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順天堂大学が平成29年度「東京都女性活躍推進大賞」優秀賞を受賞

女性若手研究者を対象とした研究・子育て両立支援の取り組みが評価されました

順天堂大学(学長:新井 一)は、東京都より平成29年度「東京都女性活躍推進大賞」優秀賞(教育分野)を受賞しました。
同賞はすべての女性が意欲と能力に応じて、多様な生き方が選択できる社会の実現に向け、女性の活躍推進に取り組む企業や団体および個人に東京都が贈呈する賞です。今回の受賞では、本学における女性若手研究者支援を始めとした、男女を問わず働きやすい職場環境づくりの取り組みが評価されました。
女性活躍推進大賞贈呈式は、1月18日(木)に東京都庁で行われ、本学からは代表として男女共同参画推進室副室長の平澤恵理教授が小池都知事より賞状と盾を授与されました。




【主な取り組みの内容とその成果】

1.効率的な短時間の研究支援員配備制度

[画像1: https://prtimes.jp/i/21495/47/resize/d21495-47-428574-3.jpg ]

出産・育児、介護等のために十分な研究時間を確保できない研究者を支援するため、実験補助やデータ解析、細胞培養等を行う研究支援員の配備を行っています。この取り組みは多くの大学で実施されていますが、通常一人の研究者に対して一人の研究支援員が採用されるため、限られた大学予算の中で多くの女性研究者を支援することに限界があるのが現状です。しかし本学においては、本制度担当教員(コーディネーター)が利用希望者と面接をし、詳細な支援ニーズを聞き取ることで、支援内容や支援時間に関して個々の利用者のニーズに合わせた効率的な支援が可能となっています。その例として、週10時間未満の短時間支援の実施や、同じ講座・研究室に複数の利用希望者がいる場合、当該利用者を「チーム」として支援員を配備するなど、より多くの女性研究者が効率的に支援を受けられる体制を実現しています。

2.大学院生を「若手研究者」と位置付けて支援

[画像2: https://prtimes.jp/i/21495/47/resize/d21495-47-890159-1.jpg ]
・本学医学部では、研修医期間を終えた後、大学院に進学し、出産・子育てをしながら研究をする女子大学院生が多数在籍しています。本学ではこのような状況を踏まえ、大学院生を若手研究者として支援するため上記の研究支援員配備制度による支援対象に大学院生を含めています。その結果、学位取得を目指す女性が増え、大学院医学研究科博士課程へは毎年40名程度の女性が進学をしています。
・待機児童問題が社会的課題となっている昨今、大学院生は就業者に比べて特に自治体の保育園に入園することが難しい状況にあります。このような状況下で、大学院生が子どもの保育園が決まらないためにキャリアを中断したり断念したりすることを防ぐため、事業所内保育所に大学院生を対象とした「大学院生枠」を設定しています。

3.医学部における女性上位職者育成の取り組み
私立医科系大学では女性教授が少ないことが共通の課題となっています。このような課題に対し、本学では女性上位職者の増加に向けて主として以下の取り組みを行ってきました。

1.リーダーシップ向上セミナーや女性研究者研究活動支援シンポジウムの開催

[画像3: https://prtimes.jp/i/21495/47/resize/d21495-47-686494-0.jpg ]
将来グローバルに活躍できる女性リーダーの育成や、女性研究者(医師を含む)の社会での活躍を促進することを目的に、シンポジウムやセミナーを定期的に開催しています。これにより、男女共同参画及び女性の活躍促進、働き方改革などに対する意識啓発・改革を図っています。

2.研究力強化支援・研究支援員配備制度
若手研究者が早い段階で研究責任者の経験を積める機会が得られるプロジェクト研究や、女性研究者が有する研究シーズをステップアップさせ、実用化への橋渡しを促進するための研究支援などを学内で行い、女性若手研究者が研究業績をあげられるような取り組みを行っています。

3.ポジティブアクションの導入
教員募集において、募集要項に本学の学風「(出身校・国籍・性別の差別のない)三無主義」を掲げ、本学の男女共同参画推進の姿勢をアピールしています。

上記の取り組みの結果、平成23年〜平成29年の間で医学部女性教授の数は2人(1.7%)から11人(6.9%)に大幅に増加、34名の准教授が昇進により誕生しています。全学的にも女性教授の数は平成23年19人(12.0%)から、平成29年32人(14.4%)と、着実に増加しています。


順天堂大学では、平成23年に学長の指示のもと男女共同参画推進室が設置され、学長の強いリーダーシップのもと文部科学省の支援も受けながら、女性の活躍推進のための様々な取り組みを行ってきました。
今後も引き続き、出身校・国籍・性別の差別のない“三無主義”の学風にのっとり、男女問わず働きやすく、研究者にとっては研究実績を上げることのできる、また、教育機関として世の中に貢献できる大学を目指し、努めてまいります。

[画像4: https://prtimes.jp/i/21495/47/resize/d21495-47-553283-2.jpg ]
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