り入れたくなるかもしれません。先ごろ発表された4つの最新医学研究によれば、ピスタチオなどのナッツを摂取する事は、メタボリックシンドロームや糖尿病のリスク軽減、心臓病のリスク要因の低下、減量、妊娠中の健康維持にプラスにつながるとの結果がわかりました。
まず初めに、血中脂質へのピスタチオの影響に関して、8つの関連研究に関する記事が「アメリカン・ジャーナル・オブ・ライフスタイル・メディシン」にて発表されました。1例を除く全ての研究では7.6%から9.7%の基礎ラインの範囲内で、一般的に悪いとみなされているLDLのコレステロール値の減少が報告されています。PUBMED(*1)及び米国ロマリンダ大学のデータベース検索によると、イーストカロライナ大学及びテネシー大学の研究者は、多くの研究からHDLとLDLのコレステロール比率において統計的に著しい改善が報告されていることを発見しています。このことから、研究者達は、ピスタチオを食事に加えることが、正常および高いLDLコレステロール値を持った人に効果的に働くケースがあるという結論に達しました。次の例において指摘されているように、この結果は、ナッツの摂取は心疾患の危険を減少させることと関連がある、という他の研究と一致しています。
2月に「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)」の中で紹介されたPREDIMED(*2)の研究は、ナッツやエクストラバージンオリーブオイルに豊富に含まれる地中海ダイエットの循環器系への利点に注目しました。研究者は、心臓病における高い危険度に関して個々を観察し、エクストラバーインオリーブオイルまたはナッツを摂取する地中海ダイエットが、主な心血管イベントを実質的に減少することがわかりました。
55から80歳の人で合計7,447人が少なくとも4年間被験者として参加しました。研究開始時には、彼らは心疾患を患ってはいませんでしたが、糖尿病あるいは、喫煙、高血圧、高いLDLコレステロール値、肥満などの危険要因から少なくとも3つ、もしくは早発性心臓病を発症した家族を持っていました。試験において、地中海ダイエットを実施したグループは、脳卒中の著しいリスク減など、それと関連する危険の減少が30%みられました。
科学雑誌「PLOS ONE」内で公表された3番目の研究論文では、PREDIMEDの研究者は、研究開始における早い段階では、心臓病におけるリスクが高い人を対象としました。このなかから週に3回ナッツを摂取した人と週に1回以下の人を比較しました。週3回以上の被験者は、肥満率、メタボリックシンドロームおよび糖尿病になる可能性が著しく下がりました。ナッツには、ピスタチオ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、クルミ、ピーナッツ(*3)、松の実、マカダミアナッツおよびカシューが含まれていました。
アメリカピスタチオ協会の栄養コンサルタント、コンスタンス・ガイガー(Constance Geiger)博士は、「ピスタチオを含むナッツは、抗酸化物質、ビタミン、タンパク質および食物繊維といった栄養素に富み、健康な心臓へと導き、体重の増加を引き起こさないことが分りました」と述べています。さらに「研究は、他のスナックやタンパク質の代わりにピスタチオを用いることが食事における栄養面の質を改善するとともに、心臓病のリスクを軽減することと関係していることを示しています」と続けました。
最後に、4番目の研究がウェイ・バオー博士(Wei Bao, M.D., Ph.D.)主幹のダイアベッツ・ケア(Diabetes Care)誌2月号に発表されました。研究チームは、タンパク質の摂取と妊娠糖尿病との関連性を検証しました。赤身肉などの動物性蛋白質に替えて、ナッツを入れた植物性蛋白質の食事を摂取することが、妊娠糖尿病を発症する危険性軽減に関係していました。研究は10年間以上にわたって行われ、21,000人を超える健康的な妊婦が参加し、その中には現在進行中の有名な第二回大規模女性コホート研究(Nurses’ Health Study II cohort study)対象の15,294人も含まれています。この研究はユーニス・ケネディ・シュライバー国立小児保健発育研究所、国立衛生研究所学内より資金提供されました。また、大規模女性コホート研究は国立衛生研究所から研究助成金によって資金提供されました。
ピスタチオについて
ピスタチオはコレステロールゼロのスナックで、1食(49粒)あたり、1.5グラムの飽和脂肪および13グラムの脂肪を含んでおり、ほとんどが単不飽和および多価不飽和脂肪です。
ピスタチオは1オンス(28.34g)あたり49粒で、他のスナック・ナッツより量が多いです。ピスタチオは、毎日の食事に組み入れるべき栄養となるスナックであり、1食あたりに含まれるカリウム(300mg、8%)はオレンジ1個に含まれる量 (250mg、7%)とほぼ同レベルです。
アメリカピスタチオ協会について
アメリカピスタチオ協会(APG)は、米国カリフォルニア州、アリゾナ州およびニューメキシコ州のピスタチオ栽培農家、加工業者およびパートナーを代表する任意の業界団体です。これら3つの州で米国産商業用ピスタチオの100%を占めています。APGは栄養価の高いアメリカ産ピスタチオの認知を高めるという目的のもと活動しています。詳細についてはAmericanPistachios.orgをご覧ください。
本資料は米国で5月13日に発表されたプレスリリースの日本語訳です。
(*1)アメリカ国立医学図書館の国立生物工学情報センターが運営する医学・生物学分野の学術文献サービス
(*2)長期間にわたり複数施設で並行して栄養学的介入研究を行うPREvencion con Dieta MEDiterraneaの頭文字をとったもので、心臓病の予防で地中海ダイエットの効果を検証するために設立。スペイン保健省からの助成金により2003年に開始され、そのサンプル数規模(7400以上)、期間の長さ(平均4年)および科学的な正確さは定評を得ています。追加資金はカタルーニャ研究機関カタルーニャ栄養センター(the Centre Catala de la Nutricio de l’Institut d’Estudis Catalans)より受けています。
(*3)ピーナッツは、土の中で成長し、生物学的にはマメ科の植物です。
<本件に関する問い合わせ>
アメリカピスタチオ協会広報担当
ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド株式会社
北方・大坂
TEL:03-5427-7360、7372
参考文献
London H, et al. The impact of pistachio consumption on blood lipid profile: a literature review. American Journal
of Lifestyle Medicine. Published online March 12, 2013. DOI: 10.1177/1559827613479910
Estruch R, et al. Primary prevention of cardiovascular disease with a Mediterranean diet. N Engl J Med. Published on February 25, 2013, at NEJM.org DOI: 10.1056/NEJMoa1200303
Ibarrola-Jurado-N, et al. Cross-sectional assessment of nut consumption and obesity, metabolic syndrome and other cardiometabolic risk factors: The PREDIMED Study. PLOS ONE | www.plosone.org 1 February 2013 | Volume 8 | Issue 2 | e57367
Bao W, et al. Prepregnancy dietary protein intake, major dietary protein sources and the
risk of gestational diabetes mellitus. Diabetes Care. 2013. Publish Ahead of Print, published online February 12, 2013. DOI: 10.2337/dc12-2018
米国カリフォルニア州フレズノ、2013年5月13日 ― 健康を気遣う人であれば、毎日の食事に1握りのピスタチオを取り入れたくなるかもしれません。先ごろ発表された4つの最新医学研究によれば、ピスタチオなどのナッツを摂取する事は、メタボリックシンドロームや糖尿病のリスク軽減、心臓病のリスク要因の低下、減量、妊娠中の健康維持にプラスにつながるとの結果がわかりました。
まず初めに、血中脂質へのピスタチオの影響に関して、8つの関連研究に関する記事が「アメリカン・ジャーナル・オブ・ライフスタイル・メディシン」にて発表されました。1例を除く全ての研究では7.6%から9.7%の基礎ラインの範囲内で、一般的に悪いとみなされているLDLのコレステロール値の減少が報告されています。PUBMED(*1)及び米国ロマリンダ大学のデータベース検索によると、イーストカロライナ大学及びテネシー大学の研究者は、多くの研究からHDLとLDLのコレステロール比率において統計的に著しい改善が報告されていることを発見しています。このことから、研究者達は、ピスタチオを食事に加えることが、正常および高いLDLコレステロール値を持った人に効果的に働くケースがあるという結論に達しました。次の例において指摘されているように、この結果は、ナッツの摂取は心疾患の危険を減少させることと関連がある、という他の研究と一致しています。
2月に「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)」の中で紹介されたPREDIMED(*2)の研究は、ナッツやエクストラバージンオリーブオイルに豊富に含まれる地中海ダイエットの循環器系への利点に注目しました。研究者は、心臓病における高い危険度に関して個々を観察し、エクストラバーインオリーブオイルまたはナッツを摂取する地中海ダイエットが、主な心血管イベントを実質的に減少することがわかりました。
55から80歳の人で合計7,447人が少なくとも4年間被験者として参加しました。研究開始時には、彼らは心疾患を患ってはいませんでしたが、糖尿病あるいは、喫煙、高血圧、高いLDLコレステロール値、肥満などの危険要因から少なくとも3つ、もしくは早発性心臓病を発症した家族を持っていました。試験において、地中海ダイエットを実施したグループは、脳卒中の著しいリスク減など、それと関連する危険の減少が30%みられました。
科学雑誌「PLOS ONE」内で公表された3番目の研究論文では、PREDIMEDの研究者は、研究開始における早い段階では、心臓病におけるリスクが高い人を対象としました。このなかから週に3回ナッツを摂取した人と週に1回以下の人を比較しました。週3回以上の被験者は、肥満率、メタボリックシンドロームおよび糖尿病になる可能性が著しく下がりました。ナッツには、ピスタチオ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、クルミ、ピーナッツ(*3)、松の実、マカダミアナッツおよびカシューが含まれていました。
アメリカピスタチオ協会の栄養コンサルタント、コンスタンス・ガイガー(Constance Geiger)博士は、「ピスタチオを含むナッツは、抗酸化物質、ビタミン、タンパク質および食物繊維といった栄養素に富み、健康な心臓へと導き、体重の増加を引き起こさないことが分りました」と述べています。さらに「研究は、他のスナックやタンパク質の代わりにピスタチオを用いることが食事における栄養面の質を改善するとともに、心臓病のリスクを軽減することと関係していることを示しています」と続けました。
最後に、4番目の研究がウェイ・バオー博士(Wei Bao, M.D., Ph.D.)主幹のダイアベッツ・ケア(Diabetes Care)誌2月号に発表されました。研究チームは、タンパク質の摂取と妊娠糖尿病との関連性を検証しました。赤身肉などの動物性蛋白質に替えて、ナッツを入れた植物性蛋白質の食事を摂取することが、妊娠糖尿病を発症する危険性軽減に関係していました。研究は10年間以上にわたって行われ、21,000人を超える健康的な妊婦が参加し、その中には現在進行中の有名な第二回大規模女性コホート研究(Nurses’ Health Study II cohort study)対象の15,294人も含まれています。この研究はユーニス・ケネディ・シュライバー国立小児保健発育研究所、国立衛生研究所学内より資金提供されました。また、大規模女性コホート研究は国立衛生研究所から研究助成金によって資金提供されました。
ピスタチオについて
ピスタチオはコレステロールゼロのスナックで、1食(49粒)あたり、1.5グラムの飽和脂肪および13グラムの脂肪を含んでおり、ほとんどが単不飽和および多価不飽和脂肪です。
ピスタチオは1オンス(28.34g)あたり49粒で、他のスナック・ナッツより量が多いです。ピスタチオは、毎日の食事に組み入れるべき栄養となるスナックであり、1食あたりに含まれるカリウム(300mg、8%)はオレンジ1個に含まれる量 (250mg、7%)とほぼ同レベルです。
アメリカピスタチオ協会について
アメリカピスタチオ協会(APG)は、米国カリフォルニア州、アリゾナ州およびニューメキシコ州のピスタチオ栽培農家、加工業者およびパートナーを代表する任意の業界団体です。これら3つの州で米国産商業用ピスタチオの100%を占めています。APGは栄養価の高いアメリカ産ピスタチオの認知を高めるという目的のもと活動しています。詳細についてはAmericanPistachios.orgをご覧ください。
本資料は米国で5月13日に発表されたプレスリリースの日本語訳です。
(*1)アメリカ国立医学図書館の国立生物工学情報センターが運営する医学・生物学分野の学術文献サービス
(*2)長期間にわたり複数施設で並行して栄養学的介入研究を行うPREvencion con Dieta MEDiterraneaの頭文字をとったもので、心臓病の予防で地中海ダイエットの効果を検証するために設立。スペイン保健省からの助成金により2003年に開始され、そのサンプル数規模(7400以上)、期間の長さ(平均4年)および科学的な正確さは定評を得ています。追加資金はカタルーニャ研究機関カタルーニャ栄養センター(the Centre Catala de la Nutricio de l’Institut d’Estudis Catalans)より受けています。
(*3)ピーナッツは、土の中で成長し、生物学的にはマメ科の植物です。
<本件に関する問い合わせ>
アメリカピスタチオ協会広報担当
ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド株式会社
北方・大坂
TEL:03-5427-7360、7372
参考文献
London H, et al. The impact of pistachio consumption on blood lipid profile: a literature review. American Journal
of Lifestyle Medicine. Published online March 12, 2013. DOI: 10.1177/1559827613479910
Estruch R, et al. Primary prevention of cardiovascular disease with a Mediterranean diet. N Engl J Med. Published on February 25, 2013, at NEJM.org DOI: 10.1056/NEJMoa1200303
Ibarrola-Jurado-N, et al. Cross-sectional assessment of nut consumption and obesity, metabolic syndrome and other cardiometabolic risk factors: The PREDIMED Study. PLOS ONE | www.plosone.org 1 February 2013 | Volume 8 | Issue 2 | e57367
Bao W, et al. Prepregnancy dietary protein intake, major dietary protein sources and the
risk of gestational diabetes mellitus. Diabetes Care. 2013. Publish Ahead of Print, published online February 12, 2013. DOI: 10.2337/dc12-2018