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千葉大学環境ISO学生委員会が「第1回 サステイナブルキャンパス賞」を受賞 〜学生がつくるサステイナブルキャンパス〜

サステイナブルキャンパス推進協議会2015年次大会

千葉大学環境ISO学生委員会は、11月13日に開催されたサステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)2015年次大会において、国際規格のISO14001とISO50001を取得している千葉大学において、2003年発足当初から千葉大学の環境・エネルギーマネジメントシステムの構築と運用を、学生主体で行っている取り組みが評価され、「第1回サステイナブルキャンパス賞」を受賞しました。





サステイナブルキャンパス賞とは

サステイナブルキャンパス推進協議会会員による優れたサステイナブルキャンパス構築に係る取組事例を、表彰制度によって顕彰し、会員の意識を高めるとともに、協議会の活動を推進し加速させ、持続可能な環境配慮型社会の構築に貢献することを目的に、2015年度からはじまった表彰制度です。
【表彰部門】
 第1 部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した建築・設備部門
 第2部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した大学運営部門
 第3部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した学生活動・地域連携部門

【審査委員】
 阿部 治(立教大学・教授・環境教育/サステイナビリティ教育)
 及川清昭(立命館大学・教授・建築計画/建築設計)
 田中英紀(名古屋大学・特任教授・建築環境計画/省エネルギー)
 出口 敦(東京大学・教授・都市計画/地域連携)
 朴 恵淑(三重大学・教授・管理運営/学生参画) [50音順、敬称略]

【表彰式】
サステイナブルキャンパス推進協議会2015年次大会 
2015年11月13日(金)(会場:千葉大学)
プログラム:http://www.esho.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2013/12/flyer-casnetjapan2015autumn.pdf



千葉大学環境ISO学生委員会が、第3部門「学生活動・地域連携部門」で受賞



[画像1: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-543907-12.jpg ]

[画像2: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-832569-14.jpg ]



【表彰事例】学生がつくるサステイナブルキャンパス

◆学生委員会の発足とISO取得

[画像3: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-247851-0.jpg ]

「千葉大学環境ISO学生委員会」は2003年に発足し、それ以来、千葉大学の「環境・エネルギーマネジメントシステム」(EMS・EnMS)の構築・運用において大きな役割を果たしています。千葉大学がEMS、EnMSの運用をしていくにあたって必要な、基礎研修、内部審査、外部審査などを学生主体で行っています。千葉大学は国際規格であるISO14001とISO50001の両方を当委員会が主体となって取得しました。ISO140001は2004年度に取得し、昨年度に10周年を迎え、ISO50001は2013年度に取得し、これは日本の大学で初の取得となりました。

◆学生委員会の多岐にわたる活動
1) 学生が行う環境教育

[画像4: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-416087-10.jpg ]


附属小中学校の環境ISO委員会のチューター役として、小中学校の環境活動を児童・生徒と共に行っています。また、附属幼稚園では、園児にもわかりやすいように様々なイベントを行い、環境教育をしています。例えば、学生の手作りの環境紙芝居や、ごみ分別をテーマとしたゲーム、牛乳パックから紙をつくる「紙すき体験」など園児にもなじみやすいように工夫をしています。


2) 環境負荷の少ない緑豊かなキャンパスづくり

[画像5: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-818148-3.jpg ]

省エネ・省資源やごみの分別・リサイクル、グリーン購入などを推進するために様々な活動をしています。スイッチのステッカーやポスターの作成、省エネ啓発イベントの開催、うちわ配布といった省エネ活動や、裏紙や汚れのない紙ごみをミックス古紙として回収したり、ごみ分別のパネルづくりなどをしています。
古本市では、学生から教科書や学術書を回収してそれを必要な学生に販売することで本のごみの削減を図っています。さらに省エネのために、ゴーヤでの緑のカーテンの作成をしています。できたゴーヤは学内の方々に配布をしています。

3) 学生主体の環境・エネルギーマネージメントシステムの構築・運用

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学生委員会では、千葉大学の環境マネジメントマニュアルの改訂や、環境目的・環境目標・実施計画の原案作成、監視測定及び内部監査の実施、外部機関による認証審査への立ち会い・議事録作成など、EMSの主立った部分を担当しています。
4月には基礎研修を行い、全学生、教職員、構内事業者を対象に、千葉大学の環境への取組みを周知します。学生委員会の学生が内容を決め、パンフレットを作成し、研修を行います。
千葉大学の環境報告書では、約30人の学生が協力して「構成、執筆、取材、校正、デザイン」のすべてを学生が行っています。

4)地域社会・民間企業等との協働

[画像7: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-715776-7.jpg ]



エコメッセinちば、ヤングフェスティバル、エコプロダクツなどの地域の環境イベントへの参加により、外部とのコミュニケーションを活発に行い、情報発信をしています。このイベントでのブース内の配置やパネルなどすべて学生が計画、製作しています。昨年、実施した「マイボトル事業」では、「容器包装の3Rを進める全国ネットワーク」と共同して活動しました。その他にも、敬愛大学や地域の方々と協力しあってつくるコミュニティガーデン、三菱製紙販売株式会社との協力した取り組みなど、地域社会や様々な団体・企業と協働しています。


5)NPO法人格取得により、活動を発展

[画像8: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-771633-1.jpg ]

千葉大学環境ISO委員会では、学内のEMS・EnMSで培った知識、経験を活かし、学外での活動を広げるため、2009年にNPO法人格を取得しました。現在では、「里山植樹活動」、「標準化教室」、「環境ISOコンサルティング事業」の3つを活動を軸にしています。

6)レジ袋有料化と環境基金

[画像9: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-109689-6.jpg ]

千葉大学生協では学生委員会の発案で、レジ袋を2006年から有料化し、現在ではレジ袋の購入者が平均0.6%にとどまっており、100万枚以上の削減に成功しました。これによって、これまでレジ袋の購入にあてられていたお金と、レジ袋販売収入を「れじぶー基金」として活用しています。「れじぶー基金」は学内に還元するためにイベントやエコグッズの制作などに使われます。

◆学生委員会の組織

[画像10: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-299848-2.jpg ]

千葉大学環境ISO学生委員会は大学の一組織として位置づけられています。その中で、大学のEMS意思決定機関の企画委員会に出て企画の提案をするなど、大学内のEMSに重要な役割を担っています。
学生委員会は西千葉地区と松戸キャンパスの二つに分かれています。2つの委員会で計131人(2015年11月現在)が活動をしています。学生委員会には様々な部とその下に班があります。それぞれの班が様々な活動を通して、環境教育、紙、ごみ、エネルギー、緑化、堆肥化、構内美化(自転車、喫煙環境)、国際化、環境報告書、基礎研修、内部監査、イベント出展などに取り組んでいます。

◆学生の参画、継続的発展を実現する単位化・資格認定制度

[画像11: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-319588-8.jpg ]



環境マネジメントに関する学習に加え、学生委員会の活動に参加することによって、一般教養科目「環境マネジメント実習I・II・III」の単位を取得することができます。さらに、3年間学生員会のメンバーとして活動すると、学内資格である「環境・エネルギーマネジメント実務士」の認定を学長より受けることができます。このようにして、毎年80名ほどが学生委員会のメンバーとして加入し、1〜3年生まで131名が精力的に活動しています。
2014年度までの10年間で323名の「環境・エネルギーマネジメント実務士」を輩出しました。
「環境マネジメント実習I」では環境ISOの内容や内部監査の手法、仕事の進め方などについて講義するとともに、書類作成実習、模擬内部監査、基礎研修講師の実習などを行います。

◆活動の成果
「千葉大学環境ISO学生委員会」は発足して昨年10周年を迎えました。この間、着実に千葉大学の環境、エネルギー面で成果を上げてきました。千葉大学が環境ISO学生委員会を主体としてEMSに取り組み、ISO14001を取得した2004年度と、2013年度を比較すると、その10年間の活動実績によって、エネルギー消費量は8.3%、一般廃棄物排出量は半減するなど、環境負荷の削減に寄与しました。
また、「実務士」を取得して社会人になった卒業生にアンケートを実施したところ、学生時代に学生委員会で活動したことが、仕事をする上で役に立ったと回答した人が8割以上にのぼったことから、私たちの活動には実務スキルを身につける効果もあると考えています。
[画像12: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-299848-2.jpg ]



[画像13: http://prtimes.jp/i/15177/15/resize/d15177-15-817242-5.jpg ]




「千葉大学環境ISO学生委員会」関連リリース


千葉大学では学生が教職員を監査。環境とエネルギーに関するISOの内部監査を実施
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000015177.html
千葉大学の「環境報告書」は学生が編集長。82ページの大作、2015年版が発行!
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000015177.html
キャンパス内の落ち葉を使って学生が作った堆肥「けやきの子」 震災後はじめて、地域住民への頒布会が復活
http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/pdf/2015/20150803_2.pdf
環境月間!千葉大学の省エネ・省資源イベント 〜専門家と行政と学生が千葉市のごみ有料化について考える〜
http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/pdf/2015/20150612.pdf
千葉大学マイボトルモデル事業による成果〜 ペットボトル 458 本分の削減効果!〜
http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/pdf/2015/20150320.pdf
千葉大学がISO14001認証取得、10周年を迎えました。 学生主体の環境エネルギーマネジメントシステム 「千葉大学方式」 環境負荷低減と実務教育の両立を実現
http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/pdf/2015/20150127.pdf



サステイナブルキャンパス推進協議会とは


サステイナブルキャンパス推進協議会「CAS-Net JAPAN(Campus Sustainability Network in Japan)」は、国内の大学等において、持続可能な環境配慮型社会の構築に貢献することで、次世代の人材育成等を担う大学の社会的責任を果たすべく、情報共有や取組を推進させることを趣旨として、2013年に設立しました。
ハード面の環境配慮活動を更に促進するとともに、環境教育・研究、地域連携、食の課題、運営方法等のソフト面の取組も同時に実施するサステイナブルキャンパスの取組を推進し加速させ、かつ諸外国の先進的なネットワークとも連携し、もって我が国における持続可能な環境配慮型社会の構築に貢献することを目的としています。



本件に関するお問合せ


千葉大学環境ISO学生委員会 http://env.chiba-univ.net/
千葉大学環境ISO事務局 http://kankyo-iso.chiba-u.jp/
043-290-3572 / kankyo-iso@office.chiba-u.jp
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