【SMART MONEY Lab REPORTVol.5】自称海外旅行上手派は気をつけたい!渡航先での振る舞いが恥ずかしい“赤っ恥トラベラー”の実態とは?
[13/07/09]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
7月〜8月は、夏休みを利用して海外旅行に出かける人も増えてくる季節です。
スマートマネー研究所では、海外旅行でのトラブルの実態調査(※)と、海外旅行のプロである添乗員が見かける「恥ずかしい旅行者」のエピソードから、「赤っ恥トラベラー」の実態を探ったところ、興味深い結果が浮かび上がって参りましたので、ここにご報告致します。
※ 対象:20歳〜34歳の有職社会人で、直近1年以内にプライベートで海外旅行に行った人412名
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〜多数の若者が遭遇する「海外旅行でのお金まわりのトラブル」 〜
『海外旅行中のトラブルや失敗』は、高い順に上から「紙幣で支払い、小銭が余り過ぎた」(18.9%)、「両替をしすぎた」(14.6%)など「お金まわりのトラブル」が多数!
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◆ 過信は禁物?海外旅行のトラブル事情
自称・海外旅行上手派は“赤っ恥トラベラー”予備軍か
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海外での遭遇トラブルを、自称“海外旅行上手”派と“非上手”派で比較した結果、
「タクシーでのトラブル」(上手派:16.9%/非上手派:6.3%)や「両替のし過ぎ」(同16.1%/12.0%)など、
上手派の方がトラブルに遭遇する割合が高いことが判明した。
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◆ 「赤っ恥トラベラー」の正体
「マネーリスク回避力に欠けている」・「柔軟な対応力の欠如」
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旅行添乗員へのインタビューから“赤っ恥トラベラー”とは
「万が一の時に備えて持っていた大量の現金を盗難される」や「相場を知らずに高額なチップを払ってしまう」
「時刻表通りに電車が来ないことに腹を立て、添乗員にあたる」などの特徴を持つ旅行者であることが判った。
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◆ 旅行のプロのお墨付き!「スマートトラベラー」に必要なチカラは3つ
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旅行添乗員へのインタビュー+アンケート結果から導く「スマートトラベラー」に必要なスキルは、
「マネーリスク回避」・「柔軟な対応」・「コミュニケーション」の3つのチカラであることがわかった。
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「海外旅行でのお金まわりのトラブル」 〜「海外旅行上手自認派は非自認派よりトラブルや失敗に遭遇 〜
20歳〜34歳の有職社会人で、直近1年以内にプライベートで海外旅行に行った人412名にアンケート調査を実施。
その中で、「自分を海外旅行上手だと思っている人」(以下、「海外旅行上手派」)と「自分を海外旅行上手だと思っていない人」(以下、「非上手派」)に対して、
“海外旅行中に遭遇したトラブルや失敗”について聴取した。
「海外旅行上手派」の遭遇しているトラブル項目を見てみると、上から順に
「支払いを紙幣で行い、小銭が余り過ぎた」(18.1%)、「タクシーでのトラブル」(16.9%)、
「両替のし過ぎ」(16.1%)、「ぼったくり」(15.7%)、「ロストバゲッジなど空港・飛行機でのトラブル」(13.4%)となっており、
「お金に関するトラブル」と「慣習や環境に対応できないことによるトラブル」と言える。
しかも、「海外旅行上手派」と「非上手派」のスコアを比較すると、大半の項目で「海外旅行上手派」のスコアの方が高いことから、「海外旅行上手派」は、自身を旅行上手と思うが故にマネーリスク回避意識が低かったり、現地での柔軟な対応ができていない様子が窺える。
「海外旅行上手派」は「非上手派」に比べてトラブルに遭いやすい傾向が・・・
自身のマネーリスク回避意識や柔軟性の低さに気づかず、渡航先に日本での常識や慣習を持ち出す“赤っ恥”なトラベラー
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プロの目から見た「赤っ恥トラベラー」の実態
〜「万が一のために用意した現金が盗難被害に!」「現地の常識にすぐさま対応できない」 日本人旅行者たち〜
●旅行のプロの体験談から浮かび上がる「赤っ恥トラベラー」の実態
「プロの目線から見た、海外でみかける恥ずかしい日本人旅行客」=「赤っ恥トラベラー」の実態を明らかにすべく、
旅行添乗員5名に対してグループインタビューを実施したところ、「赤っ恥トラベラー」の具体的なエピソードが挙げられた。
上記のエピソードは、『お金まわりのリスク回避意識の低さ』と『柔軟な対応力欠如』の2つに大別される。
さらに、「赤っ恥トラベラー」の要素を持つ旅行客は、「赤っ恥トラベラー」であるという“自意識”が欠如しているため
渡航先でのトラブルに遭いやすいという傾向がありそうだ。
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旅行のプロに聞く「スマートトラベラー」の秘訣とは?
〜 「マネーリスク回避」・「柔軟な対応」・「コミュニケーション」 〜
●スマートトラベラーに必要とされる能力は
『マネーリスク回避』 『柔軟な対応』 に加えて『コミュニケーション』の3つ
それでは、日本人旅行者が「脱・赤っ恥」を達成して世界に誇れる旅行上手、すなわち「スマートトラベラー」になるためにはどんなスキルが必要なのだろうか。
その答えを明らかにすべく、旅行添乗員へのグループインタビューに加えて50名の添乗員へのアンケート調査を行い、
前述の「プロが見た、考える旅行の達人=スマートトラベラー」について聴取し、以下のような回答を得た。
グループインタビュー中の発言からは“渡航回数よりも重要なものがある”という示唆があった。インタビューでの発言とアンケート結果を総合的に分析・判断すると、『赤っ恥トラベラー』に欠如している「マネーリスク回避能力」と「柔軟性」が主な要因であり、またこれらに加え、現地の人に対する笑顔やちょっとしたあいさつなどの「コミュニケーション能力」も 重要であることが浮き彫りになった。
旅行のプロお墨付きの「スマートトラベラー」に必要な3つのチカラと言える。
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『スマートトラベラー』に重要な3つのチカラ
「マネーリスク回避」・「柔軟性」・現地の人との「コミュニケーション」を実践する具体的なアドバイスを“旅のプロ”である山下マヌー氏よりいただきました。
1. マネーリスクの回避
海外での盗難などを避けるためには、犯罪者などに狙われないようにするのが大切。
それにはなるべく手ぶらでいるのが賢い。
バッグを持っていたり、財布でポケットが膨らんでいたりすると、狙ってくれと言っているようなもの。
できるだけ目立たないようにするには、財布をふたつに分けたり、カーゴパンツのようなポケットの多いパンツを活用したり、出発前に工夫すれば道中安心して楽しめます。
もし盗難にあった場合、現金はほぼ100%戻ってこないけれど、カードであれば条件によって補償が利くので、
現金を最小限にしてカードと分けて持つことも有効。トラブル回避は出発前の準備が大切なのです。
2. 現地での柔軟な対応力
飛行機、電車やバスなどの交通機関の遅延や、急な旅程の変更など、旅の予定変更は珍しくありません。
あたふたせずにスマートに対応するためには、必要以上にガイドブックに縛られたり、計画に縛られたりしないよう、フットワークをよくしておきたいものです。
3. せっかくの海外、現地の人とコミュニケーションを
せっかくの海外に行っても、現地の人とコミュニケーションをとらない人は実に多いですね。
海外では日本以上に挨拶や笑顔のコミュニケーションは重要。それをまったくしないと、慣れていない観光客だと目をつけられることもあります。
楽しい旅行のためにも、お店やレストランなどで店員さんへ挨拶したり、同じ旅行者同士で笑顔を交わしたりするのが、スマートなトラベラーというものです。
語学能力が高くなくても、引っ込み思案にならない方が良いですね。
<プロフィール>山下 マヌー
Yamashita Manoue
雑誌編集者を経て旅行作家/旅コラムニストに。
ほぼ毎月海外取材に出かけ、渡航回数は300回超。
「定番ハワイの遊び方」ほか、海外に関する著作数は50冊に迫る。
独自の視点で集めた現地の情報と、読みやすくシンプルな著書は、多くの旅行者の心を捉えている。
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【調査実施概要】
・調査手法:インターネット調査
・調査機関:(株)電通マクロミル
・調査地域:関東1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
・実施日時:2013年6月22日(土)〜23日(日)
・調査対象:25歳〜34歳 有職社会人 412名
(スクリーニング条件:直近1年間で1度以上、プライベートの海外渡航をした人)
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