社会人1年目と2年目の意識調査
[14/04/15]
提供元:PRTIMES
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このたび、ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 井原 勝美)は、2014年3月10日〜3月17日の8日間、この春就職する、または、就職してから1年経つ20〜29歳の男女に対し、「社会人1年目と2年目の意識調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
◆社会人1年目で充実させたいことは「スキルアップ」になんと「貯蓄」!約6人に1人は「恋愛」
◆新社会人の落とし穴?入社後に気づいたギャップ トップは「仕事量の多さ」
◆新社会人の3割が抱く感想「想像以上に金銭的に余裕がない」
新社会人は、社会人1年目の生活でどのようなことを充実させたいと思っているのでしょうか。
この春就職する“社会人1年生”500名と、就職してから1年経つ“社会人2年生”500名(合計1,000名、全回答者)に対し、社会人1年目で充実させたいと思う(思っていた)ことは何か聞いたところ、「業務知識習得」(58.8%)と「貯蓄」(56.8%)、「業務技能習得」(56.4%)がトップ3となりました。社会人としての新生活をスタートする1年では、仕事の知識や技能を吸収しスキルアップすることと、貯蓄をすることに注力したいと考えている人が多いようです。以降も「社内での人脈づくり」(45.1%)や「仕事で成果を出すこと」(38.2%)といった仕事関連の項目が上位となり、プライベート関連では、「趣味」が37.7%、「親孝行」が25.0%、「恋愛」が16.1%となりました。
それでは、実際に社会人1年目の生活は、事前に思い描いたように過ごせたのでしょうか。
社会人2年生(500名)に対し、イメージしていた社会人1年目の生活と実際の生活とで、ギャップがあって驚いたことは何か聞いたところ、「忙しい(仕事量が多い)」(45.4%)と「覚えることが多い(業務範囲が広い)」(43.6%)が4割台で続きました。半数近くの新社会人は、想像以上の忙しさや覚えることの多さに驚きを感じたようです。また、「金銭的に余裕がない(社会人生活にお金がかかる)」は30.6%となり、金銭的なプランニングが甘かったと後悔する人も少なくないことがわかります。さらに、仕事の忙しさや適切でない業務時間管理のためか、「サービス残業がある」(26.8%)も上位回答となりました。
◆社会人1年目にかかった費用 身だしなみに年平均5万8千円、自己投資に3万5千円
◆社会人1年目の貯蓄額 平均43万円、実家に入れた額は平均17万4千円
社会人2年生(500名)に対し、社会人1年目の1年間で、仕事のために支出した費用について聞いたところ、《身だしなみ(スーツ・化粧品など)》では、「3万円超〜5万円以内」(21.6%)を中心に回答が集まり、全体の平均額は58,238円となりました。ビジネスシーンにあったスーツや鞄の新調、メイク用品の用意など、社会に出る前までとは異なった装いの準備費用として、決して少なくない金額が必要となったことがわかります。さらに、男女別にみると、男性は平均54,098円、女性は平均61,115円と、女性は身だしなみに関する支出額が多くなる傾向にあることがわかりました。
また、《自己投資(セミナー参加・書籍購入など)》では、まったくお金をかけなかったとする「0円」(36.8%)や、比較的少額の「1円〜5千円」(18.2%)や「5千円超〜1万円」(14.2%)に回答が集まり、全体の平均額は34,546円となりました。
同様に、社会人1年目の1年間で《貯蓄した金額》について聞いたところ、「1円〜10万円」(23.4%)と「50万円超〜100万円」(19.4%)のそれぞれに回答が集まり、平均額は429,693円となりました。しっかり貯蓄ができた層とあまりできなかった層とに分かれているようです。
また、《実家に入れた金額》では、「0円」が35.4%、「1円〜10万円」が23.8%となり、平均額は173,685円となりました。
◆新社会人にとっての仕事とは?「お金を得る手段」が過半数、「自己実現」は1割強
◆社会人1年生「最初に入った会社で定年まで働きたい」約4人に1人
それでは、新社会人はどのような仕事観を持っているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に対し、自身にとって仕事とは何か、選択肢を提示し最もあてはまるものを聞いたところ、「お金を得る手段」(57.6%)が過半数となり、「社会貢献」(12.0%)と「自己実現」(11.5%)が1割台で続きました。“仕事は生きるための手段”と割り切った捉え方をしている人が多数派ですが、“社会に貢献する場”や“自己の理想像に近づく場”と考える人もいるようです。
次に、最初に就職した会社でどのくらいの期間働きたいと思うか聞いたところ、「2〜3年くらい」(22.1%)と「定年まで働きたい」(19.7%)のそれぞれに回答が集まりました。新社会人の意向として、“最初に就職した職場でまずは3年”との考えと、“生涯1社”との考えに大別できるようです。
また、社会人1年生と2年生とで分けてみると、社会人1年生は「定年まで働きたい」が高く(26.4%)、社会人2年生では「2〜3年くらい」(23.0%)が高くなりました。社会人2年生は、比較的短い期間で考えている人が多いことがわかります。入社前は生涯1社で勤め上げるつもりであった人も、いざ入社するとイメージとのギャップに驚き、転職を考える人も少なくないようです。
◆これからの社会人生活は何色? 社会人1年生は「白」、2年生は「灰色」
続いて、これからの“社会人生活”は何色のイメージか、自由回答で募ったところ、最も多かったのは「白」(172件)となりました。次いで、少し暗い印象を受ける色の「灰色/グレー」(143件)や「青/ブルー」(122件)、「黒/真っ黒」(99件)が続きました。
社会人1年生と2年生とで分けてみると、社会人1年生は1位に「白」(108件)、2位に「青/ブルー」(60件)、3位に「灰色/グレー」(49件)が挙がり、社会人2年生では1位に「灰色/グレー」(94件)、2位に「黒/真っ黒」(68件)、3位に「白」(64件)が挙がりました。
社会人生活のイメージを表す色を選んだ理由を聞いたところ、最も多かった「白」に対しては、「まだ経験もなく色のない状態。働くことで自分の色に染めていく。(社会人1年生、22歳男性)」や「まだまだ覚えることがたくさんあるので、基礎がしっかりできてから自分の色を出そうと思います。(社会人2年生、23歳女性)」といった、知識や経験をこれから吸収していきたい、との意見が多くみられました。
2番目に多かった「灰色/グレー」に対しては、「まだはっきりと見えない将来に対する不安と期待。(社会人1年生、21歳男性)」や「あまり給料が良くなく、この先不安なので。不安な気持ちそのものの色です。(社会人1年生、22歳女性)」などの、将来の不安があることが理由だとする意見が多数みられました。また、社会人2年目の回答では「喜びや感謝、つらさや理不尽なことを色々味わうから。(社会人2年生、22歳女性)」など、実際に働くことで、仕事の良い面と悪い面を感じた、との回答もみられました。
また、3番目に多かった「青/ブルー」では、「働くのが嫌で嫌でしかたがないブルーな気持ちやから。(社会人1年生、22歳男性)」といった不安で憂鬱な感情や、「フレッシュなイメージだから。(社会人1年生、女性)」といった爽やかさや新鮮さのイメージ、「冷静さや、落ち着いた感じが社会人として必要だと思うから。(社会人2年生、24歳女性)」といったクールな大人のイメージなど、多様な理由が挙げられました。
◆「結婚したいけど計画なし」新社会人の2割強
◆新社会人の平均的なライフプラン 結婚とマイカーは30歳、マイホームは37歳で
将来に対する不安に悩んでいる新社会人。ばく然とした将来の不安を払拭するためには、これから必要となる資金を可視化したり、目標に向けて計画を立てたりする、将来設計(=ライフプランニング)が有効なのではないでしょうか。
そこで、全回答者(1,000名)に対し、ライフイベントや大きな買い物を何歳頃までにしたいと考え、計画を立てているか質問を行いました。
まず、《結婚》について聞いたところ、「〜24歳」が7.9%、「〜29歳」が41.2%、「〜34歳」が13.5%となりました。20代のうちに結婚したいと考え、計画を立てている人が半数近くいるようで、平均年齢は30.0歳となりました。また、「したいと思うが、計画は立てていない」は22.7%みられました。
次に、《出産(第一子の誕生)》について聞いたところ、「〜29歳」が32.3%、「〜34歳」が22.1%となり、20代後半から30代の前半には子どもが欲しいと考えている人が半数以上で、平均年齢は31.6歳となりました。また、女性は男性より「〜29歳」が高く(女性39.4%>男性22.3%)なっています。
また、《マイカーの購入》は平均29.6歳、《マイホームの購入》は平均36.8歳となっています。結婚と同時期に自動車を購入し、第一子が小学校にあがる時期には住宅を購入する計画が、新社会人の平均的なライフプランのようです。他方で、《マイカーの購入》を「したいと思わない」は15.0%、《マイホームの購入》を「したいと思わない」は17.8%と、これらの購入意欲がない新社会人も少なくないことがわかりました。
さらに、《リタイア生活》についても聞いたところ、「したいと思うが、計画は立てていない」(33.3%)が多く、まだまだリタイア後の生活を考えていない人が3人に1人の割合となりました。
◆いわゆる“社二病”? 社会人2年生の半数以上が「忙しさアピール」
◆社会人2年目 男性は「批判や説教」、女性は「仕事の愚痴」が出てしまいがち
社会人生活が2年目になると、仕事や新しい生活にも慣れ、1年目より余裕を持って過ごすことができる人も多いかと思います。そんな社会人2年目に、仕事で覚えた知識や仕事の忙しさを周囲にアピールし、ことさら仕事ができるように演じてしまうことを、インターネット上などでは“社二病(しゃにびょう)”と言い表すことがあるようです。社会人2年目にありがちだ、と世の中で言われている言動は、実態としてどの程度行われているのでしょうか。
社会人2年生(500名)に対し、社会人生活の影響で、プライベートでついついやってしまう行動について聞いたところ、《仕事の忙しさアピール》では、「頻繁にある」が17.2%、「時々ある」が37.2%と、合計で半数以上の人が「ある」(54.4%)と回答しました。また、《睡眠不足アピール》では、「ある」が41.6%となっています。自身の置かれている状況を理解して欲しい、相談したいとの思いから出た行動かもしれませんが、周囲に対しては“忙しく働く有能な人にみられたい”という、いわゆる“社二病”と映っているかもしれません。
また、《仕事の愚痴》を言ってしまうことが「ある」割合は質問した項目の中で最も多く76.2%となっています。新社会人の4人に3人は、プライベートでついつい仕事の愚痴を漏らしているようです。さらに、《ビジネス用語や業界用語を使った会話》をすることが「ある」割合は42.2%、《批判や説教》では32.6%となっており、それぞれプライベートでついついやってしまう人が少なくないことがわかりました。
男女別でみると、男性は女性より《批判や説教》で「ある」割合が高く(男性36.1%>女性30.2%)、女性は男性より《仕事の愚痴》で「ある」割合が高く(女性83.6%>男性65.4%)なっています。
◆その一言が致命的?新社会人のやる気を奪うセリフ1位「この仕事向いてないんじゃない?」
自分を大きくみせようとする、いわゆる“社二病”になった社会人は、必要以上に後輩に厳しくあたってしまうこともあると言われていますが、どのような言葉が後輩のやる気を奪ってしまうのでしょうか。
全回答者(1,000名)に対し、先輩社会人に言われたら、やる気を奪われてしまうセリフは何か聞いたところ、最も多く選択されたのは、「この仕事向いてないんじゃない?」(44.9%)でした。仕事で思うような結果が出ず悩んでいる後輩に、見限るようなセリフをかけてしまうと、やる気を失ってしまうのも当然かもしれません。次いで、「ゆとり世代だなぁ」(37.4%)、「やる気ある?」(35.8%)、「そんなことは常識でしょ」(25.5%)、「私が若い頃は○○だったのに」(22.2%)、「学生気分が抜けてないんじゃないの」(18.3%)といったセリフが上位回答となりました。世代にレッテル貼りをして画一的に語るセリフや、異なる価値観や常識に無理解なセリフ、やる気や熱意を疑ったりするセリフを投げかけてしまう人は、後輩にマイナスの影響を与えかねないという実情が明らかになりました。
◆社会人1年目で充実させたいことは「スキルアップ」になんと「貯蓄」!約6人に1人は「恋愛」
◆新社会人の落とし穴?入社後に気づいたギャップ トップは「仕事量の多さ」
◆新社会人の3割が抱く感想「想像以上に金銭的に余裕がない」
新社会人は、社会人1年目の生活でどのようなことを充実させたいと思っているのでしょうか。
この春就職する“社会人1年生”500名と、就職してから1年経つ“社会人2年生”500名(合計1,000名、全回答者)に対し、社会人1年目で充実させたいと思う(思っていた)ことは何か聞いたところ、「業務知識習得」(58.8%)と「貯蓄」(56.8%)、「業務技能習得」(56.4%)がトップ3となりました。社会人としての新生活をスタートする1年では、仕事の知識や技能を吸収しスキルアップすることと、貯蓄をすることに注力したいと考えている人が多いようです。以降も「社内での人脈づくり」(45.1%)や「仕事で成果を出すこと」(38.2%)といった仕事関連の項目が上位となり、プライベート関連では、「趣味」が37.7%、「親孝行」が25.0%、「恋愛」が16.1%となりました。
それでは、実際に社会人1年目の生活は、事前に思い描いたように過ごせたのでしょうか。
社会人2年生(500名)に対し、イメージしていた社会人1年目の生活と実際の生活とで、ギャップがあって驚いたことは何か聞いたところ、「忙しい(仕事量が多い)」(45.4%)と「覚えることが多い(業務範囲が広い)」(43.6%)が4割台で続きました。半数近くの新社会人は、想像以上の忙しさや覚えることの多さに驚きを感じたようです。また、「金銭的に余裕がない(社会人生活にお金がかかる)」は30.6%となり、金銭的なプランニングが甘かったと後悔する人も少なくないことがわかります。さらに、仕事の忙しさや適切でない業務時間管理のためか、「サービス残業がある」(26.8%)も上位回答となりました。
◆社会人1年目にかかった費用 身だしなみに年平均5万8千円、自己投資に3万5千円
◆社会人1年目の貯蓄額 平均43万円、実家に入れた額は平均17万4千円
社会人2年生(500名)に対し、社会人1年目の1年間で、仕事のために支出した費用について聞いたところ、《身だしなみ(スーツ・化粧品など)》では、「3万円超〜5万円以内」(21.6%)を中心に回答が集まり、全体の平均額は58,238円となりました。ビジネスシーンにあったスーツや鞄の新調、メイク用品の用意など、社会に出る前までとは異なった装いの準備費用として、決して少なくない金額が必要となったことがわかります。さらに、男女別にみると、男性は平均54,098円、女性は平均61,115円と、女性は身だしなみに関する支出額が多くなる傾向にあることがわかりました。
また、《自己投資(セミナー参加・書籍購入など)》では、まったくお金をかけなかったとする「0円」(36.8%)や、比較的少額の「1円〜5千円」(18.2%)や「5千円超〜1万円」(14.2%)に回答が集まり、全体の平均額は34,546円となりました。
同様に、社会人1年目の1年間で《貯蓄した金額》について聞いたところ、「1円〜10万円」(23.4%)と「50万円超〜100万円」(19.4%)のそれぞれに回答が集まり、平均額は429,693円となりました。しっかり貯蓄ができた層とあまりできなかった層とに分かれているようです。
また、《実家に入れた金額》では、「0円」が35.4%、「1円〜10万円」が23.8%となり、平均額は173,685円となりました。
◆新社会人にとっての仕事とは?「お金を得る手段」が過半数、「自己実現」は1割強
◆社会人1年生「最初に入った会社で定年まで働きたい」約4人に1人
それでは、新社会人はどのような仕事観を持っているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に対し、自身にとって仕事とは何か、選択肢を提示し最もあてはまるものを聞いたところ、「お金を得る手段」(57.6%)が過半数となり、「社会貢献」(12.0%)と「自己実現」(11.5%)が1割台で続きました。“仕事は生きるための手段”と割り切った捉え方をしている人が多数派ですが、“社会に貢献する場”や“自己の理想像に近づく場”と考える人もいるようです。
次に、最初に就職した会社でどのくらいの期間働きたいと思うか聞いたところ、「2〜3年くらい」(22.1%)と「定年まで働きたい」(19.7%)のそれぞれに回答が集まりました。新社会人の意向として、“最初に就職した職場でまずは3年”との考えと、“生涯1社”との考えに大別できるようです。
また、社会人1年生と2年生とで分けてみると、社会人1年生は「定年まで働きたい」が高く(26.4%)、社会人2年生では「2〜3年くらい」(23.0%)が高くなりました。社会人2年生は、比較的短い期間で考えている人が多いことがわかります。入社前は生涯1社で勤め上げるつもりであった人も、いざ入社するとイメージとのギャップに驚き、転職を考える人も少なくないようです。
◆これからの社会人生活は何色? 社会人1年生は「白」、2年生は「灰色」
続いて、これからの“社会人生活”は何色のイメージか、自由回答で募ったところ、最も多かったのは「白」(172件)となりました。次いで、少し暗い印象を受ける色の「灰色/グレー」(143件)や「青/ブルー」(122件)、「黒/真っ黒」(99件)が続きました。
社会人1年生と2年生とで分けてみると、社会人1年生は1位に「白」(108件)、2位に「青/ブルー」(60件)、3位に「灰色/グレー」(49件)が挙がり、社会人2年生では1位に「灰色/グレー」(94件)、2位に「黒/真っ黒」(68件)、3位に「白」(64件)が挙がりました。
社会人生活のイメージを表す色を選んだ理由を聞いたところ、最も多かった「白」に対しては、「まだ経験もなく色のない状態。働くことで自分の色に染めていく。(社会人1年生、22歳男性)」や「まだまだ覚えることがたくさんあるので、基礎がしっかりできてから自分の色を出そうと思います。(社会人2年生、23歳女性)」といった、知識や経験をこれから吸収していきたい、との意見が多くみられました。
2番目に多かった「灰色/グレー」に対しては、「まだはっきりと見えない将来に対する不安と期待。(社会人1年生、21歳男性)」や「あまり給料が良くなく、この先不安なので。不安な気持ちそのものの色です。(社会人1年生、22歳女性)」などの、将来の不安があることが理由だとする意見が多数みられました。また、社会人2年目の回答では「喜びや感謝、つらさや理不尽なことを色々味わうから。(社会人2年生、22歳女性)」など、実際に働くことで、仕事の良い面と悪い面を感じた、との回答もみられました。
また、3番目に多かった「青/ブルー」では、「働くのが嫌で嫌でしかたがないブルーな気持ちやから。(社会人1年生、22歳男性)」といった不安で憂鬱な感情や、「フレッシュなイメージだから。(社会人1年生、女性)」といった爽やかさや新鮮さのイメージ、「冷静さや、落ち着いた感じが社会人として必要だと思うから。(社会人2年生、24歳女性)」といったクールな大人のイメージなど、多様な理由が挙げられました。
◆「結婚したいけど計画なし」新社会人の2割強
◆新社会人の平均的なライフプラン 結婚とマイカーは30歳、マイホームは37歳で
将来に対する不安に悩んでいる新社会人。ばく然とした将来の不安を払拭するためには、これから必要となる資金を可視化したり、目標に向けて計画を立てたりする、将来設計(=ライフプランニング)が有効なのではないでしょうか。
そこで、全回答者(1,000名)に対し、ライフイベントや大きな買い物を何歳頃までにしたいと考え、計画を立てているか質問を行いました。
まず、《結婚》について聞いたところ、「〜24歳」が7.9%、「〜29歳」が41.2%、「〜34歳」が13.5%となりました。20代のうちに結婚したいと考え、計画を立てている人が半数近くいるようで、平均年齢は30.0歳となりました。また、「したいと思うが、計画は立てていない」は22.7%みられました。
次に、《出産(第一子の誕生)》について聞いたところ、「〜29歳」が32.3%、「〜34歳」が22.1%となり、20代後半から30代の前半には子どもが欲しいと考えている人が半数以上で、平均年齢は31.6歳となりました。また、女性は男性より「〜29歳」が高く(女性39.4%>男性22.3%)なっています。
また、《マイカーの購入》は平均29.6歳、《マイホームの購入》は平均36.8歳となっています。結婚と同時期に自動車を購入し、第一子が小学校にあがる時期には住宅を購入する計画が、新社会人の平均的なライフプランのようです。他方で、《マイカーの購入》を「したいと思わない」は15.0%、《マイホームの購入》を「したいと思わない」は17.8%と、これらの購入意欲がない新社会人も少なくないことがわかりました。
さらに、《リタイア生活》についても聞いたところ、「したいと思うが、計画は立てていない」(33.3%)が多く、まだまだリタイア後の生活を考えていない人が3人に1人の割合となりました。
◆いわゆる“社二病”? 社会人2年生の半数以上が「忙しさアピール」
◆社会人2年目 男性は「批判や説教」、女性は「仕事の愚痴」が出てしまいがち
社会人生活が2年目になると、仕事や新しい生活にも慣れ、1年目より余裕を持って過ごすことができる人も多いかと思います。そんな社会人2年目に、仕事で覚えた知識や仕事の忙しさを周囲にアピールし、ことさら仕事ができるように演じてしまうことを、インターネット上などでは“社二病(しゃにびょう)”と言い表すことがあるようです。社会人2年目にありがちだ、と世の中で言われている言動は、実態としてどの程度行われているのでしょうか。
社会人2年生(500名)に対し、社会人生活の影響で、プライベートでついついやってしまう行動について聞いたところ、《仕事の忙しさアピール》では、「頻繁にある」が17.2%、「時々ある」が37.2%と、合計で半数以上の人が「ある」(54.4%)と回答しました。また、《睡眠不足アピール》では、「ある」が41.6%となっています。自身の置かれている状況を理解して欲しい、相談したいとの思いから出た行動かもしれませんが、周囲に対しては“忙しく働く有能な人にみられたい”という、いわゆる“社二病”と映っているかもしれません。
また、《仕事の愚痴》を言ってしまうことが「ある」割合は質問した項目の中で最も多く76.2%となっています。新社会人の4人に3人は、プライベートでついつい仕事の愚痴を漏らしているようです。さらに、《ビジネス用語や業界用語を使った会話》をすることが「ある」割合は42.2%、《批判や説教》では32.6%となっており、それぞれプライベートでついついやってしまう人が少なくないことがわかりました。
男女別でみると、男性は女性より《批判や説教》で「ある」割合が高く(男性36.1%>女性30.2%)、女性は男性より《仕事の愚痴》で「ある」割合が高く(女性83.6%>男性65.4%)なっています。
◆その一言が致命的?新社会人のやる気を奪うセリフ1位「この仕事向いてないんじゃない?」
自分を大きくみせようとする、いわゆる“社二病”になった社会人は、必要以上に後輩に厳しくあたってしまうこともあると言われていますが、どのような言葉が後輩のやる気を奪ってしまうのでしょうか。
全回答者(1,000名)に対し、先輩社会人に言われたら、やる気を奪われてしまうセリフは何か聞いたところ、最も多く選択されたのは、「この仕事向いてないんじゃない?」(44.9%)でした。仕事で思うような結果が出ず悩んでいる後輩に、見限るようなセリフをかけてしまうと、やる気を失ってしまうのも当然かもしれません。次いで、「ゆとり世代だなぁ」(37.4%)、「やる気ある?」(35.8%)、「そんなことは常識でしょ」(25.5%)、「私が若い頃は○○だったのに」(22.2%)、「学生気分が抜けてないんじゃないの」(18.3%)といったセリフが上位回答となりました。世代にレッテル貼りをして画一的に語るセリフや、異なる価値観や常識に無理解なセリフ、やる気や熱意を疑ったりするセリフを投げかけてしまう人は、後輩にマイナスの影響を与えかねないという実情が明らかになりました。