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日本のボッシュ・グループの成長は安定的に推移

2014年年次報告記者会見を東京で開催 / ボッシュは技術面と産業面での幅広いノウハウを駆使し、 コネクテッド ワールドを構築

- 2013年の日本での売上高は2.5%増の約3,200億円
- ボッシュ・グループと日本の自動車メーカーの全世界における取引は約10%増
- タイとインドネシアに新工場を建設し、東南アジアにおいても日本の自動車メーカーをサポート
- 日本における技術革新力を強化


東京 - ボッシュは、2013年の日本の売上高が約3,200億円に達したことを発表しました。2012年との比較では2.5%増で、予測の2%をやや上回る結果となりました。日本市場における第三者売上高については、全体で約2,500億円を計上しています。
「日本のボッシュ・グループは、2013年に順調な伸びを達成することができました。2014年は、農建機向けのシステムや、二輪車用のセーフティ システムの売上高の増加により、成長率は本年との比較で約2倍になると予測しています」と、ボッシュ株式会社代表取締役社長ヘルベルト・ヘミングは年次記 者会見の席上でこのように述べました。

日本におけるボッシュの自動車機器テクノロジー セクターや自動車以外の事業セクターは、概ね安定した成長を見せており、日本市場に合わせて推移しています。
自動車機器テクノロジー セクターにおいては、北米向けの二輪車向け ビジネスの増加やCVT(Continuously Variable Transmission; 自動無段変速機)ベルトなどの自動車機器関連での売上が順調に推移したことがプラスの影響をもたらしました。CVTとは固定のシフト ポイントを一切持たずに作動するシステムで、一定の駆動力とエンジン スピードでスムーズに走行することが可能で、市街地などの混雑した道路で特にその真価を発揮します。
さらに、ボッシュは2013年に日本の自動車メーカーとの取引を世界規模で拡大しました。「日本の自動車メーカーとの取引を拡大し、為替レートの影響を調整すると世界規模で約10%の伸びを達成することができました」(ヘミング)。

なお、日本のボッシュ・グループの2013年度の従業員数は連結約6,800人、非連結子会社を含めると約7,100人で、2014年も同水準を見込んでいます。

グローバルに展開し、日本の自動車メーカーをサポート
日本の自動車メーカーはグローバルに事業を展開しており、世界では約30%、急速に成長しているASEAN諸国では90%のシェアを獲得しています。ボッシュはこうした日本の自動車メーカーをはじめ、国際的に展開する顧客をサポートしています。

ボッシュは2014年初めに、インドネシアの西ジャワ州の都市ブカシに初となる自動車機器用コンポーネント製造工場を建設しました。この工場では2014 年6月より、インジェクターやO2センサーなどのコンポーネントの量産を開始しています。インドネシアの新工場でゼネラル・マネージャーを務める名和田 建(なわた たつる)は「この工場への初期投資額は13億円以上にのぼります。今後はさらに顧客ニーズに応えていくために、生産品目をいっそう拡大していく所存です」 と話しています。

ボッシュはさらに、タイでも2013年末に新工場を稼働してガソリン関連製品の量産を開始しており、2014年末にはシャシーシステム関連製品も製造を開始する予定です。

ASEAN地域におけるボッシュの製造現場の技術的なサポートでは、「モノづくり」の優れたスキルを持ち、品質や顧客ニーズを徹底的に追求する日本のボッ シュ・グループが重要な役割を担うことになります。「ボッシュは、日本や世界のその他の地域と同等の優れた品質の製品を提供することでお客さまからの信頼 を勝ち取りたいと考えています」(名和田)。

日本のボッシュの技術的リーダーシップをいっそう向上
企業のグローバルな成長を推進していくために、ボッシュは技術的リーダーシップを磨き、日本における技術革新力の強化に力を入れようとしています。
KTM 1190モデルに搭載されたMSC(モーターサイクル用スタビリティ コントロール)やアジアのマスマーケットを対象にした、コスト パフォーマンスの優れた前輪用のABS 9M lightは、二輪車の安全性の向上に取り組む横浜のコンピテンス センターで開発されました。日本の二輪車向け安全システムのコンピテンス センターがこうした成功を収めたことで、ボッシュはさらに今後、二輪車市場向けに、特にパワートレイン、電気コンポーネントやシステムなどの製品ライン ナップを拡充していきたいと考えています。

自動車以外の事業セクターも力強く成長
日本のボッシュ・グループは、自動車以外の事業セクターでも技術的リーダーシップを発揮し続けています。検査技術や包装機械を扱う専門部門で、包装材の販 売も担うボッシュ パッケージング テクノロジーは2014年4月に、検査技術のグローバルなコンピテンス センターとなる「ビジョン テクノロジー CoC」を埼玉県にあるむさし工場内に設立しました。この新施設には、約2億円の資金が投入されました。この投資には、医薬品検査技術の主要市場としての 日本に対するボッシュの思いが強く反映されています。パッケージング テクノロジー事業部は今後も、日本からアジア太平洋地域の各国、さらには全世界に向けて最先端の技術を発信していく重要な役割を担っていきます。

さらに、(株)イーブイアイオーディオジャパンは、2014年4月1日にボッシュセキュリティシステムズ(株)と社名を変更し、新体制に移行しました。高 品質なセキュリティ システム、通信機器やプロ用音響機器をグローバルに供給するボッシュ セキュリティ システムは今後も、一般の住宅や商業・産業施設、輸送関連施設や政府関連施設、さらには教育施設や公共施設まで、非常に広範な用途に合わせた最先端の機器 /システムを市場に提供していきます。

コネクテッド ワールドに向けたパイオニア的ソリューション
ボッシュは、2015年までに世界の人口の約75%以上の人々が約66億台の機器を使用してオンラインでつながり、日常生活をより便利に過ごしやすくなり、効率性も著しく向上することになると予測しています。

こうした流れから、ボッシュは今後、特に既存の事業の広範にわたるノウハウと技術的専門知識を活かして、新しい事業分野を開拓し、新たなビジネス モデルを作っていきたいと考えています。ヘミングはこう述べます。「モノとサービスのインターネットは、現在の日本で非常に大きな意味を持っています。そ して、私たちは今後、この傾向がさらに強まると考えています。日本のボッシュ・グループは技術的リーダーとして、こうしたビジネス チャンスを掴みとる準備をすでに整えています。日本の戦略としては、こうした新しいトレンドに注目し、利用者の情熱や感動を引き出すような製品やサービス を生み出す革新力を強化していくことを目指します」

ボッシュは、インターネットを利用したモノのネットワーク化でカギとなる技術「マイクロメカニカル センサー(MEMS)」の分野においても世界のマーケット リーダーとなっています。MEMSは加速度、空気圧、音、温度や磁気を検出することができ、ソフトウェア システムを組み合わせることで、モノをインターネットにつなげ、必要に応じて重要な情報を生成できるようになります。

世界のボッシュ・グループの2014年の展望
ボッシュは2014年に3〜5%の成長を見込んでいます。今後、インターネットに接続できる製品とインターネット ベースのサービスが、ボッシュの将来における売上高の成長を左右する大きなポイントとなっていきます。ボッシュはハードウェアのノウハウと広範な技術的専 門知識を兼ね備えており、こういった方向に進む準備は十分にできているとデナーは確信しています。「ボッシュの伝統的な強み(革新力、高い品質水準、グ ローバル プレゼンス、ボッシュの企業文化の総合的な力)はコネクテッド ワールド(ネットワーク化された世界)においても大きな戦力となります」(ボッシュ取締役会会長の フォルクマル・デナー)。

アジア・太平洋地域でのボッシュの売上高は5.8%増(為替調整後は13.8%増)の約1兆4,400億円に達しました。特に中国の成長市場では、自動車および産業機器テクノロジーへの需要が昨年1年間で大幅に増加しました。
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