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途上国の子どもたちにとって「子どもの権利」とは「教育を受ける権利」

国際NGOチャイルド・ファンドが世界の子どもたちを対象にアンケート調査を実施

チャイルド・ファンドは、世界の子どもたちを対象としたアンケート調査を実施し、「世界子どもの日」である11月20日に調査報告書を発表しました。「子どもの権利」をテーマとした今回の調査では、途上国の子どもたちが「教育を受ける権利」こそが「子どもの権利」であると考え、先進国の子どもたちよりも教育を大切に考えていることが明らかになりました。




国際NGOチャイルド・ファンドは世界の子どもたちを対象としたアンケート調査、Small Voices, Big Dreams(子どもたちの小さな声 大きな夢)を毎年実施しています。「子どもの権利条約」の採択から25周年にあたる2014年は、「子どもの権利」をテーマとして調査を実施しました。全世界44ヵ国、6,040人の子どもが参加し、「子どもの権利とは何だと思いますか?」など6つの質問に回答しました。「世界子どもの日」である11月20日に、チャイルド・ファンド・アライアンス加盟団体から全世界で一斉に報告書が発表されました。

今回の調査で最も重要な結果の一つは、途上国の子どもたちの多くが「子どもの権利」とは「教育を受ける権利」だと考えている、ということです。途上国の子どもたちは教育を、貧困から抜け出す方法としてだけではなく、子どもが持つべき大切な権利として捉えています。

また、途上国の子どもは先進国の子どもより、教育に大きな価値を置いています。「子どもの権利とは?」という質問に、「学校に通い良い教育を受けること」と答えた子どもの割合は、先進国では20%でしたが、途上国では40%でした。「自分が国のリーダーだったら、子どものために教育や学習の機会を提供する」と答えた子どもの割合は、先進国では20%でしたが、途上国では51%でした。

同時に、「学校に通うことと勉強する時間が保障されていない」と答えた子どもの割合は、先進国では4%でしたが、途上国では29%でした。先進国では、教育を受けられることは当然のように考えられていますが、残念なことに、今でも多くの子どもたちにとっては当たり前のことではありません。

調査報告書はチャイルド・ファンド・ジャパンのウェブサイトからダウンロードできます。また特設サイトでは、子どもたちの「声」をおさめた動画を視聴し、様々な国の子どもたちが世界のリーダーたちに宛てて書いた手紙を読むことができます。
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